「第一回・リアル境塾」セルフレビュー1「プラットフォームとモジュールと」

5月22日に開催した「第一回・リアル境塾」。佐々木俊尚さんをゲストに招いて濃密な話が聞けたよ。

そこで今回は、そのレビューを自分でやっちゃおうと。

この時のテーマは「ミドルメディアの未来」とした。今後、ぼくたちにとって重要なキーワードになりそうだから。この言葉を、ぼくは佐々木さんの「2011年 新聞・テレビ消滅」の中で初めて知った。

一方で、ウィキペディアによればジャーナリストの藤代裕之さんがこの言葉について、「マスメディアとパーソナルメディア(ブログ・掲示板など)の間にあるメディア」と定義したそうだ。

今回、そこを佐々木さんに聞いて意外だったのは、藤代さんが言い出したのと、佐々木さんが書いたのとはほとんど関連性がないということだった。そして佐々木さんは「マジックミドル(中間共同体)」から進化(?)させてミドルメディアと言うようになったのだと。

「マジックミドル(中間共同体)」は、佐々木さんの少し前の著作「インフォコモンズ」に盛んに出てくる言葉だ。これはもともと、海外のメディア論などで使われていたらしい。マジックミドルについてもう少し聞けばよかったんだけど、先を急ぐあまり聞かなかった。反省点その1だなあ。

ミドルメディアというのは、ことほどさように多様な解釈が成り立つ言葉で、ふわふわしている。なかなかつかまえられない。結局は、「マスメディアでもなく、パーソナルメディアでもない」つまりは「テレビや新聞でもなく、ブログや掲示板でもない」ということでしかないのかも。

もっと言うと「非マスメディア」ってことかもしれない。

さてミドルメディアについて佐々木さんと話を進めていくうちに「プラットフォームとモジュール」という話になった。マスメディアは成立しなくなり、プラットフォームに乗っかるモジュールとして生きていけるかどうかだ、というような論。

出てきた例が、TwitterやFacebook(=プラットフォーム)の上でFourSquareが頑張ってる、みたいなことだと。FourSquareはTwitterやFacebookの向こうを張ってプラットフォームになろうとしていない。その方が成功しやすい。プラットフォームになるには莫大な投資と労力が必要だし。FourSquareはつまりモジュールなのだと。

もう少しわかりやすい例が、Next New Network社だ。YouTubeに買収された映像制作会社だ。ちょうど22日の朝、佐々木さんがTweetしていた記事に、CEOのインタビューが載っている。これ、読んでおくといいよ。

ここをクリックするとそのインタビュー記事に飛びます。

つまり、YouTubeがプラットフォームでNext New Networkがモジュール。”制作者”にとってわかりやすい例だ。

この記事にはいくつか重要な箇所がある。ひとつは「新しいメディアには新しいブランドが必要なのだ」というところ。「新しいブランド」なわけ。「新しい作り手」ではなく、「新しい作り手」をまとめた「新しいブランド」が必要なのだと言っている。そして実際、彼らは25〜30のネットワークとブランドを作った、のだそうだ。

それからもうひとつ、彼らが成功しはじめると、外部の独立系プロデューサーが接近してきた。「最近の成長のほとんどは、こうした外部の独立系プロデューサーが作ったコンテンツによる」のだそうだ。

この話はとても参考になるんじゃないかな。

YouTubeという映像コンテンツのプラットフォームがあって、そこにモジュールとしてNext New Networkがある。しかもどうやら、数多くのプロデューサーが集まってきている。これはひとつの”ミドルメディア”なのかもしれない。

てなところで、次回へ続く・・・

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