前回に続いて、今年を振り返る、後編。6月までやったので、7月から行きます。
7月
●境塾、秋葉原デジタルハリウッドで開催
⇒セルフパトロンがありえる時代〜7月15日境塾「デジタル時代の著作権」をプレビューする〜
●佐久間正英さん「新・週刊フジテレビ批評」に登場
⇒ミュージシャンはもう、神様じゃないのかもしれない
●ソーシャルオリンピックはじまる
⇒はじめてのソーシャルオリンピック、はじまる
今年はBar境塾は2回やったけど、もともとの境塾の方は一回だけだった。違法ダウンロード罰則化をネタに著作権について、MiAUの小寺さん、弁護士・四宮さんをゲストで開催。なかなか充実した催しになった。来年はもうちょっとやらなきゃな。
佐久間正英さんが「音楽家が音楽を辞める時」と題したブログを書いてえらく話題になり、テレビ出演。それを受けてぼくもブログを書いたらけっこうたくさんの人に読んでもらえた。その上、佐久間さんご本人もコメントをくださった。四人囃子の佐久間さんが!光栄すぎて溶けてしまいそうだった。
ソーシャルオリンピックは8月に話題になった。
8月
●ソーシャルメディアとオリンピックの関係が議論に
⇒ソーシャルメディアは、ぼくらとオリンピックの関係を変えようとしている(のかもね)
ソーシャルオリンピックについては、また「新・週刊フジテレビ批評」から取材を受けたり、日経からも電話取材を受けたりした。またぼくがここで書いたこととあやとりブログの議論が錯綜したり。それから、In The Looopにも転載されたし、かなり議論があちこちへ飛び火していった感がある。考えていくほどに興味深いテーマなんだな。
9月
●ソーシャルオリンピックに関するインフォグラフィクスを発表
⇒集中解説!ソーシャル五輪を掘り下げる(1)〜インフォグラフィクス作ったんだぜ〜
●最後の「踊る大捜査線」公開
⇒「踊る大捜査線」は最初のソーシャルテレビ現象だったのかもしれない
●遊川和彦氏の仕事への姿勢に驚嘆
⇒何かを生み出すって、血へどを吐き身を削る作業なんだってこと、忘れてた
またもやソーシャルオリンピックの話題。みんなで調べたことをインフォグラフィクスにして発表し、ちょっとだけ話題になった、かな?
踊る大捜査線がついにファイナルってことで感慨に浸った。
そしてたまたまみたNHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」に脚本家遊川和彦氏が登場し、ストイックさに感動したわ。
10月
●TBS、大炎上生テレビを放送
⇒『大炎上生テレビ オレにも言わせろ』について、オレにも言わせてもらおうじゃないか!
●JoinTVカンファレンス、開催
⇒日本テレビという名のベンチャー企業
●ビデオリサーチ、Twitter指標、発表へ
⇒テレビは第2のステージへ
10月は賑やかだった。いや正確には9月28日なのだけど、ソーシャルテレビの一大実験番組、「大炎上生テレビ」が放送された。一方、日本テレビがJoinTVを軸にソーシャルテレビについて大々的なカンファレンスを開催した。もともと、今年は他局を3歩ぐらいリードしていたのが、一気に10歩ぐらい引き離した感じ。そこへ来て、ビデオリサーチ社がTweet数を視聴率と併せて発表していきたいと宣言。なんだか業界全体がソーシャルテレビなことになってきた。
11月
●消費の時代のターニングポイント
⇒ぼくたちはどうして消費に冷めてしまったのだろう
●マルチスクリーン型放送研究会、INTER BEEでデモを発表
⇒ダブルスクリーン視聴はもうすぐそこに
●ソーシャルテレビ推進会議、オープンセミナー開催
⇒盛会でした!ソーシャルテレビ推進会議・半期報告オープンセミナー
消費の時代はもう終わってたんだね、とブログに書いたらまたまたたくさんの人が来てくれた。わかったんだけど、こういう「もう○○○はおしまいだね」というタイプの記事はバズるんだわ。ネガティブな言説がみんな好きなの?まあ、わかるけど。
マル研のデモはその前にも見ていたけど、INTER BEEでのデモは力が入っていた。テレビの未来が具体化していて興奮したなあ。
そして11月はオープンな催しを推進会議として開催した。思っていた以上にたくさんの人が来てくれた。盛り上がってきたぞ、ソーシャルテレビ!
12月
●ビデオリサーチが表に出てきた
⇒ビデオリサーチフォーラムは、視聴率だけじゃないですよ宣言だった
●コンテンツと政治の関係を考えた
⇒コンテンツ制作者はもっと政治に近づかないといけない
9,10,11月と熱心に記事を書いた反動か、12月は記事が少ない。
ビデオリサーチ社は黒子役っぽかったのだが、フォーラムを主催し、ある種の生まれ変わり宣言をしていた。素晴らしいことだと思う。
選挙があったので政治についての記事を書いたらそこそこたくさん来てもらえたみたい。
・・・と、ざざざーっと一年を振り返ってみた。今年は元旦の宣言にのっとって、4月にソーシャルテレビの勉強会を起ち上げた。来たるべき時代に準備する、つもりだったのだが、時代がもう来ちゃった、という2012年だった。JoinTVを旗振り役に、各局がぐいぐい、どんどんソーシャルテレビに向かって行った。
このブログも、ソーシャルテレビ一色に染まっていた感がある。いやー、事態は常に、想像を超えて行くね。
そういう振り返りをしたあとは、全体を総括するようなこととか、来年はこうだぜ、みたいなことも書かなきゃいかんかな。それはまた、しばらくあとでね。
関連記事