『LOST』をあなたがつくるかもしれない〜クリエイティブ維新その15〜

あっちの事情をぼくは断片的にしか知らないのだけどね。

でもアメリカのテレビ局と映像制作者の関係は、こっちとかなりちがうらしい。

70年代のフィンシン法が大きかったらしい。

フィンシン法についてはまた別の機会に書くとして、70年代に”放送と制作の分離”が行われたんだ。

それからさらに、アメリカのテレビネットワークはハリウッドスタジオと結びついた。ABCはディズニーのものだ。NBCはユニバーサルとくっついた。FOXは新しいテレビネットワークをつくった。

『24』や『LOST』はそんな状況が生み出したヒットコンテンツだ。

アメリカのテレビドラマは”テレビ局のもの”じゃないんだ。製作者のものなの。だから、放送後はいろんなメディアで二度三度四度と展開する。それによって収益を産む構造。映画と同じように、製作者が資金調達して、リクープもデルを構築する。

日本のテレビ界も、同じようなことになるだろう、とぼくは考えている。

もしほんとにそうなるとしたら、あなたがテレビ局の人間じゃなくても、テレビドラマをプロデュースできる可能性が出てくるということだね。

ただし、越えなければならないハードルがいくつかある。

まず、ビジネスモデルを構築しないといけない。そのドラマの企画は制作費が一話いくらかかるのか。それをテレビ局がいくらで買うのか。DVDはどこに売ってもらってどれくらい売れる見込か。さらに二次使用、三次使用ではどんな展開にできるか。そういったことを考えていかなければならない。

これはけっこう大変だね。だって、日本のドラマは放送とDVD以外でどうやって売るのか?ブリッとしたウィンドウが他にあまり見当たらないよね。

えーっと、じゃあ、どうしようか・・・

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