ソーシャルテレビ推進会議の一周年オープンセミナーを6月5日に開催する。基本的な告知は前回このブログで記事に書いた。何の話?って人はそっちをまず読んでください。ここをクリックしてね。
申し込みたいって方は、ここをクリックしてください。申し込みページに飛べます。
セミナーねえ、どうしようかな、面白いの?って人は、今日のこの記事を読もう。面白そうだなと思わせるから。
このセミナーの第3部に注目して欲しい。ぼくがモデレーターで、ゲストに西田二郎という名前がある。西田二郎さんは、読売テレビの制作局にいて、プロデューサーやディレクターをやっている。わかりやすいところでは、『ダウンタウンDX』の総合演出を担当している。わー、それはすごい、と思うだろうけど、今回ゲストにお招きするのは、そういうメジャーな番組の制作者だから、ではない。
まず、ソーシャルメディアの相当な使い手だ。普通に検索すれば出てくると思うけど、@jironishidaのアカウントでTwitterをやっていて、フォロワー数が12万人いる。テレビマンが個人名で運営しているアカウントとしてはいちばん多いんじゃないだろうか。
こう言うと失礼だが、テレビ局のとくに制作者はソーシャルメディアに疎い人が多い。だから西田さんは相当特例な人なのだと思う。
そして今回、ゲストに呼ぼうと思ったのは、「たまたま」について語ってもらいたいからだ。
「たまたま」はテレビ埼玉で放送する30分番組だ。ただ、放送日時は不定期。とりあえずここまでで、4月初めに2回放送された。次回はまだアナウンスされてないけどもうすぐやるんじゃないかな。
そして「たまたま」は西田二郎さんと、北海道テレビの藤村忠寿さんが二人で出演している。藤村さんは、あの「水曜どうでしょう」のディレクター。
・・・これ、よーく考えると相当不思議なことだ。
テレビ埼玉は独立U局で、つまり特定のネットワークに属していない。西田二郎さんは読売テレビだから日テレ系列。そして北海道テレビはテレビ朝日の系列局だ。そんなんありなの?
さらに、これまでの2回、「たまたま」に出演したのはこの二人だけ。二人でカメラの前でずーっとしゃべるだけ。
写真は2回目の放送のキャプチャー(すんません、問題あったら言ってください(^_^;))なのだけど、こんな感じで30分間延々喋る、それだけ。
「予算ゼロ」を標榜している。だから、編集費もないので撮ったまんまを放送しているのだ。2回目の放送なんて、「もう時間ないわ」「ええー?!」とか言ってるところでブチッと終わった。
そしてテロップを入れる予算もないので、写真のように代わりに紙に書いた文字をガラスに貼っているわけ。なんかムチャクチャでしょ?
そしてどうやらこの番組は、このお二人がテレビについての挑戦を繰り広げるらしいのだ。具体的に何をやるのかはまだ発表されていない。もしかしたら、いやおそらく、何にも決まってないのかもしれない。予算も立てずに、成り行きで番組を作っていく。
なんてテキトーな。なんていい加減な。・・・でもさあ、テレビってそういうものじゃなかった?そういうところが面白かったんじゃない?二人から、そういう問いかけが番組を通してなされているのだ。
スポンサーも募集している。これは、“提供スポンサー“ではない。CM枠に広告流すスポンサーではないのだ。精神的に協賛してくれる企業を募集するのだそうだ。
スタッフもこれから募集するという。たぶんこれから何をやるかも、応募してきたスタッフと話して決めていくんじゃないかな。
新しい趣向のバラエティだね。いやいや、番組の内容は軽いかもしれないけど、もう少し意義深いものだと受けとめて欲しい。新しいバラエティ、というより、新しいテレビを創ろうとしているのだ。産み出そうとしているのだ。テレビの枠を壊してテレビを越えたテレビを、なんとかやってみようとしているのだ。
西田二郎さん、藤村忠寿さん、この二人には大きな共通点がある。自分をさらしているのだ。西田さんはさっきも書いたように、ソーシャルメディア上でさらしている。藤村さんは「水曜どうでしょう」で大泉洋らとともに自ら出演もしてきた。
そこはすごく重要なポイントだ。
これから、表現を仕事にする人は、自分を表に出す“必要”が出てくる。
非常に似た話が、ジャーナリズムの世界でも語られはじめている。小林恭子さんが、こないだ読売新聞のサイトに寄稿していた文章がある。このリンクから読んでみて。
その中にこんな文章がある。
将来、「ジャーナリズムの規模はもっと小さくなる」。生き残り策は「特化と個人化」であり、一人ひとりの記者が読者とつながり、一つのコミュニティー空間を作ることが必要だと、ベル氏はいう。
「一人ひとりの記者が」、という部分を「一人ひとりのディレクター(プロデューサー)が」と置き換えれば、テレビ界にもそのままあてはまる。テレビだけでなく、アニメ作家でも、小説家でも、表現者はすべてあてはまるんじゃないだろうか。
西田二郎と藤村忠寿の「たまたま」はまさに、視聴者とつながり、コミュニティ空間をつくる試みなのだと思う。
そんな話を、セミナーでは突っ込んで聞いてみたいと考えているのだ。
・・・ほらほら、どうしようかなー、と思ってたあなたも、これはセミナー行かなくちゃ!とワクワクしてきたでしょ?その気持ちが冷めないうちに、このリンクから申込ページに飛んじゃおうぜ!
まあそうだなあ、面白そうだけど、どうなのかなあ・・・なんてまーだ悩んでる?じゃあねえ、とっておきの情報を書いちゃうと、ひょっとしたら藤村さんも来ちゃうかもしれないぞ・・・かもしれない、だからね、あくまで・・・でもホント来ちゃうのかもよー・・・どお?行きたくなったでしょ?
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