メディア接触とは、生活習慣なんだな〜Bar境塾をやって考えたこと〜

4月24日に、またAJITOを借りてBar境塾を開催した。

今回は豪華メンバーで、告知ページにも書いたけど、アスキー総研の遠藤所長、SPIDER開発のPTP社の有吉社長、そして東芝でREGZA機器のインターフェイスなどの責任者、片岡部長のお三方をゲストに招いた。

「録画サービスはソーシャルへ向かう」というタイトルで、全録型の録画機器で番組を検索したりソーシャルに結びついたりすることでテレビ視聴はどう広がるかというお話。すごく面白い話続出だったので、ぜひUstアーカイブで観てくださいな。なかなか充実した内容だったよ、ホント。

それから、一応関連サイトとして以下を紹介しておこう。
・SPIDERのページがこちら。
・REGZAのアプリ関連のサイトがここ。
・遠藤さんがこの一年のメディアの急変について書いたコラム。
・こっちはさらにその続編として書かれたもの。

もうひとつ、翌日行われた遠藤さんのセミナーのまとめ記事。境塾のUst映像の中でちょい出てくるデータなどがきちんと登場しているよ。

それからもうひとつ、境塾の内容に触発されて”あやとりブログ”にぼくが書いた記事がこちら。

などなどなどと、いろいろと派生的なことももたらしつつ、盛況だった今回のイベント。あやとりブログに書いたこと以外に、もうひとつ触発されたことがある。しかも録画やソーシャルとは直接関係ないこと。

境塾でのディスカッションの中で一瞬だけ出てきた話題。「映画館の来場者が去年大幅に減った。一度足が遠のいた観客を呼び戻すのはかなり難しい。意外に劇場で観る”予告編”の効果は高く、劇場から離れると予告編を観なくなるしね」そんなことを遠藤さんが言っていた。この話は実は、事前に出演者の皆さんとやった下打ち合わせ(という名の飲み会)で、もっとじっくり話が出たのね。

この話はすごくぼくに響いた。

ロボットにいた時、ちょうど映画業界が日本映画で活性化した頃だったのだけど、その中でも東宝の力が絶大になっていった。東宝とは配給会社。そして東宝の映画の予告編は次の東宝の映画になるわけ。さらに興行会社であるTOHOシネマズはバージンのシネコンを買収したのでもっとも大きな流通網になった。

東宝の映画がヒットすると東宝の映画の予告編をたくさんの人が見る。するとその映画がヒットしてさらに予告編を見るのでまたヒットする。そんな正のスパイラル効果が合ったのではないか。だからどんどん東宝の映画ばかりがヒットするのだ。そんなことが言われていた。

実際に、日本映画製作者連盟のサイトで過去の興行成績を見ていくと、2000年代になってからどんどん東宝だらけになっていくのがわかる。その理由が、予告編の連鎖にある、という見方。

これを聞いた時、なるほどなーという思いと、でもさあ、という思いが交錯した。でもさあ、の方は、「でもさあ、映画のプロモーションって結局直前のテレビスポットでほとんど決まるんじゃないの?」ということね。

だから当時は”予告編効果”が半分はピンと来てなかったのだけど、遠藤さんの話を聞いて、なるほどなー100%になった。そうなんだ!予告編ってそんなに大きいんだ。

人間はメディアとの間に循環関係を築くのだろうね。

この話をその”下打ち合わせ”の場でしている時、有吉さんがぼくにこう言った。「TSUTAYAでレンタルするのが、LOSTとか流行って毎週行ってたのが、ある時プツンと途切れるとずーっと行かなくなったりしません?」

いやー、まったくそうなのだ!

一時期は、いや一時期どころではないな、90年代から何年間も、十数年間も、ぼくは土日になるとTSUTAYAに通ったものだ。そして「LOST」を息子と見始めてからは毎週では済まないくらい通った。

何がきっかけだったかはわからないけど、いまはもうTSUTAYAには滅多に行かない。ケーブルテレビでVODがはじまったからか、AppleTVを手に入れたからか、両方かな?そんなことがきっかけでTSUTAYA詣でが生活習慣から消えたのだ。

去年の映画興行の統計が出た時に書いたように、2010年は史上最高の興行収入2200億円を記録し、2011年はその18%ダウンの1800億円だった。日本の映画興行史上、驚くべき2年間だったのだ。

3Dで史上最高の盛り上がりを見せた映画館が、3Dに飽きられた上に震災の影響で急激に盛り下がった。予告編スパイラルが今度はマイナスに働き、お客さんはなかなか戻ってきそうにない。

ことほどさように、メディア接触とは生活習慣の一部なのだ。人の習慣を変えるのは容易ではない。でも何かの拍子にコロッと変わったりもする。

何かの拍子とは、時代の流れだったりもする。ガラケーをなくした息子に仕方なくiPhoneを買ってやった。初期コストが安いからだ。そしてちょうど普及してきたLINEで友人たちとおしゃべりばかりしている。

何かの拍子はセレンディピティとも言う。だとすれば、ソーシャルも何かの拍子になりえる。メディア接触に変化をもたらすには、ソーシャルメディアは重要なのかもしれない。

いや、そんなことぐらいでは焼け石に水なのかな?

でもとにかくね、重要だと思うよ、メディア接触は生活習慣なのだという見方は。生活習慣”にすぎない”と言ってもいいかも。コンテンツの力とは別に、考えなきゃいけない。コンテンツ力100のものを一回だけより、コンテンツ力10のものを毎週決まった時間に出すことが重要なのかもしれないよ。

何か重要なことを書こうとして、何を言いたいかわからなくなっちゃったけど、まあこんなところで・・・

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