テレビ番組にも”エンゲージメント率”ってもんがある(はず)

仕事上の必要があって、テレビ番組のFacebookページのエンゲージメント率を調べてみた。

エンゲージメント率って知ってる?Facebookページについて、投稿に対する反応(いいね!の数とコメントの数の合計)がファン数全体に対してどれくらいあるかを見るのだそうだ。ひとつの投稿だけを調べてもアレなので、直近の10なり20なりの投稿への反応を見て平均をとる。

(投稿へのいいね!数+コメント数の平均)/(そのページにいいね!を押してる人数=ファン数)=00%

こんな考え方ですわ。

これを計算するには、直近の20投稿へのいいね!数とコメント数を足しあげて20で割る(つまり平均の反応の数を割り出す)。その値を、そのページへのいいね!数で割る。0.043とか出てきたら、4.3%ととらえる。・・・この説明、いいね!という言葉が何度も出てくるからややこしいね。

よくできたもので、この計算を自動でやってくれるページがある。

“Facebook Engagement Check Tool”というそのものズバリの名前がついている。使う際、Facebookアカウントでのログインを求められる。何も悪さしないのでそのままログインして、調べたいFacebookページのURLを入れれば即、計算してくれる。

試しにいろいろ入れてみると面白い。0.64%とか、0.38%とか、結果が出てくる。あくまでその時点での数字なので、翌日みるとまた変わったりしている。大まかな参考値と捉えた方がいいね。それから、1%切ってるからってがっかりすることもない。このページの解説によると、平均0.55%だそうだ。それから、ファン数が増えると平均値も下がる。それは当然かもしれない。10万人を超えるページだと平均は0.22%だというから、巨大に育ったコミュニティほど、みんなに参加してもらうのが難しいというわけだろう。

さて、試しに目に留まったテレビ番組の”エンゲージメント率”を書き出してみたよ。それが、この表。

それぞれのファン数と”話題にしている人”の数も添えた。話題にしている人の数は計算と直接関係ないのだけど、この数字とエンゲージメント率には大ざっぱには相関性があるだろうから参考に添えてみた。エンゲージメント率の方は、単純に比べにくい。上に書いたように、ファン数が10万人を超えているところと、数千人のところはそのまま比較は出来ないからだ。だからこの表はあくまで”参考出品”だと思ってほしい。

いちばん上は、まずテレビ局全体としてのFacebookページを持っている3局を並べている。いいね!数(ファン数)が増えるとエンゲージメント率も下がっていってる。

その下は、主に情報番組のFacebookページの数字を並べている。そもそもFacebookページを開設している番組はまだまだ少なく、情報番組が多いのだ。

ニュース番組として、そしてそもそもテレビ番組のFacebookページの先駆けとなった『ワールドビジネスサテライト』が10万人超えているのに0.48%というのは立派なものだ。番組最後にFBからの質問を取り上げるなど、ソーシャル化が進んでいる結果だろう。

『情熱大陸』や『アナザースカイ』、『FOOT×BRAIN』など質の高い番組がエンゲージメント率も高いのは興味深い。さらにファン数は少ないが『THE 世界遺産』の4%代後半はなかなかのものだろう。『がっちりマンデー』がそれを上回っているのも背景を調べたいところだ。

面白いのがその下だ。『リーガルハイ』は6月末で終了した弁護士を主役にしたコミカルなドラマだ。ぼくも毎週観てハマった。相当面白かったのだが、それを反映しているのか、7%という異様なエンゲージメント率の高さとなった。

そもそもドラマのFacebookは少ない。キャストの写真を使う際の関係者の説得が大変なのだろう。おそらく”番組宣伝”が目的です、という説得で、ドラマ放送中だけの限定的なページなのだと想像できる。つまり『リーガルハイ』は短期決戦のFacebookページで、それはFacebook本来の使い方ではないはずだ。

ところがこのエンゲージメント率の高さ。これはドラマを送り出す側と視聴者の側に幸福な関係が築けた、まさしくエンゲージメントの言葉通りの状況が生み出せたのだと言える。本当は、このままDVD発売まで引っ張った方がまちがいなく効果を拡大できるのだが、そこは難しいんだろうなあ。もったいない!

『勇者ヨシヒコと魔王の城』はその点、放送後も続いているページだ。テレビ東京の深夜枠で昨秋放送されたもので、視聴率はともかく、熱烈なファンに支持された。DVDも売れてるらしいし続編が今年の秋に放送されるらしい。こういうタイトルは、Facebookページを続けていくとまさしくコミュニティになって良い効果をもたらしそうだ。

その下、大木優紀はテレビ朝日のアナウンサー。これがまた異様なエンゲージメント率の高さとなっている。アナウンサーの公式ページは今後のテレビ局にとって重要になるんじゃないだろうか。

最後の2つはBS番組のFacebookページ。BSは濃い視聴者がついていそうだから、Facebookは合うと思うがまだ少ないようだ。

ここでとりあげたのは、決してテレビ番組Facebookページのすべてではない。目に付いたもの、知ってるものをあげていっただけで、ひょっとしたら重要なものを見落としているのかもしれない。あくまで軽い気分で調べた参考データと思ってほしい。また、この番組のFacebookページも面白いよ!というのがあったら、教えてほしい。このブログのコメント欄や、境塾のFacebookページに書き込んだりしてくれればありがたいのだけど。そう言えば、境塾のページも、エンゲージメント率低いんだよなあ。

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