3月6日の記事で、日テレの新しいサービスについて書いた。とくに記事の後半に出てくるJoiNTVは画期的だ。テレビ画面上でFacebookと連携できるというのだ。その放送での利用がいよいよ13日深夜のIT情報番組iConで行われた。当然、頑張って寝ずに観たよ。
前の記事でも書いたけど、番組の前にやっておくべきことがある。テレビをネットにつなぎ、テレビ画面上でFacebookに登録することだ。番組がはじまって慌ててやろうとしてもおそらく間に合わないので、これはあらかじめやっておこう。
さてこのJoiNTVは、データ放送を利用してソーシャルテレビを実現する。1月に書いた記事でNHKの「おやすみ日本」を紹介したけど、あの番組でもデータ放送画面上でソーシャルテレビを実現していた。データ放送はBMLという特殊な言語を使うので少しややこしいらしいが、これを利用すればスマートテレビができてしまう。いわゆる1画面方式だ。
JoiNTVを利用した番組の画面はどんなものなのか、興味津々でiConの放送開始を待った。
放送がはじまるといきなりソーシャルテレビ状態になるわけではない。まず、テレビのリモコンについているdボタンを押す。すると、ログインボタンが画面に出てくる。登録してあれば、名前が画面にストレートに登場する。「境治さんとして接続しますか?」と聞かれているわけだ。もちろんOK!ログインボタンを迷わず押そう!
すると、こんな画面になる。右上にはFacebookにいるはずの自分の顔が出てくる。テレビに自分の顔が映るなんて不思議だ。
左下には「いいね!」ボタンとプレゼント企画への応募のボタン。JoiNTV友達一覧というボタンもある。とりあえずこれを押そう!
友達一覧ボタンを押すとこうなる。右部分を見てもらうと、アイコンと名前が並んでいる。ぼくのお友達の中でこの番組にジョインしている、つまりログインボタンを押した人びとのリストだ。ぼくのお友達の中でも、とくに新しいメディアに興味がありそうな方々ばかり。そりゃそうだよね。いちばん下にいるのは、この番組のプロデューサー、安藤さんだ。
この画面は本当に画期的じゃないだろうか。テレビとFacebookを同時に見ながらだと、FB上でおしゃべりしつつ、テレビも見ている。新しい視聴体験だ。Facebookでお友達がコメントをくれ、テレビでは一緒に見ている友人がまた増えていったり。”放送と通信の融合”が文字通り達成されている。
iConはIT関連の最新情報をレポートする番組だが、この回はユニークなサイトや新しいツールなどを紹介していた。この製品面白いなあと思ったら、青ボタンで「いいね!」してみよう。すると手元で見ていたFacebookのウォール上に、iConからその製品に関する情報が届けられる。これまた画期的だね!
情報番組以外でも、ドラマや音楽番組などへの応用を想像すると、テレビが多様に楽しくなりそうだ。
このJoiNTVの実験は、3月のiConで継続して行われるそうだ。当分、火曜日は眠れないなあ。
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