えーっと毎度毎度しつこいけど、5月22日にいよいよ「第一回・リアル境塾」を開催するよ。ゲストは、ぼくがジェダイマスターのように尊敬し露骨に影響を受けている佐々木俊尚さん。これは楽しみでしょ?
これも毎度毎度書いてるけど、Facebookページ「境塾」内のご案内ページはこちら。ページの下の方に「お申し込みフォーム」へのリンクがある。申し込み多数の場合は抽選だから早い方がいいということもないけど、やっぱり早めに申し込んでね。佐々木さんは出席できないけど、懇親会もやるので、いろんな人と知り合えて面白いよ。
さてその境塾は、”ミドルメディア”について考えていく勉強会にしていこうと思ってます。
ミドルメディアって何かわかってる?いや、わかってなくていいのです。新しい概念なのでその定義もまだふわふわしている。だからこそ、勉強していこうね、というわけ。
第一回に向けて、ここでミドルメディアについて予習しておこうね。
この言葉はどうやら日本生まれらしい。ジャーナリストの藤代裕之さんが生み出した造語。彼の当初の定義は「マスメディアと、掲示板やブログなどのパーソナルなメディアの中間にあるメディア」というものだったそうだ。
具体的には、はてなブックマークのような、あまたのブログの情報を何らかまとめてくれるようなものを想定していたみたい。彼がこの言葉を使ったのは2006年で、ブログがどんどん登場してどれを読んだらいいかわかんなくなるから、それをうまくまとめた”中間”的なメディアが必要なんじゃないか、という提言だったらしい。
そして次に佐々木俊尚さんが『2011年 新聞・テレビ消滅』の中で使った。藤代氏の定義をさらにふくらませている。佐々木さんがそこで書いたのはこんなこと。「特定の企業や業界、特定の分野、特定の趣味の人たちなど、数千人から数十万人の規模の特定層に向けて発信される情報」これはつまり、マスメディアほど多くの人向けじゃないメディア、というもっとゆるい定義になっている。
こういう定義だと、いろんなものが考えられる。既存メディアでも、業界紙とか地方紙のような、新聞の中でも特定層を対象にしたものはミドルメディアだということになるのかもしれない。雑誌でも、鉄道マニアやアニメマニアなど”マニア”向けはミドルメディアに入るかもしれない。
だけどおそらく佐々木さんが意識したのはネット上のメディアであり、既存よりもこれからどんどん誕生するであろうメディアのことを念頭において言っているのだと思う。
マスメディアがいまの規模ではいられなくなる、その先にミドルメディアがどう事業化できるのかが今後のメディアコンテンツ業界のひとつのポイントになってくるだろうね。
ミドルメディアで、数千人から数十万人の特定層向け、と言われるといかにも儲からなさそうだけど、そうとは限らないんだよ。
例え1万人の読者しかいなかったとしても、その1万人が毎月1万円払ってくれるなら、月1億円の収入になる。1万円なんか払ってくれるわけない。と、思えて、意外にそうでもないかもよ。実際、投資情報なんかだとそれぐらいの価値はあるわけでね。
特定の層がほしくてほしくてたまらない情報を、唯一提供できる存在になれば、事業になりえる。対象にする数が何百万人何千万人いても、一銭も払ってもらえなければ意味がないわけで。まあそれくらいあれば広告収入は稼げるのだけど。
そんな感じでね、ミドルメディアについて勉強するから、みんな参加しようね!・・・
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