テレビ・新聞陥落!なんだってさ〜メディア事変その47〜

勝手に中吊り広告のJPEGを貼り付けよう。

見出しを眺めているだけで泣きそうになるね。

例えば”トヨタ広告半減の衝撃”とある。もちろん、トヨタが来期の広告費を死ぬほど下げる、ってことだろう。

どこをどう下げるのか、読んでみないとわからないけど、来期の広告費はトヨタでなくても死ぬほど下がるだろう。

まず、マス広告費の打撃が顕著になりはじめた08年度上期。何と言ってもテレビスポットが下がった。10%ぐらい。

下期に入ってどうなったか、まだ集計できていないのだけど、とにかく9月に起こった”リーマンショック”以来、世界中で大変なことになっている。つまり、上期より下期の方が広告費の落ち方も激しい。例えば電通の月次売上高は11月12月連続して前年比86%とか87%とかになっちゃっている。

そしてそういう100年に一度の大騒ぎによって、いま来期の予算を組立てている各企業はどどーんと経費を減らす。ということは広告宣伝費も減らす。100年に一度の気分で減らすわけ。

そうするとね、テレビ広告も、いよいよタイム枠を減らすことになる。

スポットとタイムのちがいは前にも説明したよね。番組と番組の間に流れるのがスポットCM。番組の途中に流れるのがタイム枠。

まちがいなく、各企業がタイム枠を死ぬほど減らしてくる。これはまた影響が大きい。ゴールデンタイムのタイム枠だと1番組あたり月5000万とかする。年間だと6億円。これを1つとか2つとかのレベルじゃなく、半分とか、全部とか、すごい勢いでカットするだろう。そうすれば、たくさん広告費を使ってきた企業が、広告費をたくさん減らせるわけだ。10番組のタイム枠に提供してきた企業が半分やめる。すると、30億円減らせる。そんなことを、どの企業もこの会社もやってくるんだ。

30億円タイム枠を減らす企業が100社ぐらいの単位になるかもしれない。3000億円減るってことだね。

軽く書いたけど、うわあああああ!って状況。

じゃあクリエイティブ企業はどうしよう?そう、新しい畑をつくるしかない。でも新しい畑は耕すのに時間がかかる。

これから2年間ぐらいの中で、畑をつくれるか。収穫までに至れるか。もう、秒読みだよ。

って気分を、たのしもうぜ。言っとくけど、畑をつくる条件は、自分も変わること、だからね。変わることを、たのしもうぜ。

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