ソーシャルテレビというテーマが浮上しはじめているみたい

先週の話になっちゃうんだけど、17日(木)の朝日新聞の朝刊1面にこんな記事が載った。
「CM活況 TV局復調 ツイッターやフェイスブック一役」ほほー!

こんな見出しの記事が朝日新聞に載っただけでも驚いたんだけど、それが1面ってのもびっくりだ。日経のメディア欄ならまだしもね。これはこれは、ソーシャルとテレビの関係が一般的な話題になってきた、ということだね。

記事の内容は、キー局の決算が発表になり全社が増収、CM市場は活況で、そこにSNSが関与しているみたいだ、と。例えば、今月のなでしこジャパンの試合でホンダが流した「負けるもんか」のCMがTwitterで話題になりYouTube上のそのCMの再生回数が一気に22万回に達したと。

それから、テレビ番組を観るきっかけにSNSをあげた人が16.8%に達したというデータもとりあげている。

と、内容を読むと、んー、ちょっとどうかなーと言いたくなった。

そしたら今度はJ-Castニュースが明らかにこの朝日新聞の記事を受けてまた記事を掲載していた。
「SNSで番組情報入手」まだ2割弱 テレビとの「相性の良さ」は本当か

なんだか、朝日の記事の正反対なことを書いている。

上智大学文学部新聞学科の碓井広義教授のコメントが記事に出てくる。SNSとテレビの親和性は若者に限定される、と。

さらにNEWS WEB24のようなSNSと連動性を打ち出した番組については・・・
“「視聴者の意見を軽視するわけではないが、匿名で誰とも分からない人の『つぶやき』を流し続けることが『双方向性』と言えるでしょうか」と首をひねる。”
とおっしゃってるそうだ。

そいで、ぼくが思うに、朝日もJ-Castもそんなに結論急がないでくださいよ、と。

まず、朝日新聞の記事はせっかくソーシャルとテレビの関係を盛り上げてくれていていいのだけど、でもCM市場の活況とソーシャルはまだ、ほとんど関係はないと思う。CMがSNSで話題になってYouTubeで再生回数が増えたことと、CM市場の復調は関連性が薄いからね。テレビがネット上のコミュニケーションを活性化させたのであって、その逆ではないのだ。

いまようやく、テレビ放送とネット上のコミュニケーションがお互いに刺激しあうことにみんなが気づいた、というだけだ。

一方、J-Castニュースの記事でこっちから突っ込みたいのは、若者層だけでも、SNSが番組選択に1割だか2割だか影響しているのなら、それはそれですごいことじゃない?ということ。

Twitterが明らかに普及しはじめたのは2010年からだろう。Facebookが一般化したのはつい去年からの話だ。一方テレビ放送は、全国津々浦々の人間が、この50年ぐらいずーっと視聴してきたのだ。日本上陸からたった1年とか2年とかで、メディアの王様テレビの視聴に影響を与えはじめているんだから、これは面白がるべきポイントなんじゃないの?

両方の記事にツッコミいれてるけど、要するにソーシャルテレビが動きとして世間的に明らかなものになったんだなあと、そのことにぼくは感心している。ソーシャルとテレビが今後のメディア接触の核になるぞと、そんな確信を去年から持っていたのだけど、そうなってるそうなってる、とあらためて確信できた2つの記事でした。

ところで5月24日、今度の木曜日の午後、セミナーやってるところに呼ばれて講演みたいなこと、します。「スマートテレビの衝撃〜メディアの新たなビジネスモデルの可能性と未来」と題して、前半がITジャーナリストの本田雅一さん、後半がぼく、という構成。おこがましくも有料セミナーで、気恥ずかしいのだけど、まだぜんぜん空きがあるそうなのでよかったら、どうぞ。

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