【メディアコンテンツ業界への警鐘】もう一度起業する(みたいな感じで)

何度か書いてきたけど、日本の高度成長とメディアコンテンツ業界の成長はリンクしている。

そしてこの度の”百年に一度”の不況は景気循環の不況ではなく、高度成長時代から引っ張ってきた”自動車や電機などの製造業”による経済成長戦略がもうどん詰まりになったから。『官僚たちの夏』の時代からの戦略がもう終わっちゃったからだ。

そして”自動車や電機などの製造業”による成長戦略と足並みを揃えて引っ張ってきた”テレビと新聞を軸としたマスメディア重点戦略”が、当然のことながら足並みを揃えて終わっちゃおうとしている。

メディアに乗っかるコンテンツを生み出してきたクリエイター界も、いままでの戦略は終わる。次の戦略を考えないといけない。

大袈裟に言うと、日本という大きな会社が一度終わって、もう一回起業するようなことにならないといけない。

同じように、大手マスメディアや代理店から、小規模な制作会社、ひいては個人の力量でやって来たクリエイターの事務所まで、みんながみんなもう一度起業し直す、ようなことをやらないといけない。

もう一度起業する、とはどういうことか。起業をするということは、何を商品とし、どういうマーケットにどう営業していくかを考えて結論を出し、それに合わせた組織をつくっていく、ということ。ということは、同じことをもう一回検討し、営業戦略を練り、それに合わせて組織を再編していくことがいま必要なんだ。

そこでは、いかに”過去を捨て去れるか”が問われる。自分たちが大事にしてきた手法や信条、こだわりを一度捨てるのだ。一度捨てて、新しい戦略にはやっぱり必要なことと、もはや要らないことと、整理していく。その際には、精神的につらいことも出てくるだろう。えー?おれ、こういうことが自分にとって大事だと自分に言い聞かせて15年間やってきたのに、それはもう捨てろってこと?そんなことも出てくるだろう。

でもね、ここは、新しい服を着ることを楽しまないと。へー、こんな服もおれ似合うんだ。似合わないって思ってたけど、思い込みだったんだね。うん、なかなか悪くないじゃん。

あなたがほんとうの意味でクリエイターであるのなら、自分が変わることこそクリエイティブな作業だと気づくはずだ。創造的であるということは、古い自分をどんどんどんどん脱ぎ捨てていくということじゃないかな?それでもなお、自分の中に残ってしまうものこそが”作家性”であるはずだ。

もう一度、起業しよう。もう一回、一年生からやってみよう。そしてそのことを、楽しもう。面白がろう。

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