成長が止まった広告費〜メディア事変その2〜

クリエイティブ企業改革と題するブログでなぜメディアについて書くかというと、事業としてのクリエイティブはメディアと一体になってきたからだよね。わかってるよね。

さて、クリエイティブ業界にはけっこう誤解している人が多い。「おれにはバブル崩壊は関係なかった。どんな不況も乗り越えるクリエイティブ力があるからさ」あ、それ、まちがってます。こと広告クリエイティブにおいてはね。

日本の広告費はバブル崩壊後も成長してきたんだよ。

85年に3兆5千億だった広告費はバブル絶頂の90年に5兆5千億に至った。たしかにバブルだね。バブル後の93年には5兆1千億にまで落ち込んだ。うん、バブルがはじけたんだね。でもそもそも、広告費自体があんまり減ってないでしょ。

そのあと97年には6兆円弱にまで上がり98年には金融大不況の影響か少し落ちたけど、2000年には6兆1千億にまでなった。

ようするにね、なんだかんだ言ってバブル後も成長してきたんだよ広告業界は。だからさっきの人はクリエイティブ力もあったのだろうけど、そもそも業界全体がふくらんでいってたからね。不況をクリエイティブ力で乗り越えた、ってわけではないんだね。

そしてね、この2000年はピークだったんだ。広告業界というひとつの業界がすでにピークを過ぎているの。2000年以降は、じわじわと、でもはっきりと、下降線をたどっている。もう、6兆円を越えることはない。

もっとも、この数字は電通が発表しているもので、今年の発表から広告費の定義を変えちゃったから、わかんなくなったんだけどね。でもまちがいない。広告業界は2000年がピークだった。

ここで言う広告費の重要な部分を占めているのがマス4媒体つまりテレビ・新聞・雑誌・ラジオ広告費。この4媒体費に絞り込むと、ピークの2000年に3兆9千億円だったのが、06年には3兆5千億にまで落ち込んでいる。ほぼ1割減ったわけだね。

市場規模が1割なんて減るのはすごい異変だ。大事件だ。

大事件が起こっているんだ、広告業界では。

そんなスケールで考えていくとね、いろいろ見えてくる、気がする。気がするだけかもしれないけどね・・・

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