<App Cosmos>料理にはiPad

このブログはクリエイティブビジネス論という大テーマで書いていて、だからこそiPadについてももっぱら、電子書籍や電子雑誌や映像コンテンツがどうしたこうしたをお届けしてますが。今回は閑話休題的なお話をば。

ぼくは料理が好きでね。

好きと言ってもまったく本格感はなく、ただ土日はどっちか妻ではなくぼくが夕食をつくる。ホントに気が向いた時に気が向いた料理をつくるだけだし、いわゆる男の料理でレシピ通りに食材買いそろえてローズマリーとかタイムとかわざわざ生のを買って余っちゃって妻を困らせたりする、そういう類い。それでも妻も子供たちも喜んでくれて(いや喜んだふりかな?)本人も「うん、おれはなんていい父親で夫だろう」と自己満足に浸っている。

そういう、「レシピ通りに作らないと気が済まないし不安だし」という底の浅い料理好きにとって、これまで長らく「レシピをキッチンでどう見るのか」は大きな課題だった。

レシピのムック本を買って来てキッチンで広げるのだけど、けっこう邪魔だったりする。あるいは、ネットで調べたレシピを印刷してキッチンの壁に貼り付けたりとか。PCはキッチンに置きようがないので、印刷することになるわけ。それから、レシピに載ってる食材を載ってる通りの分量を買わなきゃならないので、いちいちメモに書き取ったり。けっこう大騒ぎだった。

ある時期から、ケータイにレシピをメールで送って見るようになった。少しだけ便利になったけど、画面が小さいのでいちいちケータイでページを送って見なきゃならないのは不便でもあった。カチカチカチカチ、いちいちね、面倒でね。

iPhoneを使うようになってから、さらに便利になった。ネットのレシピをコピペしてメールで送って、それ持って買い物に行き、キッチンでは作り方の部分を見ながら料理する。何よりページを送るのにカチカチカチカチしなくてよくなった。指でぽいっとページの先へ進める。いままでよりやりやすいぞ!となった。

それがiPadで画期的な進化となった。ネスレのレシピ for iPadが登場したからだ。このアプリはiPhone版もあったので時々使ってはいたのだけど、iPad版が出てからはしょっちゅう使うようになった。

何がいいかって言うとね。えらく細かーい話で、料理に興味がないと相当どうでもいい話になっちゃうんだけど。

“材料”と”つくり方”を同時に見れるのだよ。

そんなわざわざフォントサイズ上げてまで言うことかよ、と思うかもしれないけど、そこがすごくポイントなの。

料理をしている時は当然、”つくり方”の方を見るのだけど、レシピ本によってはページが分れていたりする。すると、えーっと砂糖は大さじ・・・何杯だっけ?などといちいちページをめくらないといけなかった。

iPhone使ってた頃も、さっきのレシピをメールで送ると、材料の箇所と作り方の箇所は離れているので面倒だった。単純に表示面積が小さいのは不便を呼んでいたのだね。そしてiPadは表示面積が十分に大きい。材料と作り方を同時に読める。たったそれだけのことが大きな大きな便利になったのだよ。

料理アプリはもっと出ないものかと思ってたら、ぐるなびレシピというのも最近登場。これがまたよい!有名レストランの有名シェフがレシピを紹介している。シンプルに”親子丼”とか”豚汁”なんかのちゃんとした作り方を教えてくれるんだ。これもまたよくできていて、つくり方の各パートごとに材料も表示してくれる。まだ使ってないけど、今度の週末はさっそくこれで料理してみようと思ってる。

それぞれのアプリは、ちゃんとそれぞれの本業ともつながっていて、ネスレの方は、ネスレ商品がレシピの中にさりげなく出てくる。コンソメとかね。ぐるなびの方は、レシピを紹介するシェフのお店につながるようになっている。

そういう”本業の宣伝”もうまくこなしながら、料理を便利にしてくれる。そうすると、ブランディングにもつながる、とも言える。実際ぼくは”ネスレってちょっと好きよ”という気持ちが芽生えている。いいアプリにはそういう効果もあるんだ。

iPadとは、実に不思議なモノだと思う。ぼくはここでiPadについて、”ソファでゴロンゴロンしながら”使う話ばかり書いてきたけど、iPadはそれだけではないんだ。そういう”コンテンツ消費端末”とはちがう使い方はまだまだあるのだと思う。あ、そんなことにも使えますか、とか、うわ、そこもiPadで便利になりますか、という想定外な用途はたぶんきっとたくさんあるはず。

とりあえずぼくは、「料理にはiPad」。でも人によっては、「テニスにはiPad」「日曜大工にはiPad」「マッサージにはiPad」とか、いろいろあるんじゃないかしら。何かそういう、思わぬ使い方に、思わぬ大ヒットアプリのタネが潜んでいるのかもしれないよー。みんな、考えてみたら、どうかな?

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