テレビについて語る人びと〜あやとりブログについて〜

Twitterなどで自分で告知したのでもうわかったよ、って人も多いと思うけど、“あやとりブログ”にはじめて原稿を書いて掲載していただいた。「テレビもソーシャルもライブメディアだ」と、かなり強引な論を語ったのだけど、ここではその内容は置いといて、この”あやとりブログ”について書こうと思う。

1月に”調査情報”という業界誌に原稿を載せていただいたことは前に書いた。この時は編集長の市川さんにお声がけいただいたのだった。

この依頼をいただくのと同じタイミングでTBSメディア総研の代表、氏家さんとFacebookでお友達になった。そして調査情報はTBSメディア総研が発行している雑誌だった。氏家さんは市川さんがぼくに原稿依頼したのは知らなかったそうなので、たまたま同じタイミングで調査情報とTBSメディア総研と出会ったわけだ。

氏家さんは”あやとりブログ”の主宰者だ。このブログは前々からぼくも読んでいた。志村一隆さんが時折原稿を書いてらして知ったのだ。ネット上ではっきりと、テレビを中心にしたメディア論を議論している唯一の場かもしれない。

書き手として錚々たる皆さんが名を連ねていて、そこにこの度ぼくも加えていただいて、光栄やら恥ずかしいやら。

と思ってたら、ぼくの次に、西正さんも参加されて原稿が掲載された。

ロボットにいた2006年ごろからぼくはかなり力を入れてテレビに関するメディア論を探し回ったのだけど、意外に数が少なく、いちばんよく読んだのが西さんの本だった。出版されているものはほぼすべて読んだんじゃないかな。テレビメディアに関する基礎知識はほとんど西さんの本から得たと思う。アメリカのテレビ業界の話、70年代から急速にCATVが伸びたことやシンジケーションについても最初に知ったのは西さんの本を通じてだった。

そんな西さんと同じ場に原稿を書くことになるとは。当時のぼくに教えてあげたいね。

『テレビは生き残れるのか』を出版して、そんなに売れたわけではないのだけど、何がよかったかっていろんな方と知りあったことだ。多様な場にいる様々な方々から声をかけていただいたり、何かの場で「読みましたよ」と言っていただいたり。テレビの未来を考えたり実際に具体化したりしている人びとがだんだんくっきり見えてきた。

面白いなと思うのが、そういう人びとは利害関係を超えて共感しあい、連携したくなることだ。競合関係にある会社の人同士でも、テレビの未来を見いだそうとする気持ちは、惹きつけあうもののようだ。そこには、とくにレガシー系の会社の中では理解されにくいから、というのもあるだろう。社内や上層部の反対を乗り切らないと未来は切り開きにくいのだ。

そういう”変えたい人びと”の渦の中に巻き込まれ、いろんな人と出会っていくのは、ドキドキして面白い。そして本を書いたことや、いま大きな会社にいるわけではないことで、ニュートラルな立場で振る舞えるので、なんとなく誰とでも話しやすい。それはとっても楽しいことだ。

このままぼくは、ニュートラルな泳法で、多様な人びとの間を泳ぎ回ってみようと思う。なかなか得難い経験をいま、しているんじゃないかな。

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