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sakaiosamu について

コピーライター→映像製作会社ロボット→広告代理店ビデオプロモーション→再びコピーライター(フリーランス)。 メディアとコンテンツの未来を切り拓くコミュニケーションをデザインします。講演・執筆依頼もお気軽に!

<Future Ads>iPadコンテンツとトリプルメディアマーケティング

iPadコンテンツってどうやって売っていくんだろうね、ということを今仲間たちと考えている。どうして考えているかというと、ぼくたちもiPadでいっちょコンテンツ出してみようぜ、と相談しているからなの。何を?って話はそのうち書くけど、まだね。

で、iPadコンテンツを売るためにやった方がいいこと、できそうなことを書き出していって整理すると、あれー?なーんか聞いたことある感じにまとまってくるんだな。

あ、これってけっこう、いわゆるトリプルメディアマーケティングなんじゃない?と気づいた。

トリプルメディアマーケティングってナンジャらホイ、って人はちょっとググれば概念上はわかるはず。いま本も出てるし、いろんな人がいろんなサイトで書いてるでしょ。

これからのマーケティングはこうなりますよ、という考え方。プロモーションで使うメディアを3つに分類する。自社メディア(Owned Media)媒体費を払って買うメディア、つまり今までのメディア(Paid Media)評判や信頼を得るメディア、つまりソーシャルメディア(Earned Media)。その3種類をうまく使い分け、そして相乗効果も戦略的に考えてプロモーションを展開しましょうね、というものだ。

これまではPaid Mediaしかなかった。どの媒体をどう買えばいいか、という、今思えばシンプルなやり方だった。でも今、人びとは単純にマスメディアだけで購買を判断しない。ソーシャルメディアでの評判や信頼が大きく影響する。一方、企業はWEB上でメッセージを発信できるようになった。だったらこのトリプルをうまく使うといいよね、と。

なんとなく概念的には理解していたけど、自分たちで自分たちのコンテンツをどうプロモーションするかを考えた時、もっとリアルに生々しく捉えることができる。概念が概念じゃなくなるんだね。

ただ、さっき「これってけっこうトリプルメディア」と書いたのは、ちょいとちがってもいるからだ。少なくとも現状ではiPadコンテンツのプロモーションのためにメディアに”Pay”はできないのだ。何十万本も売れそうならともかく、まだ日本でのiPadは二十万とか三十万台じゃないかと言われている中で、どかんと売れるはずはない。プロモーション予算はぼくたちの労務費、以上おしまいだと考えないといけない。

すると、Paid Mediaに媒体費を払わずにどうアプローチするのか、ということになってくる。ということは、その部分はPR活動のノウハウになってくるわけだね。

まず、自社メディアの部分は、自分たちでそのコンテンツを紹介するWEBサイトを持つ。そこはブログ形式でもいいかもしれない。それからぜひ、You Tubeにそのコンテンツの紹介映像を置いて、誰でも見れるようにする。iPadが登場した時、いろんなアプリのデモ映像がYou Tubeに出てきて話題になった。それと同じことはやった方がいいね。

それから、評判と信頼を得るメディアの活動。これはもちろん、Twitterがまずひとつ。それから、mixiもうまく活用したいところ。ここはもう頑張るしかないね。頑張ると言っても、上手に頑張らないと評判は得られない。ウソはつかず、人柄をにじませながら、毎日つぶやくのだね。コンテンツの発売前はもちろん、発売後も頑張る。買ってみたよ、面白かったよ、とか話しかけられたら上手に感謝もしないとね。

その上で、各種メディアにアプローチする。媒体費を払えないのだから、こっちから積極的にアプローチして記事にしてもらったり。記事にしてもらうための企画、アイデアも議論した方がいいね。その際も、自分の生活感覚は大事で、ひとりの読者として考えると、どんな記事になると面白いか、どんなメディアにどんな紹介をされると買いたくなるか、などなど議論しないといけない。

そうやって戦術をいっぱい考えたら、あとはもう、それを具現化していく。メンバーが一丸となって、役割分担も決めて、エイエイオー!と頑張らなくちゃ。けっこう地道というか手弁当感覚というか。トリプルメディアなんてカッコよく言うとカッコいいけど、やるべきことは、地道。プリミティブな作業になるだろう。

iPadって不思議だなあと思うのは、最先端のデバイスなのだけど、それを軸にやるべきこと、できることを考えていくと、実はプリミティブなことになってくる。メディアとコンテンツは、20世紀に一周回っておっとっととその慣性でこの2010年まで来たら、原点に戻ってきたのかもしれない。地道にいいものつくって、地道に売って回る、という感じ。少人数で、エイエイオーな感じ。そしてその頑張りが、それなりには手応えを感じながらちょぴっとは報われそうな感じ。

ブログをはじめた時も、小学校でのがり版刷りの学級新聞の頃を思い出したし、そこにTwitterを絡めていった時は、大学のサークル活動の感覚を思い出した。それと似た感覚が、いままたiPadを前にしてぼくの中で漂っている。そしてそれをぼくは、かなり面白がってるんだな。

みんなで手づくりしよう。手づくりでコンテンツつくって、手づくりでプロモーションしよう。そうすればぼくたちなりの、トリプルメディアマーケティングになっていくと思うよ、きっと。

<App Cosmos>料理にはiPad

このブログはクリエイティブビジネス論という大テーマで書いていて、だからこそiPadについてももっぱら、電子書籍や電子雑誌や映像コンテンツがどうしたこうしたをお届けしてますが。今回は閑話休題的なお話をば。

ぼくは料理が好きでね。

好きと言ってもまったく本格感はなく、ただ土日はどっちか妻ではなくぼくが夕食をつくる。ホントに気が向いた時に気が向いた料理をつくるだけだし、いわゆる男の料理でレシピ通りに食材買いそろえてローズマリーとかタイムとかわざわざ生のを買って余っちゃって妻を困らせたりする、そういう類い。それでも妻も子供たちも喜んでくれて(いや喜んだふりかな?)本人も「うん、おれはなんていい父親で夫だろう」と自己満足に浸っている。

そういう、「レシピ通りに作らないと気が済まないし不安だし」という底の浅い料理好きにとって、これまで長らく「レシピをキッチンでどう見るのか」は大きな課題だった。

レシピのムック本を買って来てキッチンで広げるのだけど、けっこう邪魔だったりする。あるいは、ネットで調べたレシピを印刷してキッチンの壁に貼り付けたりとか。PCはキッチンに置きようがないので、印刷することになるわけ。それから、レシピに載ってる食材を載ってる通りの分量を買わなきゃならないので、いちいちメモに書き取ったり。けっこう大騒ぎだった。

ある時期から、ケータイにレシピをメールで送って見るようになった。少しだけ便利になったけど、画面が小さいのでいちいちケータイでページを送って見なきゃならないのは不便でもあった。カチカチカチカチ、いちいちね、面倒でね。

iPhoneを使うようになってから、さらに便利になった。ネットのレシピをコピペしてメールで送って、それ持って買い物に行き、キッチンでは作り方の部分を見ながら料理する。何よりページを送るのにカチカチカチカチしなくてよくなった。指でぽいっとページの先へ進める。いままでよりやりやすいぞ!となった。

それがiPadで画期的な進化となった。ネスレのレシピ for iPadが登場したからだ。このアプリはiPhone版もあったので時々使ってはいたのだけど、iPad版が出てからはしょっちゅう使うようになった。

何がいいかって言うとね。えらく細かーい話で、料理に興味がないと相当どうでもいい話になっちゃうんだけど。

“材料”と”つくり方”を同時に見れるのだよ。

そんなわざわざフォントサイズ上げてまで言うことかよ、と思うかもしれないけど、そこがすごくポイントなの。

料理をしている時は当然、”つくり方”の方を見るのだけど、レシピ本によってはページが分れていたりする。すると、えーっと砂糖は大さじ・・・何杯だっけ?などといちいちページをめくらないといけなかった。

iPhone使ってた頃も、さっきのレシピをメールで送ると、材料の箇所と作り方の箇所は離れているので面倒だった。単純に表示面積が小さいのは不便を呼んでいたのだね。そしてiPadは表示面積が十分に大きい。材料と作り方を同時に読める。たったそれだけのことが大きな大きな便利になったのだよ。

料理アプリはもっと出ないものかと思ってたら、ぐるなびレシピというのも最近登場。これがまたよい!有名レストランの有名シェフがレシピを紹介している。シンプルに”親子丼”とか”豚汁”なんかのちゃんとした作り方を教えてくれるんだ。これもまたよくできていて、つくり方の各パートごとに材料も表示してくれる。まだ使ってないけど、今度の週末はさっそくこれで料理してみようと思ってる。

それぞれのアプリは、ちゃんとそれぞれの本業ともつながっていて、ネスレの方は、ネスレ商品がレシピの中にさりげなく出てくる。コンソメとかね。ぐるなびの方は、レシピを紹介するシェフのお店につながるようになっている。

そういう”本業の宣伝”もうまくこなしながら、料理を便利にしてくれる。そうすると、ブランディングにもつながる、とも言える。実際ぼくは”ネスレってちょっと好きよ”という気持ちが芽生えている。いいアプリにはそういう効果もあるんだ。

iPadとは、実に不思議なモノだと思う。ぼくはここでiPadについて、”ソファでゴロンゴロンしながら”使う話ばかり書いてきたけど、iPadはそれだけではないんだ。そういう”コンテンツ消費端末”とはちがう使い方はまだまだあるのだと思う。あ、そんなことにも使えますか、とか、うわ、そこもiPadで便利になりますか、という想定外な用途はたぶんきっとたくさんあるはず。

とりあえずぼくは、「料理にはiPad」。でも人によっては、「テニスにはiPad」「日曜大工にはiPad」「マッサージにはiPad」とか、いろいろあるんじゃないかしら。何かそういう、思わぬ使い方に、思わぬ大ヒットアプリのタネが潜んでいるのかもしれないよー。みんな、考えてみたら、どうかな?

<App Cosmos>おれが欲しいアプリを教えてくれ

<App Cosmos>の2つ目の記事。サブタイトル使って書きはじめてからなんとなく全部2つずつ書いてるなあ。別にそう決めてるわけじゃないんだけどね。

iPadユーザーなら気づいたと思うけど、最近App Storeを起動するとちょっとしたリニューアルポイントがある。下に並ぶ「おすすめ、トップチャート、カテゴリ、アップデート」というメニュー項目の中に「Genius」ってのが新登場している。気づいてた?ぼくはこの週末に気づいた。あれ?遅かった?

「Genius」ってのはMacの方ではiTunes Storeですでにおなじみだったでしょ。これまでの購入履歴に添って曲やアルバムを勧めてくれる。そのアプリ版がiPad上のApp Storeのメニューに登場したというわけ。ほおほお、これは便利そうだ。

iPadを使っていると、新し物好きの悲しくお馬鹿な性がめきめき増幅される。ひとつのアプリをじっくり楽しむより、なんかおもろいアプリありまへんか?と新しいアプリを次々探してしまうのだ。

ところが、この新しくて面白いアプリを探すのが大変。何しろ15万だか20万だかあるんだね、アプリってのは。iPad専用のものも、とうに1万は越えたというウワサ。そんな中から、自分にとって面白いアプリを探しあてるなんて、宝探しみたいなもんだ。

宝探しには地図がいる。そこで、もっぱら「おすすめ」や「トップチャート」に載ってるアプリを検討することになる。うーん、でも英語のものが多いし、いくらおすすめとか売れてるよとか言われても、すぐに買うわけにもいかない。新し物好きの悲しい性その2として、そうは言っても慎重だったりするんだな。

そこに「Genius」メニューが新登場。なるほど、ぼくの過去の履歴をもとに、ぼくが好きそうなアプリを提案してくれるんだね。だってGeniusって天才とかいう意味だから、頭のいい選び方をしてくれるんだろう、どれどれ・・・

Geniusメニューを開くと、アプリがズラリと並んでいる。それぞれに、参考元アプリがついている。つまり、あなたが前にあのアプリを買っているから、このアプリがいいと思いますよ、とGenius君がおすすめしてくれてるわけだ。さすが、天才!

えーっと、「参考元:Tower for iPad →i二角取り for iPad」「参考元:村上龍 歌うクジラ→元素図鑑」「参考元:映画情報myシアター→お絵描きパッド」・・・ってなんだよこりゃ?!・・・いい加減じゃないかよ。Genius君、ちっともGeniusじゃないじゃんかよ!・・・

と、がっかりしちゃった。しょせん、こんなもんかねえ。Amazonのレコメンも時々なんだなあと思うけど、それ以下だよこれじゃ・・・

うーん、しかしアプリのレコメンってコンピュータには難しいのだろうなあ。音楽や書籍は著者やミュージシャン、そしてジャンルなどがあるからシステム化しやすいのかもしれない。アプリってそうカンタンに機械的な分類ができないのだろう。

さて、そうやってGenius君への期待に裏切られてがっかりしつつも、アプリのレコメンってことに考えを深めてみたくなる。これこそ、今後のコンテンツのマーケティングやプロモーションの鍵になるだろう。

「おれが欲しいアプリを教えてくれ」その答えをどう提示するか。もちろん、App Bankのようなおすすめアプリの総本山みたいな存在もある。でもそれはあくまで総合的なアプリ情報だ。必ずしも「おれが欲しいアプリ」でもなかったりする。そうすると、ソーシャルでの情報流通、例えばぼくがブログで紹介することで興味を持つ、とか、Twitterでこのアプリ面白かったよー!というTweetが元になったりするのかもしれない。

またその際に、佐々木俊尚さんがよく言う、”コンテキスト”をどう生み出すか流通させるか、なのだろうね。ある人にとっては「ほら十年ぐらい前にMacで流行ったTower。あれがiPadでも出たんだって!」というコンテキストがツボを突くかもしれない。でも別の人には「住人の要望にうまく応えながらビルを運営する、マネジメントの勉強にもなるアプリだよ!」というコンテキストがいいのかも。

などなど、「おれが欲しいアプリを教える」仕組みには21世紀マーケティングのヒントがいっぱい散らばってる。そしてそれは、電子書籍でもVODでも同じ考え方になってくる。

iPad Messagesで考えていくひとつの柱になるから、みんな一緒に考えてね。Social Thinkingだよーん・・・と、無責任な感じで今日はおしまい・・・

<App Cosmos>結局ゲームかよ、おれ!

iPad Messagesの4つ目のテーマは、アプリ全般について語っていく<App Cosmos>ってことにしてみたよ。電子書籍やVOD以外のアプリについて、ということで。

いまぼくは、帰宅するとずーっとiPadをソファでゴロンゴロンしながらいじくっている。何をするかと言えば、メールとRSSとTwitter、そしてそれぞれでチェックしたWEBサイトをブラウズしている。

そいでもって、それに飽きたら、Blood & Honorをプレイしている。そりゃ何だ?って人は、ここをクリックしてみよう。You Tubeでデモ映像が見れるから。まあようするに、ウォーゲームです。しかも、ものすごくシンプルな。

このBlood & Honorはもともと、ボードゲーム(ホントにゲーム盤でサイコロ転がして遊ぶヤツ)で「RISK」というのがあって、ほぼそのパクり。ぼくは中高と外国人の先生がいる一貫校にいて、カナダ人教師から教えてもらった。卒業後も自分で買って学生時代まではよくやってたもんだ。

その「RISK」じゃなくてBlood & Honorは一回15分くらいで終わる。これを何回も何回もやっている。気がつくと、TwitterやRSSのためと言うより、Blood & HonorのためにiPadをもっぱら使っている状態。なんだよおれ、結局ゲーム機にしちゃってるよ。

そこへ今度は、Tower for iPadが登場したとの情報が@zom_1さんから舞い込んだ。なんだって?!これはさっそくダウンロードせねばと、速攻で購入したよ。それは何?って人は、はい、またここをクリックね。

ちなみに@zom_1さんは、十年ぐらい前にメーリングリストでお友だちになった方で、最近Twitter上で再会した。びっくりするぐらい映画を観ていて、電子竹林というブログで毎日のように映画の感想を書いている。カンタンでするどいコメントを書いているので、映画を観る前に参考にするといいよ。

その@zom_1さんから教わって、Tower for iPadをやってみた。うーん面白いなあ、相変わらず!”相変わらず”と言うのは、このTowerというゲームは、やはり十年ぐらい前にMacユーザーの間で大いに流行ったヒットゲームなの。ぼくも一時期はロクに仕事もせず毎晩毎晩プレイしていた。ビルを作ってオフィスやマンションやホテルを運営し、住民の不満をうまく解消してあげながら100階建てに拡張していく。そんだけなんだけど、ホントによくできてる。この夏休み、出かけるのが億劫なiPadユーザーにはオススメだよ。

しかしなんだなあ。iPad Messagesとか大層なサブタイトルで書いてるくせに、ゲームの紹介かよ。それだったら他にもっと気の利いたレビューブログはいっぱいあるよ。はい、すいません。

うーんとなんとかiPadについてのMessageに仕立てなきゃ。そうそう!このTowerなんだけどね。Mac版で十年前にヒットしたゲームだってのは、ちょっと考えるべき点があるね、うん。

iPadはコンテンツのアンビエント化を推し進めてしまうデバイスだ。アンビエント化ってなんだよ、って人は、ここで前に書いた「キーワードはアンビエント化〜『電子書籍の衝撃』の衝撃!:前編〜」と題した記事を読もう。もっと言えば、『電子書籍の衝撃』を読むといいよ。

アンビエント化とは、”遍在化”とでも捉えればいい。遍在化する、つまり、そのコンテンツの時代性とかヒットしたかどうかとかを、フラットにしてしまう。iPad上では、iPadのために新開発のコンテンツも、ずいぶん前に世に出た旧作も、並列でぼくたちの目の前に登場してくる。Macでさんざん遊んだTowerも、もう一度ぼくは出会ったわけだ。あるいはこのブログで初めて知ったあなたにとっては最新ゲームと何ら変わらない存在になる。iPadはそんな作用を引き起こすのだ。

Towerについてはもうひとつ、別の視点でも言えることがある。iPadコンテンツでは”ブランド力”がけっこう大事だということ。Towerは十年前からのMacユーザーにとっては大ヒットゲーム。だからブランド力がある。しかもかなり強い。「Tower for iPadが出たんだってさ!」「そりゃ速攻で買わなきゃ!」と、口コミを広げる核になる人びとが少なからず存在するわけだね。そういうコンテンツは、ヒット作になりやすいだろう。

iPadの上では、新作も旧作も、大企業のものも個人のものも、並列になる。一方で、小さな情報圏域でのブランド力がコンテンツの価値を振幅させもする。

これからのコンテンツのマーケティングやプロモーションのヒントがそこにはあるよ。

なーんて大上段に構えたことを言ってますが、今日はとにかく、2つのゲームの紹介記事だった、ってのが真相ですね。この休日、Blood & HonorとTower for iPad、楽しんでみてはいかがでしょう。ってどういう終わり方だよ・・・

<Video Moves>コンテンツはアプリになっていく!

少し前に話題になった、Appleの発表の中でスティーブ・ジョブズが「年内に驚くべき新製品が出るよ」ってコメント、知ってる?

知らないって人はこのリリースを読んでみよう。Appleの四半期レポート。英語だけどね。3つめのパラグラフの中に、ジョブズの発言としてこんなセンテンスがあるでしょ。”we have amazing new products still to come this year.”

このアメイジング・ニュー・プロダクツ、とは何なのか。もっぱらの噂としては、Apple TVだと言われている。前に一度、世に送り出して不発に終わったApple TVを、装いも新たに登場させるのではないか、というわけだ。

Apple TVは、テレビ受像機そのものではなく、テレビにつないで使う一種のSTB(Set Top Box)だった。おそらく今回はHDMIケーブルでつながり、高品質な映像を出力できるのだろう。

そしてApple TVはアプリを使うためのものなのではないかな。

このあたりの動きは、野村総研の山崎秀夫さんが”Social Networking.jp”というブログで日々レポートしている。読んでいると、Apple TVに限らず、いろんなメーカーが新しいテレビを開発中だとわかる。そしてどうやらそれらは、何らかのアプリ型テレビらしいんだ。

このあたりについては、前にも「放送はテレビの一部になる」の回で書いたんだっけ。その中でぼくはこう書いている。

テレビモニター上でも、コンテンツがアプリ化するのだ。

わりとさらっと書いたのだけど、これってけっこう重要なことだったのかもしれない。

コンテンツがアプリ化する。VODについても、そういう前提で考えないといけないのだな、きっと。

これまでのテレビ受像機でのVODは、かなりの部分、”インフラ”だった。インフラを整えないと、視聴できない。だから運営はCATV企業とか、通信会社とか、それからアクトビラのようにテレビメーカーの総力結集という形でしか実現できなかった。

Apple TV(広く捉えれば、山崎さんの言う”コネクトテレビ”。GoogleTVなども含まれる)はインターネットにSTBをつないで、テレビで見ればいい。CATVや通信会社の人に頼んで工事に来てもらう、なんてことは必要ない。

そしてVODサービスがアプリとして提供されるのだ。そこを舞台に、いま電子書籍の方式で群雄割拠しているような状況に近いことになるのだと思う。さらに、いまの電子書籍がそうであるように、なんだったら個人で作品つくってアプリで世界へ配信だ、ってことも可能になるはず。

そこには、でっかいドリームと、乗り越えないといけない現実が同時にやって来る。

でっかいドリームで言えば、個人が作った映像コンテンツが世界で大ヒット、ってこともありえる。You Tubeで時折、大ウケな映像が話題になったりするけど、そんなことが世界中のテレビ受像機でも起こるかもしれない。地方に住む名もない青年が制作した、びっくりするようなアニメーション作品が世界を駆けめぐる、なんてことも十分起こりえる。

一方で、そうするためには、その青年はアプリを作れないといけない。アプリを普通に発注すると何百万円かかかってしまう。それはどうしたもんかいね、ということになる。

でもうまーく展開すれば、iPhoneとiPadとApple TVでそれぞれのデバイスにふさわしい視聴ができる、面白くて斬新なコンテンツができるかもしれない。

そういうことを、アプリ開発という現実をどう乗り越えるかを考えたりしながら、夢想していくのって楽しくね?いやもちろん、夢想だけじゃダメだよね。実現しないとあかんよね。

そのあたり、どう考えていけばいいのか?少しずつ、考えていこうぜ。てことで、つづく・・・

<Video Moves>VODに未来はある!

Social Planningについて書いたらTwitterでいろんな反応をいただいた。言ってみるもんだなあ。でももちろん、クライアント企業の方からそうカンタンにコンタクトがあるわけでもない。けれども、いろいろと面白い反応をいただいたし、何人かの方とお会いすることになった。とにかく言ってみるもんだね。

Social Planningについてはまた書くとして、iPadの新シリーズも書き進めなければならない。<Future Ad><e-Reading>と2つサブテーマを掲げたのに続いて、今回は<Video Moves>というテーマです。つまり、iPadでのVODサービス。

VODについては、3月から5月にかけて、「VODに未来はあるのか」と題して9本の記事を書いている。この機に、パパーッと斜め読みでいいから読んでみてください。けっこう深いこと書いてたよ。

VODに未来はあるのか?という問いかけで、とくに最後の方はiPad登場でVODの未来が切り開かれるのではないか、という流れだった。さてiPadを実際に手にしてみて、未来は見えたのだろうか?

答えとしては、胸を張ってこう言おう。「VODの未来、ちょこっと見えたね!」。胸を張ってるわりにはちょこっとかよ。

でも例えば「電子書籍はVODの追い風になる(はず)」で書いたように、iPad上のコンテンツにお金を払うことは、抵抗感がすごく低い。インターネット上のコンテンツはみんな無料だと思っている。と言われ続け、実際にぼく自身の感覚もそうだったのだけど、そのぼく自身の感覚がiPadによって大きく変わった。自分でも驚くくらい、アプリを買ってしまうし、いままでの感覚よりずっと多くのお金を使っている。

これにはいろんな要因があるわけで、iTuneStoreですでに登録したIDをそのまま使えるからだとか、iPad上だとコンテンツが立派なものに思えるとか、PCでWEB上のコンテンツを買うよりずーっと”自分のものになる”感覚が強いからだとか、そういった理由からなんだろう。どれもこれも、本質的な経済価値の問題より、システムとそこから来る心理的な問題だったりするのが面白いね。

ということで、ネット上の動画にお金は払わない、という常識をiPadは変えてくれた。だからVODにも未来があるよと。

とは言え、現状ではまだ、日本ではiPad上のVODサービスはまだほとんどない。と言うより、そもそも日本ではVODサービスそのものがまだあまりない。このところようやく各テレビ局が力を入れはじめているけど、プラットフォームがどこもまだあまり整っていないのだ。

でもこれは時間の問題だと思うな。

ちなみにアメリカではiPad登場の前から多様なVODサービスが存在していた。iPad上でもあっちだといろんなもん見れるんだろうな。

それからもうひとつ、iPadを実際に使いはじめて、やっぱりね、と感じたことがある。「iPadはショートムービーを押し上げる?」という記事で書いたことが、実際に使うと予想通りなのだ。少し前の記事でも書いたように、長時間集中してひとつのコンテンツを見続けるのにiPadはどうも向いていない。いろんなことがパッパッとできちゃうから、ついついTwitter見たりしちゃう。だから、2時間の映画もあまりiPad向きじゃない気がするのだ。

むしろ、ショートムービー、5分とか8分とか、長くても15分程度のものの方が向いているんじゃないか。

えー?そんなの物足りない?映画とかドラマって、1時間とか2時間とかないと見た気がしない。と言いたくなる人も多いだろう。

ただ、映像作品とは2時間、1時間なのだという時間の単位は、映画とテレビが生み出したものにすぎない、ってことも考えようぜ。わざわざ繁華街に出かけて、食事や買い物をして、さて劇場に行きましょう、という華やかな娯楽であるために、映画は2時間が常識になったんじゃないか。視聴者を惹きつけて、番組の間にほどよくコマーシャル枠を散らしましょう、だったら30分単位、1時間単位、ってことでテレビ番組の長さの常識ができていったにすぎないのかもしれない。

実際You Tubeでは短くても楽しめる映像はゴマンとある。映像作品は短いなら短いなりに作り方も見方もあるのだ。そしてソファでゴロンゴロンしながら見る映像コンテンツは、ショートなものの方がいい、って気がするでしょ。iPad生活を数カ月経てみて、その感覚はけっこうまちがってないなと思ったんだ。

こうして考えていくと、iPadによってVODに未来は出てきたし、ショートムービーにとって市場めいたものができてきたのではないかと思う。

そういう前提で、ぼくらはあることを準備中なのだけど、それはもう少し先、準備オッケーになったら教えてあげる。あ、これについてはSocial Planningじゃないんだなー。あれー?なんか都合がいいこと言ってるかな?なはは

写真集企画をSocial Planningで手伝う

昨日の記事でSocial Planning TVと言い出してみたら、思いのほかいろんな方から反応があった。ブログに書いたらTwitterで反応がある。ソーシャルコミュニケーションって面白いなあ。反応をいただいて、とにかくお会いしてみよう、となったりして、いい流れだぞ。

そのSocial Planningなのだけど、別にぼくのオリジナルな考えってことでもなかったりする。Social Planningと名前つけて定義づけたのはぼくだけど、昨日も書いたように飲み会で話題にのぼった考え方でもある。

それから、ずいぶん前に@k_hayashidaさんがブログに書かれていたことが、非常に近い考え方。ソーシャルネットワーク時代の『この指とまれ』と題したその記事の中で、商品企画を”Social Planning”する考え方が概念図とともに示されている。(そういえば最近、@k_hayashidaさんとTweet交わしてないな、お元気かしら)

その中から少し引用すると・・・
仲間同士としてのネットワークの中では、作り手は商品開発の初期段階、アイデアやコンセプト構想の段階から、時に問い掛け、ビジョンや夢を語り、ソーシャル・ネットワークの仲間からは、彼らの関心事やお勧めの情報、意見、アドバイスといったものが漂う空間が生まれます。
ね、これはまさに、Social Planningと言える概念だ。

そんなことなので、「Social Planningを言い出したのはクリエイティブビジネス論の俺様だぞ」などと言うつもりはないよ。みんなどんどんやってみよう。Social Planningは何より、実際に言い出すこと、そして進めることが大事だからさ。

さてもうひとり、Social Planning的な企画を進めている方を紹介しよう。カメラマンの杉山宣嗣さん(@sugiyama_nobu)でーす。

杉山さんはファッションを中心に広告のお仕事もされている一流カメラマン。このページにある写真をひと通り見れば、そのウデの素晴らしさはパッとわかると思う。ぼくも昔からご活躍ぶりは知っていた。これまでは仕事をする機会はなかったけど、もしお願いしていたら相手をしてもらえるものかとドキドキしていただろう。

そんな杉山さんがなんとTwitterを通じてぼくにコンタクトしてきた。で、「コスプレ写真集を電子書籍で出したいんですよ、どうしたらいいんですかねえ?」と相談してくださったのだ。うわー、なんかそういう時代なんだなあ、とびっくりした。

その企画意図は、杉山さんのブログのこの記事を読めばわかる。「電子写真集で世界に発信しよう!」というタイトルがステキだ。

その記事からもまた引用しちゃう・・・
今まで、こういった企画は秘密裏に行ってきましたが、今回はTwitterやUstreamなどで撮影現場も公開し、それによって新たな参加者を募集いたします。被写体になってくれる「Cosplayer」はもちろんのこと、この企画に賛同していただけるクリエーター、プログラマー、スポンサーも大・大募集です。ボランティアの撮影アシスタント募集しています。
皆様のご協力をお願い申し上げます。Twitterでのつぶやき大歓迎です。

ほら、これもまたSocial Planningだ。

コスプレという現象がすでに世界に発信できる文化になりつつあるのは知っていると思うので、ここでは語らない。知らないって人は、ちょっと調べればわかるよ。フランスでも中国でもコスプレ文化が芽生えているんだ。

それを杉山さんのようなキャリアあるカメラマンが題材にするというのが面白いと思う。そして杉山さんも、ぼくがこのブログでクリエイティブを重視したアプリを作ろうぜと呼びかけているのを見て、相談してくれたのだ。もっと前に知合ってておかしくなかった二人が、2010年のこのタイミングで、ブログとTwitterで出会った、というのがまた2010年の現象なんだろうなと思うんだわ。

さてぼくはビジネスプランとかなんとかやや怪しい部分でお手伝いするのだけど、昨日からはじめたSocial Planningの一環としてもお手伝いしようと思う。つまり、Twitterで杉山さんと、つぶやきあうわけ。それによって、杉山さんが上で書いているようにプログラマーやスポンサー大・大募集です、のサポートができるんじゃないかと。

もちろんこれも昨日のSocial Planning TVと同じで、どうなるかわからない、無責任な感じでやっていく。とくに実際にスポンサーが見つかるのかどうかなんて、当たるも八卦。でもそういう具体的な成果があるのかどうかじゃなく、Social Planningというプロセスそのものを楽しみたいし、そんな中から思わぬ副産物が生まれるんじゃないだろうか。

ということで、このコスプレ写真集でCool Japanを世界に発信しようという企画、地道にサポートしていきます。進捗に、乞うご期待!

Social Planning TV! と言い出してみる

iPadに関する新しいシリーズを始めたのもつかの間、<Future Ads><e-Reading>とは別のテーマも頭の中では準備中なのだけど、ここでまた別のシリーズを並行して書きはじめるよ。

題して、”Social Planning”。

どういう意味か、もうすでになんとなーくわかるでしょ?

三カ月ほど前に、「ソーシャル化で変わろうとしていること」と題した記事を書いた。Twitterを通じてソーシャル空間に加わるとメディアとの接し方が変わるね、ソーシャル上の人びとに面白いことを教わってメディアを見に行くようになるね、という内容。この記事なるほどだ!とか、この”図”はわかりやすい参考になる!などと様々な反応をいただいた。

実際、Twitterをやっている人とは、「そうだね、おれもあのニュースはTwitterで知ったよ」とか「You Tubeに○○の面白い映像があってそれはTwitterで教わったんだよな」なんてことをよく話す。話に花を咲かせていると、時折こんな話にもなる。

「Twitter上で企画したら面白いかもね」

つまり、何か企画する際、通常はそれ相応の”プロ”が集まり企画を練って、何らかのプレゼンを企業なり何なりに行ない、うまく予算もついて実行だね、となる。いままでは当然、それはプロたちの手でこっそり行なわれてきた。こっそり行なうのがプロの自負だった。なんとかプランナーとか、なんたらディレクターとか、それぞれその道の奥義を極めた人びとが集まって、自分の分野の立場で企画を出し議論する、そういうものだった。

Twitterがぼくらのツールとして登場し、同時にこれまでのマスメディアの優位性や既存の職能分野の特権性が薄れてきたいま、プロの奥義もへったくれもないんではないか。だったらSocial空間でオープンに企画を議論し、いわゆるダダ漏れしながら進めて行っていいのではないか。そんなことを冗談半分に語り合ったことが何度かある。「そういうことやってみたら面白いよねー」だいたいは酒飲み話で終わってしまう。でもホントにやったら面白そうだ。

面白いことなら、ぼくはやってみようと思うんだ。

ということで、起ち上げた新シリーズが”Social Planning”ってわけ。Twitter上で企画を進める、ということを、言い出してみようと思う。

とは言え、何をどう企画するのか、ってことぐらいは定めないと何にもはじまらないので、ひとつ目標を設定するよ。

テレビ番組を企画する、題して”Social Planning TV”!

テレビ番組、とりあえずどんな番組枠とか、そこはなんでもいい。まあとっつきやすいのは3分のミニ番組枠とか、BSで一時間番組やりましょうとか、じゃないかな。

流れとしては、クライアント企業に賛同してもらって、大枠のテーマを立てる。そこはクライアントさんの意向をもとにする。多少のディスカッションを経て、番組の枠とか方向性とか、ぼくの方でコンセプト的なことは考える。大枠が決まったら、具体的な番組の中身を企画する。

ここでポイント。テレビ番組をつくったことのない人を、メインクリエイターに据えます。

番組つくったことないけど、この人がつくったら面白そうだなあ、という人にお願いする。ジャーナリストがバラエティ番組つくるとか、WEBクリエイターがドラマつくるとか、カメラマンが討論番組つくるとか、そういう感じがいいと思う。テレビのシロウトが、あえてやったことないことにトライする。面白そうでしょ?

誰にお願いするかも、Twitter上でオープンに議論したりする。それから、”あの人にお願いしよう”と決めたら、その交渉もTwitterでやるのもいいかも。断られちゃったりしてもいいかも。でもめげずにテーマを少し変えて別の方にお願いしてもいいかも。そういうプロセスもTwitter上で全部やれたらいいかも。

で、その方と企画打合せに入る。打合せの様子をUstreamで配信してもいいかも。行き詰まってる様もいわゆるダダ漏れしちゃってもいいかも。ストリームで流れてきた意見で行き詰まりが打開されちゃったりするのかも。Social Planningだから、Socialのみんなが企画マンってことでどんどん意見を取り入れちゃってもいいかも。

いよいよスタジオで本番収録、ってのもTwitter上でみんなでつぶやきながらでもいいかも。そのあとの編集とかなんとかもTwitter上でどんどんさらしてもいいかも。放送当日はみんなで”いよいよ今晩22時からです!”とかつぶやきあったら盛り上がるかも。

そんな風に、何でもかんでもできる限りオープンにして、メインクリエイターを軸にみんなで企画してみんなで参加してみんなで盛り上げていく、それがぼくが言う”Social Planning TV”なわけです。うーん、これは楽しそうだ!

とは言え、ぼくはテレビ局でも広告代理店でもないので、ほとんど無責任に提案してます。やります!やりたい!って宣言しているだけで、わりと根拠ないこと言ってるわけ。でもだからこそ、こういうこと、言い出せる。それに少なくとも”やろう!”ってことになれば、ぼくのまわりには面白いことならどんどんやるよ、形にするよ、という仲間がいるし。

さてこのSocial Planning TVを具現化するのにいちばん最初に必要なことがある。クライアント企業ですね。そこで、ここで募集します。

Social Planning TVをやってみたいクライアントの方、いませんか?

いたら、Twitterでぼくに話しかけてください。それはちょっと恥ずかしいなあ、という方は、左上のプロフィールの下の”メッセージを送る”をクリックしてください。そこに書き込むと、ぼくにメッセージが届きます。メールアドレスを記入してくれないと返信できないので書いておいてくださいね。

うーん、興味はあるなあ、やってみたい気はするなあ。でも自分はクライアント企業としての部署にいるけど、権限ないしなあ。予算持ってないしなあ。うちの部長、こういうの理解してくれそうにないしなあ。いやいや、そこは気にしないで。だってぼくも無責任に言ってるわけだから。無責任に”予算がつくかはわからないけど、興味はあります、はい!”と手を上げてもらえればそれでいいのです。

だってね、”やってみたい”がいちばん大事だから。

権限とか、予算とか、そんなことは二の次でいいの。”やってみたい”。それがいちばん大事なの。ソーシャルがトレンドなんだろ?Twitterぐらい知っとかないとまずいんだろ?そんな姿勢ではうまくいかない。おれはTwitterで日々発見してるよ。ソーシャルって面白いよ。これ活用したら面白そうだなあ。そういう人がクライアントとして”やりたい!”と声をあげないと、Social Planningはうまくいかないの。

だってSocial Planningでは、クライアント企業も参加者だから。なんかやっぱ、広告とかメディアとかは、プロにまかせるもんだろ?いやいやそんな時代じゃないよ、ってのがSocial Planningだから。

ということで、やってみたい人、どうぞコンタクトを。

・・・なんてことを、言い出してみた。果たしてどうなるか。何の反応もないのか。反応ないままぼくがそのうち飽きちゃったり忘れちゃったりするのか。意外な展開があるのか。さっぱりわからないけど、とにかく言い出してみたので、展開を見守ってね。

言い出したからには責任を、とか言わない。まったくもって無責任な提案なので、ホントにどうなるか、わからないので、そこんとこ、よろしくー・・・

<e-Reading>Kindle日本語対応でややこしくなってきた

もうニュースがTwitterを飛び交っているように、Kindle日本語対応版が今月末に出る。iPadについて書いているからには、ぼくも買っちゃうのかなあ。あれ?でもカンジンの日本語の電子書籍は出るのかしら?いや、きっと今ごろ、日本の出版社も慌てて対応を議論しはじめているんじゃないかな。

というわけで、新シリーズサブサブタイトルのもうひとつは、<e-Reading>ってことにして、電子出版について書いていくよ。

Kindle日本語版が登場すると、日本の電子書籍市場もややこしくなっちゃうなあ。

すでにiPhone/iPad上ではいろんな出版社が各社各様に多様なサービスを展開している。多様すぎてわけわかんなくなっているじゃないか。

ややこしいのは、各社各様のプラットフォームだ。少し前の記事で、ダイヤモンド社がDreaderというオリジナルのリーダーアプリを開発したことを書いた。あ、ここでおさらいしておくと、電子書籍にはその書籍をどのフォーマットで電子化するかと、そのフォーマットに対応したリーダーアプリがセットで必要。世界標準と言われるePub形式は縦書きやルビの表示ができないので日本語の書籍には問題がある。そこで、独自のリーダーアプリが必要になってくるわけ。

ダイヤモンド社は個々の書籍を単独のアプリとして売っている。Dreaderだけをダウンロードして、書籍をダウンロードして、というのは面倒くさいでしょ、というユーザー視点の考え方をとっているのだ。

でも、他の出版社はちがう。リーダーアプリだけをダウンロードさせる。これを起動すると登録しなさいと言ってくる。登録ボタンを押すとSafariが開いてその出版社のECサイトに連れていかれる。そこで名前などを登録して読みたい書籍を買う。それからまたリーダーアプリに戻ってさっき買った書籍を読む。このやり方がすごく多い。

でもこれはどうなの?そうとう面倒くさいよ。途中でイヤになる。イヤになって、もう買うのやーめた、って人も多いんじゃないか。

どうしてこの面倒くさいやり方を採用するところが多いのかは、はっきりしている。Appleに30%もってかれたくないからだ。リーダーだけをアプリとして無料配布する分にはAppleにお金は落ちない。それとは別に用意したECサイトでお金を落とすようにすれば支払われた金額はそのままその出版社のものになるわけだ。

でも、このやり方は結果的に損だと思う。ぼくみたいに熱心に研究しようという意図がないと、途中で離脱する確率が高まる。その率は30%じゃ済まないんじゃないかな。だから、ダイヤモンド社のやり方がお得だと思うよ。

とは言え、ダイヤモンド社のように個々の書籍を単独でリリースしていった場合、どうなるのか、という問題も出てくる。iPadの画面をどんどんどんどん書籍が埋め尽くしていったら、しまいにはどこに何がどうなってるのかわからなくなる可能性があるわけ。

だったらAppleデフォルトのiBooksで売ればいいんじゃないの?うーんでもいまのところは、日本語の書籍を売れるようになっていないそうなんだよね。

そんな風に、iPad上での電子書籍セールスは、相当ややこしいことになっている。ぼくもすでに、どの本をどこで買ってどのアプリを開けばどの本が読めるのか、もう全然わかんないんだ。なんかもう面倒くさくて、かえって本屋に行きたくなってくる。これじゃ本末転倒だ。

そこへ来てKindle日本語対応版の登場だ。ますますわけわかんなくなりそう。

たぶんこのわけわかんない状態はしばらく続くんだろう。渾沌の先に、何が待ってるんだろうね?ただ、iPadの電子書籍にはちと気になる点がある。何が気になるのよ、って答えは、次回書くからね・・・

<Future Ads>ってことはFlashはどうなるんすか?

新シリーズ”iPad Messages”はいくつかのサブサブタイトルで書き分けると宣言した。だから今回は前回とは別のテーマで書いていきたいところだけど、前回の最後で「ひとつ重要なポイントがあった」と書いて終わってしまっていた。そうしたら、@kasttbs さんがさっそくするどいツッコミをTwitter上でくれた。

「とりあえず、この段階でFlashのことは忘れる必要がありますね。」

さっすが、するどい!そうなのだ。iAdについて考えていくと、Flashにはサヨナラだね、ということに気づくのだ。ぼくが最後に書いた「重要なポイント」とはそこだったのだ。バレちゃったから、続きを書かなきゃね。

何言ってるかわかんねえよ、って人は、前回の記事の中のYou Tube映像をもう一度見返してみてほしい。このなかなかステキなNISSANのiAdは、これまでの感覚でいくと、ああFlashで作るんだよな、と受けとめるだろう。

ところがここでハタと気づく。ジョブズはFlash禁止のお触れを出したんだった。だったらiAdの中身がFlashなわけないじゃんか!

WEB広告の制作、とくにキャンペーンサイト、プロモーションサイトの制作は、イコールFlash制作だった。だからWEB制作の会社やチームは、企画を立ててそれをFlashで具現化する、そういう体制を敷いているはずだ。あるいは最近だともともとグラフィックデザインの会社が、WEBデザイナーとFlashづかいの人材を入れて業務を広げてきたりもしただろう。

ところが、これからのデジタル広告制作では、Flashは使われなくなる。おそらく、今年の後半あたりから急激に「Flash使わないでWEB作ってね」という依頼が増えるだろう。

これはえらいことだ。WEB制作のチーム体制やワークフローそのものを、見直さないといけないようだ。

Apple製品を通じてデジタル制作物をブラウズするなんて、シェアで言ったら半分にも何もなってないぐらいだろう。でもそんな状態でもAppleが「Flashは電気食うから使わないんだもーん」と言いだしたら、全体に大きく影響が及ぶ。すごいね、ジョブズって。

ではiAdはどうつくるのだろう。これはぼくにもまだよくわからないけど、たぶんアプリを作る技術か、HTML5ってやつなんだろう。

アプリ作れる人材をクリエイティブ界がいきなり求めはじめるだろう。急募、アプリ開発者。Objective-Cと、あとOpen GLがわかる人、いたらすぐ来てください。正社員で迎え入れます。高待遇です。そんな感じになっていくのだろう。

そういえばぼくはずいぶん前に(なんと2年も前だった!)クリエイターはテクノロジーと手を組め、という記事を書いている。さすがおれだな、先見の明があるぜ、と思ってその記事をよく読むと、事態はもっとちがう局面を迎えている。

2年前の記事でぼくが書いていたのは、クリエイティブ制作をぼくたちが提案する際に、ITソリューションの人たちと組むといいかもね、ってことだった。でもいまぼくたちが直面しているのは、プログラミングの技術がないと、これからのクリエイティブ制作そのものができないのかもしれないってことだ。2年前にぼくがイメージしていたことを、現実は超えてしまっているってことだ。まいったね。

でも前向きに考えると、クリエイターとプログラマーの衝突と融和にこそ、魅力的で新しいクリエイティブの可能性が巻き起こるのかもしれない。

クリエイター(以下ク)「あのさあ、こんな動きをさあ、こんな感じでつけたいんだけど」
プログラマー(以下プ)「なるほど、じゃあこういう状態の絵と、あとこういう動きをコマ割りで描いてください」
ク「だったらさあ、いっそここまでこう動かしちゃった方が面白いかなあ」
プ「それもいいですけど、こうなってこうなるから、こういう動きもできますけど」
ク「うそ、そんなことできちゃうの?だったらここをこうした時にこういうレスポンスもつけられる?」
プ「それは意外とカンタンですよ。だったらいっそここまでこうしておいてこんなレスポンスでも」
ク「あー面白いなあ!わかった!じゃあここをこうしてそれからここを」
プ「なるほどー、じゃあここはこうなって次にこうしてもいいかも・・・・・・・・・・・・」
(いつのまにか夜が明けていく・・・)

こんな感じ。なんか楽しそうじゃない?

思えば、映画という表現が登場した時、ジョルジュ・メリエスが「月世界旅行」を作って、映画にできるありとあらゆることにトライし、トーキーが登場したら、カラー映画が登場したら、CGが出てきたら、そして3D映画の技術が進化したら、その時々でクリエイターは「だったらこんなことできるかなあ」を繰り返してきたのだろう。そうやって”面白いこと”はどんどんどんどん広がっていったんだろう。

面白いことって、無限なんだ、きっと。技術が進むごとに、新しい”面白いこと”が登場する、つくりたくなる。ぼくたちは面白さの欲張りで、あり続けなくちゃね。

iAdは何が新しいんすか?

「iPadから見えるコンテンツの未来」のサブタイトルは一旦終了して、新シリーズをはじめるよ。そう宣言してから二週間以上引っ張っちゃってた。いい加減、その新シリーズとやらをはじめなさいよ、はいすいません。ということで、今日からホントの新シリーズ。

まずサブタイトルを”iPad Messages”としてみた。これはここんとこ書いてきた、iPadに流れているメッセージ、という意味と、iPadに関するぼくからのメッセージ、という意味と、あるわけ。

でもって、サブタイトルの中にさらに書く内容に沿って分類したサブサブタイトルを用意した。そのてはじめが、「Future Ads」、つまりiPadを通して広告の未来を妄想していくということです。これを含めて4つのサブサブタイトルで書き分けていくよ。

で、iAdだ。iAdについてはいまのところ、なんだかよくわからない。わからない中でも湯川さんのTechWaveのこの記事がわかりやすかったかな。iAdは7月に運用開始されたのだけど、さっそくiAdをアプリに乗せた開発者が、一日に9300回のインプレッションがあって、1372ドルの広告収入を得た、という話。え?マジすか?!

この話の中には、たくさんの”マジすか?!”が含まれている。

一日1372ドルと言えば、ざっくり12〜3万円だ。そこがまず、マジすか・その1。広告収入が一日10万円を超えるなんて。じゃあアレすか。一カ月で300万円以上すか。そんなんアリなんすか?

てことは、こういうことすか。えーっと1372ドル÷9300回=約15セントってことで、10円強。一回広告を見せたら10円すか。マジすか・その2っすよ。

それにあれっすか。記事によれば、9000ダウンロードで9300インプレッションってことっすけど、つまりアプリ落とした人が一回以上iAdをクリックしたってことすか。マジすか・その3じゃないすか。

でもまあ、落ち着いて考えれば、iAdが出たばかりで珍しかったんだろうし、アプリを日々使う際に毎度毎度クリックするわけでもなかろう、と推測できるので、一カ月で300万円はちょいとありえないんだろうね。

いずれにしろiAdにはまだまだわからないことが多いから、自分で実際にちゃんと見る必要がある。

見ないとわからないね、って言ってるとこの文章が終わっちゃうので、もう少し考えていくと、やっぱりこのiAdのシステムはかなりいろんな部分が画期的なんじゃないかな。さっきのTechWaveの記事にも貼り付けてあったけど、iAdのNISSANの広告のでも映像がYouTubeにあるので、ちょいと見てみて。

Nissan LEAF iAd demonstration

うーん、これはけっこう面白い、でしょ?いままでにはなかったことだ。と言うのは、いままでもアプリ内にバナーがついてることはあった。でもそれはいわゆるバナーで、その製品や企業のサイトに誘導するものだった。そんなの、よっぽどその製品に興味ないと押さないよね。だからクリックレートは1%を切るんじゃないかな。いや、iPhoneの場合もっと低いかもしれない。WEBサイトでのバナーやコンテンツ連動の仕組みを強引にスマートフォンに応用していた。でも良い応用ではなかったと思う。

iAdはiPhoneならではの広告の仕組みだ。強引に製品サイトに連れていくのではなく、iPhoneらしい楽しい広告を見せてくれる。面白がらせてくれる。そこは決定的にちがうし、大事なところだ。

それからiAdはメディアではなくコンテンツに広告がくっついている。これも画期的なポイントだと思う。その上に、広告も楽しませるコンテンツ型だ。AppStoreで売られている(無料が多いけど)コンテンツに、コンテンツ型の広告がくっついているんだ。広告は元来メディア取引にくっついて企業に売られていた。広告コンテンツは悪く言うとその”オマケ”だった。でもiAdはちがうわけ。メディア取引が介在しない(でも検索連動型ではない)仕組みなのだ。

わからないことだらけだけど、iAdは広告屋の本能を刺激してくれそうだ。お、ここ、おもしろいことやれるとこ。楽しませなきゃいけないとこ。あーじゃあ、こんなこととかどお?あんなこともできる?そんな妄想がふくらみそうだ。

それに、iAdがiPadにも乗るのかどうかよくわかってないけど、たぶん乗るんじゃないかな。iPad上でインタラクティブな楽しい広告、面白そうじゃない?作る方も、見る方も。

あ、しまった!でもひとつ、重要なポイントがあった。そこクリアしないと、できないわ。つくれないわ。何が?ってのはまた次の機会に書くからさ、ちょっと待ってね・・・

アナログ停波とテレビとiPad

アナログ停波まであと一年を切ってしまった。2011年7月24日は何が起こる日か、みんなわかってるかしら?地デジ化でしょ、って答える?そうなんだけど、地デジ化は対応する機器を買えば今でもできちゃうことなわけで。この日に何が起こるかといえば、地上波テレビのアナログ放送が止まる、ってことなんだよ正確に言えば。

このアナログ停波は、メディアコンテンツ業界に大きなインパクトをもたらすことだろう。

「2012」って映画は観た?別に観てなくてもいいんだけど、予告編で地面が割れて街が呑まれていく映像はなんとなく覚えてるんじゃないかな。大袈裟に言うと、あんな感じなんじゃないかとぼくなんかは今からビクビクしている。

えー?そんな大変なことになるの?でも地デジはもうかなり普及してるんでしょ。そう思った人も多いだろう。確かに今年3月時点で世帯普及率は83%だという調査結果が報道された。それはちゃんとした調査の結果なんだろうし、まちがいもないんだろう。

日本の世帯数は2005年の国勢調査で4906万世帯だったそうだ。そうすると残りはだいた800万世帯。・・・どうだろう。ビミョーじゃない?あと一年で100%になってもおかしくないような、ちょっとキビシイような。

と言うより、絶対に数%は地デジ化未達の世帯が出てくるのがフツーじゃないか。実際に、地デジ化を先にやったアメリカでも100%にならなかったので数カ月アナログ停波を伸ばしたそうだ。そもそも、いかに地デジ化の鹿くんや民放各局の美人アナウンサーが頑張ってアピールしても、テレビはいらないよ、という人たちは絶対に出てくるだろう。とくに若い人はPCやケータイでいいよおれは、って人がかなりの人数で出てきそう。

まあこのあたりについては池田信夫先生がこんな記事を書いておられるので、じっくり読んでくださいな。

さてここで「クリエイティブビジネス論」が言いたいのは、アナログ停波はクリエイティブビジネスに大きな打撃と大転換の必要性をもたらすだろうということだ。

というのは、日本のクリエイティブ産業はその原資のほとんどを企業が払う広告費にをアテにして成立してきたのだ。映像はとくにそうだ。テレビ広告費2兆円が映像制作業界をほぼ支えてきたと言っても過言ではないだろう。テレビ番組制作、アニメ番組制作、テレビCM制作、そしてこの十年間は映画制作も。その原資はテレビ広告費2兆円だった。その2兆円がこの2年間で3000億円減って1兆7000億円になった。それだけで、みんなよく知ってるこの騒ぎだ。急激なエネルギー衰退だ。もうダメだムードの蔓延だ。今年はやや持ち直して1兆7000億円台半ばぐらいまで戻すかもしれない。

それがまた1000億円とか2000億円とか来年は減るかもしれないんだ。だってたった数%でも「テレビはいりません」って層が出てきたら。いや、いまだって持ってるけど見てないねとか、持ってないね、とかの人はいっぱい潜伏してたのだろうけど、それが明らかになっちゃうんだ。なんかアナログ波止めたら、だったらテレビはいいですって人がいっぱい出現したらしいじゃない?って絶対話題になるだろう。日本のマスメディアは自虐的(に他社のことはとりあげる)だから、週刊誌とかこぞって書くだろう。

そしたら、またメディアパワー減退だね、ってんで、テレビ広告費が下がる気がする。そしたらもう、立ち直れないよ。

なんとか糸一本でつながってたクリエイティブ産業が、あちこちでぷっつんぷっつんと糸切れちゃうかもしれない。ああ怖い。

だからもう何かやるしかない。新しい成長性が少しでもありそうなら、そこ行くしかない。

あ、そこでiPadってことなんでしょう。うん、もちろんそう。でもね、iPadはいままでのテレビの代わりにはならないから注意してね。いままで、マスメディア、もしくはそれとセットの企業は、制作費を払ってくれました。あるいは制作費を持ってきてくれました。ザクッと言うと、いままではテレビがお金をくれるからモノが作れた。これまで、クリエイティブ業界の集金機能がテレビという装置だったの。

iPadはお金をくれません。一円もくれない。どっちかと言うと、お金をさっ引いていく人、それがiPadだ。お金はぼくたちが直接、世界中のコンシューマーからもらうしかない。そうすれば、iPadは30%さっ引いて、残りをぼくたちにくれる。

ぼくたちはずーっと、お金を誰かからもらう前提で制作物をつくってきた。そしてかなり確実にお金はもらえた。契約書が整ってるのとか、見積りはちゃんとしてるのとか、手形は何ヶ月後払いだとかいろいろ不安もありつつ、お金はもらえたし、お金がもらえるかはっきりするまで実際の作業はやらなかった。

でもこれからは、自分たちで労務を投資し、外注費が出たらそれも投資し、そうやってつくったモノをコンシューマーに直接売る。漠然とでも販売計画を試算して何部売れたらどう利益が出るねとか、考えないといけないわけ。

アナログ停波とiPadは、そんな風にぼくたちの今後に作用するんだ。

え?できるのかって?ドキドキしちゃうって?ハラハラしちゃうって?

昨日の「龍馬伝」見た?龍馬たちが長崎商人にカネ借りてカステーラの製造販売に乗り出すってエピソードだった。「お侍さんが商売やろうちゅうんね」とか珍しがられて。幕末のお侍さんもやったんだから、平成のクリエイターさんたちも、やったっていいんじゃない?ビクビクしてたら龍馬に「なんちゅうことなかぜよ」って笑われちゃうよ・・・