去年の夏、ソーシャルテレビ用のアプリが続々登場し、それを10月のBar境塾で紹介した。tuneTVとテレBingの開発者の方に、その誕生の秘密をいろいろと語っていただいたのだ。
TVアプスはその後も次々に登場し、ニフティのみるぞうや頓智ドットのコレミタなど多様な広がりを見せていった。
さてこの29日はサッカー日本代表の試合となでしこジャパンの試合が一挙にテレビ放送された。こりゃTVアプリで楽しみたいところだねと思っていたら、またもや新しいものが次々に出てきていた。それぞれちがった楽しみ方ができる。今日はそれらをひと通り紹介しようと思う。
まずはおなじみtuneTV。いまやTVアプリの草分け、代表選手だ。特徴はこのチャンネルごとのバー。Tweetの盛り上りを視覚的に示している。tuneTVがバー形式なのに対し、ニフティの”みるぞう”は色合いで表示してくれる。tuneTV とみるぞうは、Tweetの盛り上り度合がひと目でわかるのが共通の特徴。
さてそこに登場したのが”テレコ!”だ。これはなんと、地上波だけでなくBSやCSつまり衛星放送の番組も選べる。番組を選んでチェックインならぬウォッチインする。そうするとウォッチインした者同士で番組について語りあえるというわけだ。
どうして衛星放送のチャンネルを対象としているかというと、このサービスはスカパーがやっているから。なるほどね。このアプリで地上波の番組についてつぶやいているうちに、BSやCSにも興味が湧くかもしれない。実際ぼくは、これを使っていてMXTVの番組見ちゃったもんね。
変わり種なのがチャノマTVだ。Facebookでログインするのだけど、番組ごとに”部屋”をつくる感じ。その部屋はお茶の間のイメージなのだ。なるほどね。見知らぬ人たちとお茶の間で出会って、同じ番組を見ながら語り合おうと。見知らぬ人がいやなら、自分だけの部屋を作り、Facebookのお友達に呼びかけることもできる。
テレコ!とチャノマTVは、限られた人数で特定の番組について語り合うのが特徴。使い方によっては面白いかもしれない。Twitterをオープンに使って番組を共有するのは、人数があまりにも多くなってあまり”やりとり”にならない。それぞれが勝手に喋るのを眺めることになる。それとは別に、人数を絞ってじっくり語り合うのもいいかもしれない。
さて、日本代表の試合の放送時限定でいうと、“サッカー日本代表STADIUM”というアプリがある。アディダス提供のブランデッドアプリとして、サッカーの試合に絞ったユニークな機能がいっぱいだ。
上の写真でわかる通り、基本画面はサッカースタジアムの客席のイメージだ。みんなでスタジアムにいる気分が満喫できる。
例えば”シャウト”機能。ボタンを押すと上の画面が出てくる。その中でシャウトしたい言葉を選ぶと連打画面が出てくるので3秒間頑張って連打する。
するとスタジアム画面に戻って、自分がシャウトしたことがわかる。
ソーシャルテレビにとってアプリは重要だ。いろんな用途に合わせてもっと多様なものが考えられるのだと思う。あるいは、番組ごとにあってもいいかも。
とは言え、いま難しいのはマネタイズが見えてないこと。変に期待してつくってしまうと、開発費がリクープできない。しばらくはユーザー獲得期間と割り切って、いい意味で遊び半分ではじめるべきだろう。あるいは日本代表STADIUMのようにスポンサードアプリとしてがいいのかも。
まあとにかく、これからもどんどん新しいアプリが出てくるだろう。いまはそうやって種類が増えることでソーシャルテレビが活性化し楽しみ方が多様に広がることが大事だと思う。遊び半分でみなさん、どんどんつくっていこうね!
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