コンテンツとメディアの関係を変えろ〜広告の新たな地平線・その2〜

はい、久々に”図”です。今日はこれを見ながら書くので、そこんとこよろしく。

いま、クリエイターは危機に瀕している。マスメディアが急激に弱くなっているからだ。もう少しあけすけに言うと、マスメディアに回ってくるお金が急激に減っているからだ。

なるほどね、だったらコンテンツの作り手であるクリエイターが危機に瀕するのも道理だね、仕方ないよね。

いや、ちょっと待った!ぼくが今日、問題にしたいのはその点だ。メディアとコンテンツの関係が変わっていけば、必ずしもマスメディアの危機=クリエイターの危機とも限らないんじゃないか。

“図”の左側を見てください。いま起こっていることをわかりやすくしてみた。すごく大ざっぱに言うと、マスメディアでは、広告全体の費用とその中のコンテンツの費用は、100:10という感じだった。例えばテレビCMを展開する場合、全体の費用が3億円だと、CM制作費は3000万円、という感覚。あくまで大ざっぱに言えば、だけど。

つまり残りの2億7千万円が媒体費。つまりは、テレビCMの”枠”を買うためのお金になっていた。しつこいけど、大ざっぱに言ってるからね。

いま、以前は3億円ぐらい平気で使われていた費用が、2億円とか1億5千万円とか、3割5割当り前感覚で減少している。そうすると、制作費も2000万円とか1500万円とかに下がっちゃうわけ。それでも、要求されることはあまり変わらなかったりする。だもんで、クリエイターに支払われる金額も減っちゃっている。

一方、インターネットでの広告費用はケタが違う。ケタが違う、ってのは普通、”もっと大きいぞ”って時に使うけど、この場合は逆。マスメディア広告費に比べると極端に低い。そんな中から制作費も割り当てられる。

総額が小さいからさすがに1割とはならない。3割とか4割とか。リアルに言えば、総額1000万円で、制作費は300万。そんな感覚。

何度も言うけど、大ざっぱな感覚として、テレビCMの制作費と、インターネット広告のコンテンツ制作費とで、1500万円と300万、ぐらいの予算感の違いがある。(大ざっぱと言いつつ、けっこう生々しい数字かもしれない)

1500万円のテレビCM制作と、300万円のWEB広告制作。もちろん実費も大きく違うとは言え、制作スタッフのやるべきこと、考えるべきこと、具体的な作業は、大きく変わらない。いやネットの方が細かな点まで詰めないといけなかったりもする。その分よけいに大変だったりもしてしまう。なのに総額が何倍も違うんだ。

これが”危機”の具体的な中身だ。

これを解決するのが右側だ。なにも制作側の解決のためだけに言っているのではない。絶対に右側の方がいい。広告を出す企業の側にとっても、右側の考え方はいろんな問題を解決してくれる。

右側の場合、制作費に回せるお金が上がってくる。いままでより作業内容が複雑になったり納品物がやたら増えたり、いろいろ大変ではあるけど、とにかく”3”を”10”ぐらいにはできる。

あ、いかんな、制作側の理屈ばかり言ってる感じになってきた。

ほんとうに言いたいのは、右側のとらえ方にこれから移行していくはずだということ。なぜならば”その方がいい”からだ。

その方がどうしていいのかは、また明日ね。いっぺんに書くとわかんなくなるだろ?いや、あなたがじゃなくて、書いてるぼくが。なははー

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