ネットはなぜマスメディアに腹を立てるの?

昨日、つまり8月21日にデモが行われ、数千人が集まった。知ってると思うけど、フジテレビの”韓流押し”に抗議してお台場で行われたのだ。

8月7日にまず、前哨戦的なデモが行われた。正直、デモをやると言ってるだけで集まらないのだろうと見くびっていたら、かなりの数が集まった。それにつづく”本番”が21日だったというわけ。

このデモはいったいどういうモチベーションなのだろう。集まる人々はどんな人たちなんだろう。ま、テレビも大好きなネットオタクな若者たちが中心なのだろう。テレビを愛してやまないからこそ、かわいさ余って憎さ百倍ってやつで、デモに走るんじゃないのかな。

などともやもや考えていたら、Twitterでナイスなレポートを見かけた。実際にお台場に出かけて、デモに参加ではなくそれを取材者の視点で見つめ、さらに参加者にインタビューも行っている。まるでジャーナリストだ。でもそういう職業の方じゃないよ。

@Hotakasugi さんという方で、ぼくはお会いしたことはないけど、境塾に興味を持ってもらったようで、前回参加を検討してくれていた様子。結局、都合で欠席されたのだけど、その際にTweetのやりとりはしていた。映像関係のお仕事の方みたい。

その@Hotakasugi さんがTweetしたレポートをまとめたいなと思い、一回しかやったことのないTogetterでまとめてみた。

「フジテレビ抗議デモに客観姿勢で取材した方のtweetまとめ」と題してTogetter上でさっそく投稿してみたよ。

そうしたらねえ、もんのすごくバズった。コデラノブログの小寺信良さん(@Nob_Kodera )がつぶやいてくれたせいもあるのかも。とにかくどんどん拡散していった。

@Hotakasugi さんのレポートは、臨場感がありつつ客観的でもありクオリティが高かったと思う。だから拡散するのはいいことだけど、ネタがネタだけにちょっと冷や冷やもんでもある。彼に変にまとわりつく人とか出てきたらイヤだなー。

そのまとめを読むと、ぼくのさっきの想像は的外れだったとわかった。テレビ大好きではない。テレビ見ないんだって。少なくとも何人かに質問したら、テレビはあまり見ない人が多かった。

テレビはあまり見ない、と堂々と答える人たちが、フジテレビは韓流押しをしていると抗議していることになる。それはそれで面白い。

まあでも、ぼくがここで言いたいのは、デモに参加した人たちについてどうのこうの、ではない。一緒にフジテレビを批判するつもりもないし、だからと言ってフジテレビの肩を持つつもりもない。

ぼくがここで言いたいのは、やっぱりどこまで言っても、ネットとマスメディアはすれちがってしまうのだろうか、ということだ。どうあっても、仲良くなれないのだろうか、というちょっとした嘆きをぼくは持ってしまった。

このデモに来た人たちについてもっと知りたい、と思った。いったい何があなたたちをデモに駆り立てたの? @Hotakasugi さんによれば、老若男女かなり幅広い人たちが来ていたそうだ。ネットにはりつくオタクな若者の集団、などではないのだ。そんな普通の人たちが、どうしてこのデモに参加するのか?

そこを考えることは、意外に大事なことだという気がする。少なからぬ数の、わりと普通の人々が、一般的には”言いがかりだろ”みたいな言説にのっかって貴重な日曜日の時間をつかってお台場に来たのだ。何かある。そこには、何かはあるはずだ。

それが何かは、いまのぼくには皆目見当がつかない。でもそれを解きほぐすことと、今後のメディアの行く末を見通すことは、同じパズルなのではないかという気がする。・・・もうちょっと考えていきたいね、これは・・・

と、書いておしまいにしようとしていたら、Twitterでこんなつぶやきを見つけた。
フジテレビへのデモ、現地を見てないから何とも言えないけど、多分、彼らが本当に批判したかったのは、フジテレビでも韓流でもなく、「テレビ」というメディアそのものだったんじゃないかな。そのきっかけがフジや韓流だっただけで。問題はもっと根深いと思う。

@cynanycさんのつぶやきなんだけど、あ、そうそう、そんなことだ、ぼくが感じてるのも。根深いんだよ、この問題は、きっとね・・・

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