あっちの事情をぼくは断片的にしか知らないのだけどね。
でもアメリカのテレビ局と映像制作者の関係は、こっちとかなりちがうらしい。
70年代のフィンシン法が大きかったらしい。
フィンシン法についてはまた別の機会に書くとして、70年代に”放送と制作の分離”が行われたんだ。
それからさらに、アメリカのテレビネットワークはハリウッドスタジオと結びついた。ABCはディズニーのものだ。NBCはユニバーサルとくっついた。FOXは新しいテレビネットワークをつくった。
『24』や『LOST』はそんな状況が生み出したヒットコンテンツだ。
アメリカのテレビドラマは”テレビ局のもの”じゃないんだ。製作者のものなの。だから、放送後はいろんなメディアで二度三度四度と展開する。それによって収益を産む構造。映画と同じように、製作者が資金調達して、リクープもデルを構築する。
日本のテレビ界も、同じようなことになるだろう、とぼくは考えている。
もしほんとにそうなるとしたら、あなたがテレビ局の人間じゃなくても、テレビドラマをプロデュースできる可能性が出てくるということだね。
ただし、越えなければならないハードルがいくつかある。
まず、ビジネスモデルを構築しないといけない。そのドラマの企画は制作費が一話いくらかかるのか。それをテレビ局がいくらで買うのか。DVDはどこに売ってもらってどれくらい売れる見込か。さらに二次使用、三次使用ではどんな展開にできるか。そういったことを考えていかなければならない。
これはけっこう大変だね。だって、日本のドラマは放送とDVD以外でどうやって売るのか?ブリッとしたウィンドウが他にあまり見当たらないよね。
えーっと、じゃあ、どうしようか・・・
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