放送事業はプロモーションインフラへ〜クリエイティブ維新その13〜

前回、TBSの改編が大失敗らしいと書いた。

さて一方で、『Rookies』である。大ヒットである。これもTBSのひとつの姿だ。いまの実体だ。

TBSはいままでになく、”局をあげて”この映画のプロモーションを展開した。あの番組、この番組で、Rookies特番が組まれ、役者たちが出演した。もちろん予告スポットも大量に流れた。

そうしたら大ヒット。最初の土日だけで12億の興収となった。90億円が射程に入った。

邦画で90億円はジブリ作品を除くと歴代で五本の指に入る驚異的な動員、ということになる。

映画『Rookies』から見ると、TBSはまったく力を弱めてはいない。ドラマ放映からずーっと、映画のプロモーションをになってきた強力なメディアだったわけだ。

いままでの事業モデル、つまり、番組を作ってその放映にからめたCM枠を売る、というやり方が行き詰まっている。でも、成長しない、というだけで、意味のない事業になってしまったわけではない。そして、映画コンテンツのプロモーションとしてはこんなに機能するメディアもない、ということだね。

テレビ広告という大きな商品ととらえると、その価格が前年比80%ぐらいになってきている。たぶん、そこで下げ止まるとぼくは思う。テレビ広告は2兆円という価格だったのだけど、8割弱ぐらいになって1兆5〜6千億円ぐらいになるだろう。めちゃくちゃ大ざっぱだけど、たぶんかなりの確度でそうなる。そのあたりで止まると思う。

さてそうすると、まず大リストラをやる必要が出てくる。在京キー局は各局とも上場しているからそうせざるをえない。でもリストラして8割の売上規模に体質を変えれば、生きてはいける。GMやクライスラーみたいにはならない。そこまでする必要はない。

その上で、言ってみれば”メディア不動産業”に撤すればいいのだ。これまでもそうだったと言えばそうだったのだけど、建築物には関与しない方針を徹底することになるだろう。

そうして、映画をヒットさせたように、プロモーションの場としての事業を明確にすればいいのだ。

つまりは、プロモーションインフラ、とでも呼ぶべき存在になればいい。そうしたら、けっこう安定した事業になるよ。

うわ、ここまででけっこう長くなった。今週は久々に毎日書こうかな。

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