番組と広告費の不思議な関係〜メディア事変その18〜

例えば、GyaOというメディアがあるでしょ。ネット上で無料でいろんな番組が視聴できます、っていう。登場した時は驚いたし、すげえなあーって思ったけど、けっこう苦労しているらしいと聞く。

がんばって番組を自社で費用も負担して製作して、それにCMくっつけて配信する。それによって、クライアント企業から広告費をいただく、って事業モデル。何に苦労しているかっていうと、番組製作費に見合う広告費がなかなかとれないらしい。

仮に1000万円で番組を作ったとして、それにCMくっつけて1000万円分の枠が売れなかったら、元がとれない。事業として成り立たない、でしょ?

そこで、あれ?と気づく。じゃあ、地上波テレビ放送はどうなってるのか?

番組製作費もクライアント企業が負担している。それが実情。

もう少し詳しく言うと、企業が番組枠の提供スポンサーになるには、番組製作費と電波費とを負担しないといけない。テレビ番組ってのはテレビ局のお金で作ってるんじゃなく、スポンサーのお金で作られているんだ。

これはそもそも、テレビ放送の事業としての成り立ちがそうだからね。放送事業は、新聞や雑誌などのメディア事業と根本的にそこが違う。広告収入100%で事業を成立させる構造になっている。だから、まあ、いままでは当然だと思われていた。

でも、GyaOと比べると、なーんだかおかしな気分になってくる。GyaOはものすごいリスクを払って運営されているわけだ。そりゃ大変だろう。

一方、少なくともいままで、テレビ放送は楽勝だった。番組製作はスポンサーがお金出してくれるんだもん。

GyaOの番組は、彼らがリスクを負って製作している。だったら2次使用の権利は彼らにあるのだろう。著作権法がどうのと言う前に、なんというか”スジ”としてそうだろう。

じゃあテレビ番組は?あれは、スポンサーのお金で作ってるんなら、スポンサーのものじゃないの?2次使用の権利は、スポンサーさんにあげなくていいの?

しかし現実には、テレビ番組は、それを放送したテレビ局が2次使用権を持っている。いま大人気のドラマ『CHANGE』がこのあとDVDになったら、2次使用料はまずテレビ局がもらうのだ。費用はスポンサーが払っていて、つくってるのは制作会社だったとしても、”テレビ局のもの”になってしまう。

昔はね、そういうものだと思ってたよ。当然だろ、って思ってた。でも、ネットが登場して、映像コンテンツと広告費の関係とか考えはじめると、あれ?おかしくね?って気分がムクムクわいてくる。わくでしょ?あなたも。

前回の話とはちがうのだけど、大枠は同じ。広告費とコンテンツの関係が、なんだかよくわからないことになってきたの。

何をどう考えてどうすれば、いいの、かな?・・・

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