セルフブランディング、ってみんな知ってる?わかってる?わかってるようでわかってないかもよ。えーっと、と一瞬考えちゃった人は『ネットがあれば履歴書はいらない』(著:佐々木俊尚・宝島社新書)を読もう。すぐ読もう。さあアマゾンで注文しよう。
簡単に言うと、ネット上での”じぶん”を戦略的に構築する、ということ。
詳しくはまあ本を読んでよ。で、これまでブログを書いてきた人は、それとTwitterをどうリンクさせていくかを具体化していけばいい。それだけでかなり自分をブランディングできるだろう。少なくとも、”自分”という存在への”導線”が整備できる。導線を整備しないと、けっこうもったいないことになる。
例えばね、Bit.lyというTwitterに便利なURL短縮サービスがあるのだけど、そこでは付帯的にいろんなことができる。ひとつの機能として、あるサイトのURLがTwitterでどれくらい”つぶやかれた”かもわかる。それで試しにね、前々回のちょっと扇動的な記事で調べてみたわけ。そしたらさあ、すごい数の人がつぶやいてくれてたわけよ。
なんでそんなに多くの人がつぶやいたかと言うと、佐々木俊尚さんが最初につぶいてくれたからなんだけどね。でも、ブログ上だけだと、珍しくコメントを何人かからもらってたなあ、ってぐらいだったのが、こんなにつぶやかれてたなんてちいとも知らなかったと驚いたわけ。
ところがこれまで、ぼくはこのブログとTwitterをまったくつないでなかった。そこがたぶん、もったいなかったんだね。ブログ読んで”共感するぞ!”などとつぶやいてくれた人は、Twitter上でのぼくの居場所はわかんなかった。
そこでこのブログの左肩に、Twitterのぼくはここですよ、というモジュールをつけた。ちなみにgooブログはTwitterウィジェットに対応していないので、このモジュールは自分で簡易につくったのよ。どうなのよgooブログ。Twitterぐらい対応しろよ。引越しちゃうぞ!
それから、すごく重要なこともやった。
ぼくは2005年6月からブログを書きはじめた。その頃はフリーランスだったので実名でやっていた。その後、2006年にいまの会社に入ってからもいけしゃあしゃあとそのまま続けていた。でも2008年3月にこのgooブログに移ってからは、実名も会社名も出さないことにした。メディアやコンテンツの行く末について書いているとどうしてもマスメディア企業や大手代理店の悪口と受け取られかねないことも書くので、どこの誰かがすぐにはわからないようにしていた。メールの署名欄にさり気なくURLを入れておき、ぼくに個人的な興味がある人なら読むのかもなー、という曖昧なスタンスで書いてきたのよ。
そういうの、もうやめた。実名で書くことにした。会社名も明記しちゃうぞ。どこの誰が書いているのか、はっきりさらすことにしたのだ。ただし、ここでぼくが書いていることは、ロボットの見解ではないからねー、と。
おれ執行役員だしなあ、なんて気にしてたんだけど、もう関係ないと思う。関係ない状況になったと思う。だいたい、執行役員なんて実は契約社員だからね。(日本の会社法には執行役はあっても執行役員はない。法的には存在しない肩書なのだ)関係ない状況になった、というのが、こないだから興奮気味に言っている”いまは高度成長の焼け跡”だから。
話を戻すと、そんな決然とした気持ちで、この土日はセルフブランディングの整備に費やした。費やしたけど、Twitter以外にもFacebookだのTumblrだの、ソーシャルメディアっていっぱいあんのね。しかも互いに連携していたりする。またTwitterのクライアントツールや周辺ツールもいろんなのがあってさ。どれで何がどうできるのか、まだじぇんじぇん把握できない。これは毎日少しずつ学んでいくしかないやね。
そうやってツールの整備もしつつ、さっきの”知らない間につぶやいてくれた人たち”をTwitterでフォローしていった。それから、少しは自分からつぶやくようにもなった。そうすっとね、自然とフォローしてくれる人も増えていったの。と言ってもまだ30人くらいだけど。でも金曜日まで13人とかだったから、土日で一気に増えた。動いていれば、自然と増えるんだね。
フォローした人、してくれた人、それぞれ見ていくと、みんなまだまだフォローもフォロワーも少ない人がほとんどだ。ツイッターね、おれもやってみっぺ、と最近はじめたんじゃないかな。
それはつまりね、あー焼け野原になっちゃったなー、でも動かなきゃなー、おれも何かやんなきゃ、と思った人たちがつぶやきはじめたってことじゃないかな。焼け出されて、それで意気消沈してるんじゃなく、むしろ”さあ動くぞ、明日をつくるぞ。とにかく生きなきゃ!”という覚悟と前向きさを持っている状況なんだ、きっと。
焼け出された人たちだから、みんな裸も同然。いままでの実績だのなんだの、もう焼けちゃったから。そんな人たちと、ぼくも裸で、どうもどうもと挨拶している。いままでの居場所も、年齢も、全然ちがうんだけど、どうもどうも、一緒に何かできますかねえ、私は、こんなことならできそうな気がします。そういう状態。
焼け野原はつらい状況だけど、Twitter上で見るみんなの顔は、むしろ明るいみたいだ。だって守るより、つくる方が面白いもんね。
ハロー、みなさん。いま、何してる?明日、一緒に、何しましょうか・・・