休暇の間ずーっとマスメディアは派遣を切られた人びとを追っていた。日比谷に集合したりしたもんで、メディアの格好の題材だ。
マスメディアは派遣切りされた人をかわいそうだあわれだと言わんばかりの扱いで、切った各企業はひどいヤツらだと言っている。
をいをい。派遣制度を利用して自分たちは高給取り、派遣された人たちは薄給でこき使っているのは他ならぬあんたたちマスメディアじゃないのよ。
いや、そんな他人のことはどうでもいい。
派遣労働者が不幸になっているのは、企業の経営者が悪いのだ、とは一概に言えない。硬直的なこの国の労働制度が彼らを不幸にしているのだよ。
この国は正社員を過剰に守ってきた。そのしわ寄せが派遣労働者の不幸につながっている。
正社員の流動性を高めれば、つまり解雇しやすくすれば、そもそも”ハケン”なんていう制度に頼らなくてすむんだ。
なんてひどいことを言うのかって?経営サイドのモノの見方だよなって?そう言うあなたは、うーん、この国のシステムに侵されているよ。
世の中はもっと変わっていいんだ。人生の中で会社をどんどん変わっていいんだ。一度正社員として入社したらカイシャに一生守ってもらいたい?それは弱者を装った保身的姿勢だ。
そんなことしてたら、この国がみーんな共倒れになるんだよ。全員でどんどん貧しくなるだけなんだ。
この国に決定的に欠けているのは、流動性だ。
変わっていい、という意志がなさすぎなの。みんな変わることを怖れすぎている。
変わることをたのしもうぜ。昨日とちがう明日にワクワクしようぜ。自分でも気づかなかった自分の可能性を見つけていこうぜ。
考えてみればぼくたちは、”自分のやりたいことを見つけろ”と言われすぎていた。自分の生きる道はひとつしかないと思い込まされてきた。
そんなの、まやかしだった。自分が何がやりたいか、ではない。自分が何をやるべきか、が大事なんだ。いま、目の前にある、自分がやるべきことを、真摯に見出そうとする意志こそが、大切だったんだ。
変われるよ、誰だって。何だってできるようになるよ、やらねばならないのなら。
世の中は、変わる。わりと、意外にカンタンに変わる。
そしてぼくたちも、変われる。ひょいっと。ちょっとした勇気と向上心さえあれば。
変わるのが怖いと、嫌だなと、面倒くさいと、ウジウジしている間に、世の中の方がぐいぐい変わっていく。そのことが去年はっきりした。だから、変わらないわけにはいかない。
どうせ変わらないといけないのなら、たのしもう。おもしろがろう。ワクワクしよう。
そうしたら、2009年はサイコーにエキサイティングな一年になる。きっとね。
さあ、じゃあはじめるよ、2009年を。
アー・ユー・レディ?
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