人件費でビジネスしよう〜メディア事変その35〜

広告業界が歴史的転換点だってことは、例えばこのページを見れば感じられるよ。
http://www.dentsu.co.jp/ir/zaimu/uriage.html

電通の月次売上高のグラフ。え?なんだかわかんない?よーく見て。赤い折れ線が今期なんだけど、9月が6月と同じ山の高さになってるでしょ?他の年は6月より9月が高い。前の年のピンクの線と比べるとわかりやすい。ピンクの線は、9月の山が明らかに6月より高いね。

広告業界は、クライアント企業から広告費を受け取ってやってきた。多くの企業は3月決算で、9月は半期終了の月。だから、上期の予算をドーンと使うのが9月だった。そうやってできるはずの”山”ができなかったんだね。

そういうことになっちゃってるわけ。

もはや、クライアント企業は予算枠があるからってドーンと使いきったりなんてしない。余ったらそのまま余らせておくようになった。

それくらい、お金の使い方が厳しくなってきた。もうパイは増えないんだ。

パイが増えないってことはただやせ細っていくのか?まあ、そうなんだけど、待て待て、あくまでドーンと使ってきたのはメディアコストだ。企業が広告費をまったく使わなくなるわけじゃない。

前に、クリエイターは媒体費のオマケで食べてた、って書いたでしょ。何億ものメディアコストを払う中で、コピーライターの100万のギャラを捻出するのはさほど難しくなかった。

あるいは、テレビCMも、とにかく予算枠3000万、などと先に”バジェット”が決まっていた。その中で、美術費だのスタジオ費だのをやりくりして、00%などと利益率を決めてお金を残していけばなんとかなっていた。

これからは、3億円のうちの100万円とか、3000万円で利益率がどうのとか、そういうことじゃうまくいかなくなる。

てことは、儲からなくなる?いやいや、そうじゃないってば。

お金のとり方を、バジェットからフィーにシフトすればいいの。

具体的には、その作業にかかる人件費をきちんと割り出して、見積に入れて、きっちり請求していけばいい。利益率はあまり意味がなくなるんだ。人件費と会社の運営コストにみあったフィーを確保すればいいの。

なーんて簡単に言うなよ?もちろん、簡単じゃないよ。でも、そこんとこ、シフトしないと、生き残れないんだぞ。

・・・この話は、もう少し続けよう・・・

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