広告制作受注の流れが拡散していく〜メディア事変その14〜

例えば、前回の仕事の話で言うと、ぼくはもしかしたら、ECサイトを構築しているシステム会社と組めばいいのかもしれなかったってこと。システム会社が発注しているウェブ制作のチームは、ウェブ制作だけの視点でデザインワークをしていた。でも、同じクリエイティブが新聞や店頭などでも展開されるようにつくれば、ブランディングをネットでもマスメディアでも店頭でも共通化させられる、ってことなんだね。

それにウェブに特化してデザインをやって来た人びとには、失礼ながら”ブランディング”の概念はあんまりわかっている人がいない。”広告”の作業の中で培われた考え方だからね。だから、ブランディングはもともとの広告クリエイターの方がよくわかっている。そしてそれはウェブでも基本的には同じなんだ。

そうなんだよ。クロスメディアになればなるほど、”ブランディング”は重要なんだ。情報があふれているからこそ、ブランドの本質を凝縮しておく必要がある。

あれ、話がそれたね。ともかく、システム会社経由での広告制作の依頼が、ありえる時代なのさ。あるいは、ネット専業の代理店かもしれない。あるいは、クライアント直かもしれない。ものすごく多様なルートから、広告クリエイティブの仕事が発生しはじめているんだ。

もちろん、それはネットベースのコミュニケーションのお仕事に限るけどね。

整理するとね、別にいますぐテレビ広告が必要なくなるわけじゃないから、相変わらずいままで通りの、広告代理店経由での広告制作の仕事は大きなルートとして存在し続ける。そういう場合は、やっぱりテレビCMが中心だね。

もうひとつ、大きなルートとして、しかも多様なバリエーションとして、システム系の会社を経由して広告制作の仕事が発生している。こっちはテレビ広告中心ではない。だから、全体の予算は大きくはない。でも、そこでは広告制作費の1割ルールは関係ない。きちんと”ソリューション”を提案できれば、それ相応の制作コストをクライアントは払ってくれるだろう。だったら、代理店経由のCM中心の仕事、と同じ制作費の仕事になるかもしれないわけ。

だから、広告クリエイティブは終わりなんかじゃない。ただ、テレビCM中心でしか考えられない人は・・・これから困っちゃうよー。立場なくなるかもよー。・・・アー・ユー・オーケイ?

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