メディアとはそもそも、ソーシャルな存在なのかもしれない

えー、本日2本目の記事です。最近、日々書きたいネタが浮上するんだけど、なかなか書く時間がとれなくってさ。頑張って2つめを書きました!

先週の金曜日、NHKで永六輔さんの番組をやっていた。『永六輔 戦いの夏』というタイトル。78歳でパーキンソン病と前立腺ガンとまさに戦いながら過ごしたこの夏のドキュメンタリーだった。

実はぼくがいまいる会社、ビデオプロモーションは小さな会社ながら歴史があり、創成期に永六輔さんのマネジメントをやっていた。創業者である会長と、永六輔さんの交流はその頃からいまも続いているようだ。

そんな縁もあり、なんとなく見た番組に、どんどん引き込まれた。

永六輔さんというと、いまの若い人はほとんど知らないだろう。テレビが誕生した頃から第一線で活躍した放送作家で作詞家でもある。本も書くし自ら出演するタレントでもあるし、とにかくマルチな才能の人物だ。伝説の『夢であいましょう』や『遠くへ行きたい』『テレビファソラシド』などの番組を手がけている。『こんにちは赤ちゃん』『見上げてごらん夜の星を』などのヒット曲、そしてなんと言っても『上を向いて歩こう』の作詞をした人。

その永六輔さんは話芸の達人でもあるのだが、パーキンソン病でろれつが怪しくなっている。それでもラジオに出演し、あちこちで人と話す。きっとしんどいんじゃないかと思うけど、前に進み続けるのだ。

永六輔さんは毎年、京都の宵々山コンサートを企画してきた。今年はその最終回なのだという。そこで永さんはどうしてもやりたいと、やってのけたことがある。終了後、観客を舞台に上げ、楽屋口から退出させたのだ。

観客と自分たちと、同じ視点にいることを確認してもらいかったのだという。

これはかなり驚いた。テレビの創成期を作り上げた才人が、ソーシャルメディアみたいなことを言うのだ。

翌日の土曜日朝5時の「新・週刊フジテレビ批評」。前半で山口県宇部市の地域FM局の話が出てくる。ローカル局がどこも苦労している中、黒字運営しているというのだ。

やり方を聞いて驚く。20秒CM枠が500円だというのだ。地元のニーズに合わせた料金体系。地域のいろんな企業がスポンサーになる。あるスーパーが提供する番組では、その日の特売情報が”番組の中で”オンエアされるのだという。

普通、放送局は企業からスポンサードを受けても、番組の中では商品の宣伝的なことは言わない。広告と番組は別だ、というのがメディアというものだ。でも、地域に根ざしたスーパーの特売情報は、地域住民にとって重要な情報だ。

さらに後半にゲストで登場したのは宮城で臨時災害ラジオ局「りんごラジオ」を立ち上げた高橋厚氏。東北放送でアナウンサーなどを務めたあと定年退職していたが、震災から十日後にりんごラジオを開始したそうだ。

東北放送はテレビラジオ両方を扱う兼営局だったので、高橋氏はラジオの経験も持っていた。とは言え、高橋氏以外はみんなシロウト。それでも、とにかく地域のために伝えるべきことを、力を合わせて伝えていった。震災前までラジオ放送なんてやってなかった人たちが、ラジオ放送を支えている。つまり、そこには伝える人と受け取る人の区別はないのだ。

そもそもメディアとは、その地域社会のためにある。地域の市民に、地域に根ざした企業も加わり、みんなにとって役立つ情報を伝えるのが、メディアだ。

メディアとはもともと、ソーシャルな(=社交的な、社会的な)存在なのだ。そのための役割を担っているのだ。だから、伝える側と受け取る側は本来、一体のはずだ。伝える側が立場が上、ということではなかったはずだ。お金を出す企業も、そこに一緒になって社会に役立つために存在しているし、広告料を出すのだ。

当たり前のことなんだけど、ぼくたちは忘れてしまいがちだ。ソーシャルメディアが登場してから、メディアがソーシャルなものになったのではない。”ソーシャル”という言葉がなくても、メディアはもともと、みんなでつくるものであり、みんなのために使うものなのだ。

・・・あれ?そんなの言われるまでもなかった?・・・

さて、ここでイベントのお知らせです。10月14日、BAR境塾と題して、ソーシャルアプリを開発した方々とトークイベントを行います。申し込みはこちらをクリック。なんと、ビールなどのドリンク無料でっせ!

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