テレビ広告費いよいよ減少へ〜メディア事変その3〜

さて、で、いよいよテレビ広告費の話。

前回見たように、広告費、とくにマス広告費は2000年をピークにはっきり減少している。ではテレビ広告費は?

電通発表のデータによると、2000年が確かにピークで2兆793億円。2003年には1兆9480億円に、ほら、はっきり下がってる。そして翌2004年には2兆436億円に・・・あれまた増えてる?で、結局2007年は2兆円を少し切った程度。ピークから減ってはいるけど、なんだそうでもないのかな?例えば新聞広告費は2000年の1兆2474億円から2007年の9986億円へと泣きそうなくらい減っているのに比べると、なーんだ、大したことないじゃない。

いやいや、ところが、2007年はやっぱり、テレビ広告費がはっきり減少したターニングポイントみたいなんだ。これは民放キー局各局の経営数字に現れている。

まだ07年度の決算数字は出ていないから最終的にどうなったかはわからないけど、第3四半期の決算短信に通期予測が出ている。それぞれの通期営業利益予測が前年比で25%〜47%の減少となっている。どの局も一様に”スポット広告費が減少した”と報告している。スポット広告とは、番組と番組の間の時間に流れる広告枠のこと。番組提供枠はタイム枠と呼ばれてだいたいスポンサーは固定しているので、短期的に(例えば新商品発売時とか)たくさんCMを流したい企業はこのスポット枠を買う。スポット枠が売れないと局の収益にもろに影響が出るわけ。

新聞や雑誌は買わないと読めない、つまり販売収入があった上で広告収入でも儲ける。それに比べるとテレビ放送事業は広告費がほとんどの収入源だから、実は広告費が減少するとすごくしんどいわけだ。

テレビ広告費はいままでも減ったことはある。そもそも不況の影響は受けるからね。90年代後半の金融大不況では各局が戦々恐々としていた。だから、また持ち直すかもよ?いやいや、今回は、いままでと本質的に違うんだ。

テレビ広告費が、いよいよ本気でインターネットに食われはじめたんだ、2007年は。だから大事件なの。

となると、インターネット広告費はどうなってるかも気になってくるでしょ?それはまた次回ね。

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