だったら広告屋は”統一”しなくていいの?〜広告の新たな地平線・その7〜

また”図”を見ながら話すよ。あれ。でもこの図は前回と同じ図だ。

というのはね、この図をじーっと見ていると、なんか言いたくならない?

仮に企業の側がコミュニケーション関連の部門を”統一”した時、広告受注側は統一しないの?と思うじゃないすか。感じるじゃないすか。

統一というのは、みんな合併でもしなさいよ、ということじゃなくて、総合代理店とネット代理店とWEB制作(コンサル?)と機能分化してていいの?と言いたいわけ。

いやいや、そんなこともうとっくに考えてるよ、と総合代理店の人は言うのかもしれない。だからうちの会社はソリューションを標榜しているんだよ、もう代理店じゃないんだよ。それに新しいコミュニケーションを提案できるようにネットメディア部門もとっくにあるしインタラクティブソリューション部門もあるしコミュニケーションデザイン部門は新設したし来期から新たにソーシャルメディア部門もできるしバズ専門企業を子会社化したしシステムソリューション企業と提携だってしてるんだ。打つべき手はすべて打ってるんだよ。万全だよ。そんな感じで長々と答えるのかもしれない。

でも、それって逆に話をややこしくしてないすか?

というわけで、本日のプレゼンテーションには・・・と、何十人もスタッフが頭数を揃えてたりしてないすか?

昔の広告はよかったよな、マス中心の頃はな、コピーライターとアートディレクターとCMプランナーと、あとはマーケティングのやつと、5人ぐらいで頭付き合わせればプレゼンできた。いまはもう、ついていけないよ、おれには。そんな風にお嘆きのベテランの御仁もおられるやもしれません。

いまだって、5人ぐらいでできちゃうんじゃないの?ホントは。

一方、ネット代理店やWEB制作(コンサルとかソリューションとか?)系の人たちはまたマスメディアのことを知らなかったり、宿敵扱いしたりする。もうネットですべてが済むんです。マスメディアはムダが多くて効率が悪くてROI上無意味なんざんす!そんな態度だったりしてませんかい?そうやってネット至上主義みたいな姿勢で結局あまり大きなバジェットを視野に入れずにここまできて意外になんだか利益向上できなくて疲れてきちゃってたりしない?

総合代理店は、ネットだってうちわかってますから、と言いつつ、ホンキで取り組めてなかった。そうじゃないって人も中には居ただろうけど、総体的にはやっぱりそうだった。なんだかんだ言って結局提案にはテレビCMが無理矢理入ってたりなんかした。だってマスメディアを取り扱う方が利益的にいいんだもーん。

ネット系の人たちはマスメディアを目の敵にしてきた。それは戦略的にはそうすべきだっただろう。マスに対してネットの価値を説く方が彼らの本質的なバリューを認めてもらえて仕事を獲得しやすいのだから。まあ、少なくともいままではマスメディアの提案をしようにも媒体社と取引できなかったというのもあるかもしれない。

とにかくどっちの側もどっちかに偏っていた。そんなことない?

解決は何かって言うと、全部アリだ、って姿勢を取る、ということ。全部というのは、マスメディアだってまだまだ必要だし、でも当然いまやネットは必須だし、そのどっちも、全部、ということ。

いやあでもホントはおれネットのことさっぱりわかんないんだよ、と総合代理店の人は言うかもしれない。うーん、マスメディアのコミュニケーションってわかんないんすよねー、企画したことないから、とネット系の人は言うかもしれない。

でもさあ、みんなネット使うしテレビ見るじゃん。それでいいじゃん。

あるいは、知らないことは知ろうとすればいいじゃん。知ってる人に聞いたり、調べたり、すればいいじゃん。やってみたことないこと、やってみればいいじゃん。

だって、ぼくたちは、新しいことが大好きでこの業界に入ったんじゃないか!新しいことを知ったり経験したりすることは、仕事がどうのこうのの前に、面白くって仕方ないじゃん!

今の仕事に就いた時の、あの興奮と前向きな気持ちで、もう一度走り出してみようよ。

そうすれば、みんな、同じ道を走っていることに気づくはずだ。同じ道を、みんなでかけっこして競争していく、その楽しさをとり戻せるはずだ。

・・・ってことで、みなさん、オッケーすか?

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コメント

  1. massivさん、コメントあざーっす!じゃあ、オッケーってことで、一緒に走りましょう!

  2. オッケーす。あちこちのクライアントさんにこういうこと宣伝して、ご理解はいただけますんで、時代の流れは、こちらなのかなと。なかなか、まるごと発注しちゃえ!までは行きませんが。。。

  3. macotoさん、勇気でるコメント、あざーっす!佐々木俊尚さんがどこかで「インターネットでは正義が勝つ」と書かれていて、それを敷延すると、インターネットによってマスまで含めて正しいことが通用するようになりつつあるのかもしれません。理解してもらえれば、次へきっと進めますね。一歩ずつ、走りましょう!

  4. オッケーす。興味深く読ませていただいています。「でもさあ、みんなネット使うしテレビ見るじゃん。それでいいじゃん。」ってことしか起点にならないですよね。私は広告業界ではなく、工業デザインからモノ作りに入った人間なので、「広告屋さんはどんどん解り難くなっていってるなぁ」と横目で眺めていました。モノ作りの方もこっちはこっちで、デザイナーと経営者の関係性において「どっちもどっち」と感じる事がありますねぇ。

  5. はじめまして。自分はレコードメーカーの立場から、テレビ宣伝部も経験し、今はネット宣伝部におります。そのあさーい経験値から感じるのは、テレビとネットは、実は一番相性が良い関係じゃないのかなと感じてました。テレビの制作の人はネットで世の中で流行っているネタを探してます。テレビで取り上げられたアーティストはCDより、まずネット配信に影響が出ます。お互い補完しあってるじゃないかと。なのに対立構造になってしまうのは、既得権益にすがりたい古い体質のTVマンと、そこから何とか権益を奪いたいネット広告マンの単純な権力闘争な気もします。ぶっちゃけ自分らメーカーとしては、売れてくれさえすればどうでもいいんですが(笑)今後twitterやらUSTREAMやらアイディアさえあれば、お金かけずに簡単に媒体を作れてしまうメディアが普及してきたら、代理店も媒体も通さずにメーカーが自分たちで発信しだすはず。TVも代理店も両方ケツに火がついてる状態だと思うんですが。。。

  6. shingo_bongoさん、Twitter上でもフォローさせていただいてます。テレビとネットは実は相性がいい、ホントにそうですよね。だから「こう補完させます」という提案ができるはず。ぼくら広告の作り手がそうしたくても、なかなかそうなんないっす。これから徐々に対立が解消するのかな?早くしないとメーカーさん側に置いてかれちゃいかねませんよね。

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