垂直統合から水平分業へ〜メディア事変その33〜

”メディア事変その30”で、いろんなところと組んでみる、と書いたね。

ここポイントでさ。”組んでみる”って書いたでしょ?そう。これからはね、”組む”って感じになる。

いままではさあ、クリエイティブを事業とする会社は、こと広告制作の場合は代理店との関係が重要だった。その場合、”組む”じゃなかったでしょ?なんつうか、はっきり言っちゃえば”仕事させていただく”感じだった。あなた様が発注者で、こちとら受注者です、出入りの業者です、ってことだった。

いやおれはちがったよ。と言う人もいるかもしれない。だっておれはね、高名なクリエイターでね・・・なーんてさ、一所懸命えらいつもりで言ってもさ、実体はやっぱり受注発注だったじゃん?えらそうにしてても、”使われてた”ことに代わりはない。そこ、まず、認めとこ。

そういう仕事の流れはね、”垂直”だったわけ。

そしてそれは、いままでの日本(だけじゃないけど)のあらゆる産業で、そんな構造だった。ゼネコン、でも、電機、でも、IT、でも、そうだった。

そういう仕事の受発注の流れ、どっか大きい会社が元締めやって、そこに中小企業がぶら下がるのを、垂直統合、という。

これからね、変わるんだよ。そういうのは、流行らなくなる。あらゆる産業で。

21世紀は、”水平分業”になってくる。これ、時間の問題。

どこが元締め、ってことでもない、みたいな。みんな元締めで、みんな受注者で、みたいな。それが、水平分業。

いろんなことできる会社が、ゆるくつながってる。そういうやり方が、合理的になる。

いろんなところと組む。その組み方のヒントが、”水平分業”にあるわけ。わかる?(これは『次世代マーケティングプラットフォーム』とも関係があるんだぜ)

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