テレビ放送は斜陽産業になっちゃった〜メディア事変その42〜

日経広告研究所はググればすぐ出てくるからさっそく読んでみれ。

途中にこういう箇所がある。

”’08年度下半期の広告費見通しは世界的な景気悪化のためさらに落ち込む。上半期は前年同期比5.8%減だったが、下半期は10.3%減と二ケタ台のマイナスとなる。”

うわ、そうすか。前回の発表では下期は前年比3%台の減少と言ってたんすけど。

まああのリーマンショックは世界を変えて、日本の広告業界も変えたんだね。

そいで、もっと落ち込むことも書いてある。

”媒体別に広告費の動向を見ると、新聞、雑誌、テレビ、ラジオのマス4媒体の広告費は’05年上半期以降、前年割れが続いている。’08年度下半期の落ち込みは11.3%減と最も大きい。”

10%以上落ち込む、のだそうだ。壊滅的だ。

で、さらに来年度上期の予測も出している。

”’09年4〜6月期の広告費合計は前年同期比5.8%減と落ち込み幅はむしろ拡大する。同7〜9月期は2.8%減とマイナス幅は減少するものの、’08年度下半期の落ち込み幅が大きい事もあり、低迷から脱するのは難しい。この結果、’09年度上半期の広告費は4.3%減と予測する。”

低迷から脱するのは難しい、んですと。マイナス幅が減少したくらいじゃ喜べんっちゅうことですわ。

さらにその内訳も書いてある。

”このうち、マスコミ4媒体合計は同7.6%減。新聞11.9%減、雑誌9.7%減、テレビ6.2%減、ラジオ2.4%減。非マスコミ4媒体は1.8%減の見込み。”

うわー!!!名指しで書かれると悲惨な気分倍増だね。こりゃ立ち直れないぞ。

少なくとも来年までこの氷河期みたいな状態が続くってことだ。いやこの分だと、2010年まで寒い寒い日々が続くんじゃないかな?

さてこうなると。

テレビ各局は前に書いたように原価を減らし販管費を減らそうとしている。でもいまの減らし方じゃ追いつかないだろう。第2四半期の短信には通期予想が書かれているけど、下期の広告費が前年比11%だという前提に立った計算ではないはずだ。その上、来期はまた減るんだよ収入が。

ほんとに氷河期になるんだ。そして今ニュースでやってるみたいに、減らす方法は人件費ってことになってくる。まず外注先に発注額を減らしたいと言うだろう。つまり番組制作会社に、ごめんね、制作費減らすから、と言う。抵抗はあるだろうけどある程度呑まねばならない。制作会社はただでさえ薄給なのは知られているところだ。さすがに辞めたり、辞めざるをえなくなったりするだろう。

制作会社にお願いするにも限界がある。するとやっぱり、自分の社員を減らそうとする。退職金上乗せするからとか言って、人件費の高い中高年の肩を叩いていく。子会社に行ってと頼んだりする。

それを見た若い社員たちは、こりゃおれたちこのままじゃ未来はないじゃん、ってんで優秀なヤツほど辞めていく。

というわけで、テレビ放送界からすごい勢いで人材が流出していくってわけ。

そうするとあとには何が残るのだろう。ん?何も残らないだろうって?そりゃそうだ。

でもよーく目を凝らすと、新しい芽がそこに伸びはじめるのが、そんな将来が、あなたには見えますか?見えるんだよ、うん。

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