会社に頼る発想では、共倒れになっちゃうよ

まず、ニュースなどで出てくる雇用データは、その取り上げ方に誤解を生みかねない。

このサイトを読んでみれ。

GarbageNews

わかった?ニュースでは20−24歳の非正規雇用者は4割を超えている、と言っているけど、その中には大学生のアルバイトも入っているわけだ。25−29歳の非正規雇用者は3割だね。多いように思える。でも、その中の”派遣労働者”は5%だ。

ところが、ニュースでは”派遣切りはケシカラン”と言うメッセージと、若者の非正規雇用は3割4割になっている、というデータをセットで伝える。

そうすると、派遣労働者が若者の3割4割になっていて、次々に切られている、と錯覚する。実際、みんなそんな錯覚をしちゃっている。

実際は、3割4割には学生のアルバイトも入っている。派遣労働者は5%である。若者層に非正規が増えているのは、就職氷河期の影響と、働き方の多様化が作用している。派遣だけの問題じゃない。そういう事実を前提に話そうよ。落ち着けよ。

それからね、いま政治家が製造業の派遣労働を禁止するとか言っている。あるいは、派遣を切る時は派遣先企業が就職の世話をしろと言っている。

いま製造業の派遣を禁止しても、意味ない。もう切っちゃったんだから。いまからそんな規制したら、その新法が施行される前にもっと大量の派遣切りが行われるよ。派遣の人を正社員にする気なんてないんだもん。正社員にしなくていいから派遣を雇ってるんだもん。増収基調の時ならともかく、いま禁止しても、かえって不幸が増えるだけだ。

派遣先企業が就職の世話をしろってのも本末転倒だ。正社員が辞める時だって世話をする義務はないよ。事実上やってるとこもあるけど大企業だ。中小企業にそんな義務を負わせるのは殺生だよ。そんなゆとりないよ。社員が辞める時に次の世話をするって、そのこと自体ヘンだろ?

会社をあてにすることが、そもそもおかしいんだ。会社なんてあてにしちゃダメなんだよ。大企業だって潰れたりする。そのことを、ぼくたちは90年代後半に学んだんじゃないのか。

雇用を守れの大合唱。オウケイ。そうしよう。いま派遣切りしてる自動車産業、電機メーカー。日本を支えてきた製造業は、日本を支えてきたんだから、これからも日本を支えなさい。だから雇用を守りきりなさい。正社員から派遣まで、一人も切っちゃダメです!

・・・そんなことやってたら、みんな倒産するぜ。アメリカでビッグ3を守るかどうかなんて言っている。日本でも自動車産業や電機メーカーが永久に不滅ってわけでもない。長期的には、製造業は中国やインドに主役を奪われるんだ。そんな産業に雇用をすべておっかぶせても無理なんだ。共倒れだ。

どうなの?美しく滅びたいの?この国は。

雇用を守れ、みんな全員、死ぬまで一蓮托生だ、たとえ成長できなくても。だから、ワークシェアリングで雇用原資を分け合って、みんな少しずつ収入を減らしていこう。弱虫同士、身を寄せあって生きていこう。そうやって、清く正しく死んでいこう。

派遣切りはケシカラン。雇用を守るのは企業の責任だ。そんな、親方日の丸を責めてる間に、親方日の丸まるごとだめになって、全員玉砕。雇用を守れの大合唱の行く先にあるのは、そんなシナリオだ。

考えたらわかるんじゃないの?

この国は、なんて後退的な発想しかできなくなっちゃったんだ。明治維新を成し遂げて、戦後は奇跡の高度成長を達成したのに、いつまでも派遣切りはケシカランと言ってるだけだなんて。

ぼくたちがいまやらなきゃいけないのは、”次”を考えることなんだ。しんどいけど、前向きに明日のことに取組むことだ。

誰が悪いか、って犯人探しにやっきになっていても、何にもならないんだよおお・・・

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