新しい学校「スクー」に、放送の価値を再発見した、って話

まず前もって書いておくと、この記事はかなり”宣伝”目的で書いている。これはステマですと宣言するとステマにならないわけだけどステマ的な意図があるのはわかっておいてね。

「スクー」というWEBサービスがある。一種のベンチャー企業なのだけど、”授業を企画制作して放送する”という、そんなのビジネスになるの?というユニークな事業を始めた会社だ。

事業内容はサイトを見てもらえばわかると思う。そのスクーでぼくも21日(木)22時30分から授業をすることになってしまった。タイトルは「「半沢直樹」のヒットから考える、ソーシャルテレビの可能性」というもので、まあいつもブログで書いてることなどをまとまった話にしてみようと思っている。興味あったらぼくの授業のページで「受けたい!」ボタンを押してくださいな。→このリンクから飛んでいける

すでに何百もの授業を放送してきたそうで、ノウハウも構築されており、なかなかよくできたシステムになっている。

中でもとくになるほどなーと思ったのは、授業を”放送する”手法をとっていることだ。なんというか、そこがミソだと思う。もちろん”生放送”だ。生放送だからもたらされる習慣性とライブ感が大事で、スクーの皆さんはそこをわかってこだわっているにちがいない。

テレビやラジオが持っていた社会的意義がこの「放送」にはあると思う。つまり、コンテンツとしての中身や質とは別に、一定の時間にそのメディアをオンにするとはじまること、そしてそれがライブであることに意義がある。カメラの前で起こることを共時的に共有する。それがコミュニティにとって意義があり、また逆にそれがコミュニティを規定する。

授業を映像化してオンデマンドでいつでも視聴できるようなやり方もあるし、それはそれで価値があるだろう。でも「21日22時30分から境さんがソーシャルテレビの授業やりますよー」と言われることで「なんだなんだ」となる。境さんってよく知らないけど、なんだろう、見てみようかな、と人によっては反応するのだろう。そういうイベント性が人を「なんか、見なきゃ」という気持ちにさせる。そうやって集まった人には「ソーシャルテレビって何だろうと思った」程度の共通項があり、コミュニティが形成される。

授業を”生放送”することにはそういう、独特の価値を醸成する効果があるのだと思う。

もうひとつ重要なのが、生だからこそのインタラクティブ性だ。スクーの画面は先生の側と学生の側が相互にやり取りしやすいように構成されている。先生役へのガイダンスにも対話を盛り込んでほしい旨が書かれている。

ラジオ番組でハガキを読んだり電話をかけたりするのと似ている。送り手と受け手の距離が一気に縮まり、コミュニティの共有感もいっそう高まる。

言ってみれば学校もメディアなのだなと思う。あるいは、学校をメディアと捉えることでスクーは独自性を獲得できているのかもしれない。リアルの大学なども、自らをメディアと捉え、先生たちが授業を放送と捉えることで、授業の価値が高まるのではないだろうか。

スクーを参考に既存メディアの価値を見直すと、テレビにはドラマやコントといった作り込まれたコンテンツを見る側面がありつつ、それと二重に”いま”を共有する価値があり、実はそこにこそ”メディア”の本質があるのかもしれない。良質なコンテンツを鑑賞するなら劇場に行けばいいのだろうが、それとは別の、コミュニティとの関係での共有感をもたらす装置として、放送メディアは存在する。

そしてさらにスクーに倣う点があるとしたら、コミュニティの規模だ。スクーの授業のタイトルを見ていくと、様々な分野の授業が並ぶ。それぞれに数十人、数百人の「授業を受けたい」人びとがいる。放送メディアは何百万人を相手にするものと決めてかかる必要はなく、数百人相手でも「受けたい!」人がいればその人にとっては大きな大きな価値があるのかもしれない。必要とする規模のコミュニティと、放送メディアの運営手法の関係がミソであり、スクーはその兼ね合いを見いだすための実験なのだと思う。

ということで、さあ、興味を持ったありがたい方がいたら、ぼくの授業も受けてみてください。しつこく書くけど、ここをいますぐクリックしてみて!→スクー授業「「半沢直樹」のヒットから考える、ソーシャルテレビの可能性」

コミュニケーションディレクター/コピーライター/メディア戦略家
境 治
What can I do for you?
sakaiosamu62@gmail.com

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