この土曜日の夜は久しぶりに自宅で映画を見た。DVDではなく、VODで。東急ケーブルのVODサービスは相変わらずインタフェイスがわかりにくく、映画を探し出すのがすごく大変。けれども、『2012』が視聴できるのを発見し、じっくり見た。地球が崩壊する大スペクタクルはやっぱり大画面のテレビモニターだと見応えあるね。
映画が終わったのでテレビ放送をつけると、ワールドカップでウルグアイが韓国に勝ち越し点を入れる瞬間が見れた。うーん、すごいシュート。サッカーの試合をリアルタイムで見るのも、やっぱり大画面テレビの本領発揮。
さらにそのあと、録画してあった『チューボーですよ』を見た。今回はフルーツロールケーキ。日曜日につくってみようかな。料理番組も、大画面テレビがいいよね。
さてiPadについて書いてきた中に「iPad = LIFE STATION」と題した記事があったでしょ。あ、読んでない人いたら、ざっとでいいから読んでみて。とくに最後の方。この時の図でも、いろんなメディアがiPadの枠の中に入っているけど、テレビだけ枠の外に置いてある。
iPadは新聞や雑誌は呑み込みそうだ。リビングのソファでゴロゴロしながら、いままで新聞や雑誌を読んでた代わりにiPadで電子メディアを眺める。すると明らかに新聞をあまり読まなくなった。
テレビはどうか。うん、やはり視聴時間は減ったかもしれない。減ったかもしれないけど、iPadをいじりながらつけてあったりする。ワールドカップなんか顕著で、日本以外の試合もなんとなーくつけておいて、見るともなしに見ている。あるいは夜中に適当にザッピングしつつ、iPadでもニュースサイトをザッピング的に読んだりする。
そして最初に書いたように、VODで映画を見たり、スポーツ中継を見たり、録画した番組を見たり。そうそうそれから、ぼくはいい年こいてウイニングイレブンで遊ぶためにプレステをつけたりする。
映画や、スポーツや、ゲームなどのスペクタクルな映像は、やっぱりテレビがいい。iPadには向かないと思う。
だからテレビは安泰かと言えば、そうとも言えない。いままでのように放送された番組を見る時間はぐんぐん少なくなっている。最初に書いたぼくの使い方もまさにそうだったわけで。
一方でGoogle TVなんていうコンセプト映像も発表されたりしている。
Introducing Google TV
つまり、ここで言いたいのは2点だ。
1)iPadはテレビを駆逐しない。両社は並存できる
2)でもそれは多様な映像サービスのプラットフォームとして
つまり既存の放送形式でのテレビの使い方が大きく変わるということ。iPadはそれを加速させるだろう。
そう聞いてがっくりする?確かに既存のビジネスモデルはより一層危機に見舞われる。でも一方で、コンテンツの作り手には新たな機会も生まれてきそうだ。しかも、これまで番組を作っていた人も、広告をつくっていた人も、両方ともに新たな機会がもたらされる。しかも、両社は渾然一体となってきそうだ。
そのあたりを、ちょっとしばらく考えてみようかな・・・