オープンセミナー事前解説:元祖おたくはテレビの未来をどう夢見るか?

再三お伝えしていてクドいと言われそうだけど、6月5日にソーシャルテレビ推進会議の一周年オープンセミナーを開催する。

詳しい内容と申し込みは、ここをクリックして出てくるページを見てほしい。このブログを書いている時点(5月20日午前0時台)で150名の定員に111名の申し込みがある。今回は1000円の有料にしてみたので前回ほど集まらないかと心配したけど、もうじき埋まりそうな勢いだ。半分ぐらいは知ってる人だけど半分ぐらい知らない人もいる。懇親会も予定しているので、この機に皆さんで知りあって盛り上がってもらえれば、主催者としてこんなにうれしいことはない。

懇親会も楽しみだけど、もちろん今回も内容も充実している。第二部は深田さんモデレーションで、角川アスキー総研の遠藤諭所長と、韓国の家電メーカーLGの土屋和洋氏においでいただき、テレビ視聴のこれからについてお話しいただく。

その遠藤さんがアスキーの連載で「東京おとなクラブ」を振り返った記事を書いていた。ネットにも転載されているのでちょっと読んでみてください。ここをクリックすれば飛べるから。「おたく30周年、発祥の地をご案内しましょう」というタイトル。そう、遠藤さんこそが、元祖おたくなのだ。

遠藤さんが80年代前半に出した「東京おとなクラブ」は実際に出たのは数号らしいが、当時のカウンターカルチャーな若者たちにはほんとうに大きな影響を与えた。だって特集記事が「ウルトラQ」だったりするのだ。大学生だったぼくは下北沢に夜な夜な集まる社会との折り合いをつけかねている学生仲間たちと、自分たちも雑誌を出すべきだとか、「東京おとなクラブ」をめくりながら議論した。議論して実現しなかったのだが。

アスキーの記事にもあるけど、遠藤さんはおたくの元祖だ。サブカルチャー的なテーマを徹底的にディテールにこだわりながら意味もなく掘り下げていく。「東京おとなクラブ」にあふれていたそんな不純な知的好奇心こそがおたくの核心だ。

その元祖おたく・遠藤さんが2年ほど前からテレビ視聴について語りはじめた。なんと言っても去年の4月にネット上のコラムで書いた「戦後最大のイス取りゲームがはじまっている」はそのチャートとともにものすごく話題になった。ぼくはこのブログでも、人前で喋る時も、何度もこのチャートを使わせてもらった。

その遠藤さんが毎年行っているメディアサーベイの最新結果をもとに、また新たなテレビへの論を展開している。

そのサーベイから見えてくるのは、やっぱりテレビ視聴は変化しているんだなということだ。地デジの影響はこの2年間でじわじわと着実ににじみ出て沁み出しているのだ。

そしてさらに遠藤さんがこのところ言っているのが「テレビのUX」のことだ。つまり、今のテレビって使い勝手悪くない?ということ。そりゃそうだ。何しろこの20年間ぐらいリモコンの基本設計は変わっていない上に、どんどんボタンが増えている。わかりにきー!

テレビのUXということでは、LGは気になる。家電量販店でテレビが後退し、売場面積もすっかり小さくなったと言われる。そんな中で独自の展示がされているのがLGのテレビだ。はっきりとスマートテレビと打ち出されている。ディスプレイされている画面は、他社のテレビのように番組や映画の映像ではなく、スマートフォンのようなアイコンが並ぶ画面だ。テレビとしては新鮮なインターフェイス。そこからさらにどんなテレビ視聴スタイルが広がるのだろう。量販店でいじっていると、イマジネーションをかき立てられる。

ぼくはこのところ、テレビはそのビジネスモデルつまり番組の間に広告枠を売る、という基本構造を設計し直さなければならないのでは、と考えている。ではどうすればいいの?そのヒントになるような議論が、お二人の間で展開されるといいなと思う。いや、きっとそんな楽しく夢のある話が、聞けると思うよ、うん!

で、もう一度書くけどソーシャルテレビ推進会議・一周年オープンセミナー、お申込はこのリンクから。まだまだ、間に合う、はず。
ご質問などは、sakaiosamu62@gmail.comへ!

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