広告業界四半期決算〜メディア事変その23〜

まず電通。売上高が僅かに前年比減少。営業利益が4割と大きく減少。これ、テレビ局とそっくり。電通の収益構造がいかにテレビ広告とリンクしているかがよくわかる。

次に博報堂DYグループ。なんと、営業利益が2.5億の赤字だった。ええ?!どうしよう?!待て待て。慌てるな。このグループは最近オフィスを赤坂に移転した。その費用が21億かかったそうだ。他にも10億ほど、販管費がいつもより多くかかったそうだ。だから、ちょっと特別。ホッとした?

でも、去年は営業利益が50億の黒だったから、21億+10億を差引いても、営業利益が大きくマイナスだったのは変わらない。

ADKは決算期が12月なので単純に比べにくいけど、営業利益4割減は電通と同じ傾向。

大手代理店はテレビ広告もだけど、新聞広告も大きく減らした。前年比で15%ぐらいの減少。これも痛かっただろう。

一昔前は、新製品の発売キャンペーンと言えば、発売日に新聞15段広告を打ち、テレビスポットをガンガン流すのが通例だった。そのパターンが、もうなくなってるんだね。象徴的だ。

さてCMプロダクション。東北新社は、広告制作以外の事業領域がそれなりにあり、そこがここ数年不良資産の処理に追われて会社全体に影響したりしてきた。だから、営業利益は前年同四半期が赤だった。ということで、比較しにくいんだわ。ただ、第1四半期の制作事業に絞った数字は売上も営業利益も前年より上回っていた。

葵プロモーションは、売上げでは前年比アップ。なのに、営業利益では前年同四半期で8千万の黒字だったのが、3千万の赤字に転じた。

葵プロモーションの決算短信には、”受注状況”という欄もある。それをみると、去年より受注金額が大きく減っているようだ。

この葵プロモーションの傾向が、今期の広告制作業を象徴していると思われる。

第1四半期の売上高そのものは、去年よりいいくらい。なぜなら、昨年度に受注した案件がこの四半期はけっこうあるから。ところが、利益が減った。利益率が下がってきているのだろう。そして、今期に入ってからの受注額がストンと減少した。

あなたが、なんらか広告制作に関わる仕事をしているとしたら、似た傾向が出ていると思う。今期に入って、別に売上げは減ってないよ。あれ?でも利益率が悪くなってる。おや?よくよくみると、今期になってから発生した案件が減ってる?そう言えば、こないだのプレゼン、勝ったのに保留になってるっけ。先月の依頼も、プレゼンが延期になったんだよな。あれ?あれあれあれ?

どうやら大変なことになっているようだ。・・・などと、暗いことばかり書いていたら、先日ある方から「暗い話はいいから、次のこと書きなさい」と要望された。

じゃ、そろそろ、次のこと、に話を進めますか・・・

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