円高も株価も、少し持ち直してきた。ホッと胸をなで下ろしている人も多いだろう。
でも、これは、小康状態に過ぎない。”行き詰まり”は変わっていない。この国は(そしてあなたは)製造業中心の産業構造から進化しないといけない。別に製造業をみんなやめよう、と言いたいわけでもない。ただ、単純に最新の技術を開発して大量生産する、というやり方は見直した方がいい、ということだ。それは、この国が50年前からずっとやってきたことだ。
クリエイティブ・クラスという言葉がある。何冊か本も出ているので、詳しくは読んでみるといいけど、いわゆるクリエイターのこと、ではない。
クリエイティブ・クラスとは、言ってみれば”付加価値の高い人”ということだ。付加価値を創り出せる人。クリエイティブな仕事とは、必ずしもデザインとか映像とかに限ったものではない。あるいは、そういう業種の人でも、付加価値があんまりない人はクリエイティブ・クラスとは言えないだろう。
中国みたいに大量に人がいる国が工業化をはじめたら、”誰でもできる仕事”の価値はどうしても低くなる。その上、”誰でもできる仕事”の範囲が広くなってもくる。
”私にしかできない仕事”ができるようにならなくちゃ。そこでは、スキルや知識も問われる。でも、もっと大事なのは、理念だ。”おれ理念”を持っていれば、そしてそこに経済価値があれば、”私にしかできない仕事”が生まれる。それが見つかったあなたは、クリエイティブ・クラスの仲間入りだ。
付加価値の高い人を目指そう。ひとりひとりがそうなった会社は強くなる。ひとりひとりがそうなった社会は(例えば国は)強くなる。
クリエイティブ・クラス。言葉の響きもいいよね。そんな人に、みんな、なろうぜ。
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クリエイティブ・クラスのことばに大きな意義と価値があります。自分の理念を持つということは精神的な支柱〈哲学)をどこかに持ってビジネスに対処するということだろう。独自固有の存在価値を持つ為には、新規ビジネスを開発して10億単位の売上を創出するビジネスクリエイターをイメージし、そういう自分に今なろうとしている。