ギョーカイ焼け野原を確認する〜第3四半期決算まとめ〜

えーっと、この表、数字も視認できるかな?あ、逆に大きすぎた?ま、よく見えていいでしょ。とにかく業界各社の2010年3月期の第3四半期決算をまとめてみた。それと、各社の通期予想値も一緒に並べてあるよ。

まず総論的に捉えると、とにかく業界の”焼け野原ぶり”がよくわかる。どこもかしこも大変なことになっておるよ。

テレビ局は前期、売上はさほど減らず、営業利益がガタ落ちだった。今回は売上からしてすごいことになった。前期は下期から急にスポット収入が落ちたのに対し、今期はスポットだけじゃなくタイム収入も二桁ダウンが続いた。その影響が売上高にもろに出たわけ。

ただ、よくよく見ると、営業利益には差が出てきた。とくに日テレは売上高が大きく減ったのにも関わらず、営業利益は大幅に上がった。もちろん、番組経費や販管費をものすごく抑えたのだ。社員にとっての”痛み”もきっとあっただろう。あえて痛みを共有してこの難局を乗り越えようという覚悟が見てとれる。

テレビ東京も営業利益を増やしたが、日テレと意味合いがちがう。前期の営業利益からすると、もう崖っぷちだからなんとか踏みとどまるしかない、という状況。こういう時、限られたプレイヤーでの競争では、規模が小さいところがいちばん危うくなるのは仕方ないだろう。

代理店チームでは、この第3四半期決算で、博報堂が(表にはないけど)最終純益で赤字となった。また、唯一12月が決算のADKは営業利益で赤字。大手代理店が赤字になるなんてことは考えられないことだった。まさに焼け野原状態。

広告代理店3グループの今期の予想数字(ADKは決算期がズレた状態の実績値)を足して前期と競べると、売上高で4100億円減っている。たった1年で4100億円も入ってくるお金が減っちゃったんだぜ!

しかも、前々期と前期とでは3グループの売上高は2900億円ほど減った。つまり、電通・博報堂DY・ADKでこの2年間の売上が7000億円も減ったんだ!3兆6000億円が2兆9000億円になったってわけ。これは東京大空襲も同然じゃないか。

東北新社と葵プロは映像制作の大手。というかほとんどCMプロダクションがメイン。テレビ広告費の大幅ダウンはここにももろに影響が出て、売上高が15%程度落ちている。短信の中身を読むと、純粋な制作事業では両社ともほぼ20%ダウンだそうだ。前にも書いたように、テレビ広告費全体は17%ダウンだったらしいから、わかりやすく制作にも跳ね返っている。

昨日、ぼくはお気楽に面白くする側に参加しようと書いた。でもはっきりしているのは、こうした既存のクリエイティブ事業が焼け野原になったからと、新しい領域に進出しても、あと2〜3年はお金にならない。そういう領域だけではとてもじゃないけど食えないんだ。

既存の制作事業、例えば映像製作で言うと、テレビに流すコンテンツを制作すると手にするおカネが100とすると、新領域での映像製作は、作業内容はほぼ同じなのに手にするお金は10とか5とか3とかになる。それぐらい水準がちがう。

ようするに、新領域(まあWEB上で流すムービー作ってよとかそういうこと)に回ってくるお金の全体が少ないんだ。額が小さいのよ。

どうしてそうなってしまうのか?そりゃまた次に書くことでんがな・・・

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