2009年度へのおさらい〜クリエイティブ維新その7〜

しかもね、昨年度はそのちょうど真ん中でリーマンショックが起こり世界が激変した。激変したけど年度の途中の変更だからみんな慌てて調整を図った。持ってた予算を急激に使い道を変えた。使わないことにした。

そして2009年度は、こりゃ大変だぞ、という予算組みではじまる。だから、いきなり変わるだろう。昨年度までは当然あったこと、やってたことが、はじめからナシになったりする。

ナシになるってのは大袈裟で、大幅な縮小予算ではじまる。だからお金の使い方を変えてくる。いままでA方向に使ってた予算を3割ぐらいに減らす。その分、B方向の予算を増やしたりはする。総額は減らすけど、B方向にはお金を使う。そこ、見きわめなきゃね。

B方向とはどんな方向か。もちろん、それは年度がはじまって少しずつわかってくるだろう。でもその傾向は探れるはずだ。

そこで、昨年度から起こっていることのおさらいをしよう。つまりここで説明してきたことのおさらいだね。

日本の高度成長は製造業が支えた。農村から都市にどどーっと労働力が押しよせて製造業に従事していった。都市に移動した労働者はだんだん豊かになり消費者にもなっていった。

マスメディアは製造業が生み出す”生活を豊かにする商品”を”もっと豊かになるドリーム”とともに日本中にプレゼンテーションした。クリエイティブ業界はそのプレゼンテーションをのせる物語のために発展した。

高度成長が終わっても日本は産業構造を変えなかった。変えないでいたらバブルが来て、世界一の金持ち国家になったと勘違いした。バブルがはじけても勘違いから覚めず、また景気よくなるかなー、とグズグズして産業構造を変えないままでいた。そうしたら90年代後半に大きな銀行が潰れたりした。

2000年代に入って小泉さんが登場して構造改革を呼びかけた。実際には銀行の不良債権をなんとかしたのと郵政民営化ぐらいしかやってなくてあんまり構造改革してないんだけど、そこにアメリカのバブルと円安が到来し、日本経済は復活したかに見えた。内需は増えないけど輸出がどひゃどひゃ増えたので、景気は一見上向いた。

そこへリーマンショックが起こった。

上向いたと思えた景気は急降下し、輸出に頼れないことがわかった。でも産業構造は変わらないままなのでみんな何をどうしたらいいかわからなくなっている。

ものすごく大ざっぱに書くと、だいたいそんなことだ。

そこでぼくたちの業界にとってすごく大事なのは、マスメディアの役割が大きく失われたことだ。もはや、製造業が生み出す製品をプレゼンテーションする必要がなくなっている。やっても売れないからね。もう豊かにはならないからね。去年より大きくて機能も増えた自動車や電化製品を買っても豊かにはならないんだ。

クリエイティブの存在意義だった”マスメディアのプレゼンテーションに物語を吹き込む”ということが、不必要になっちゃったんだ。

つまり、マスメディアに食わせてもらっていたクリエイティブ業界は、次どうするよ。そんな事態がいま起こっているわけ。

クリエイティブ維新の実体とは、そういうことだ。

答えの方向性はそうすると、マスメディアに食わせてもらうんじゃなく、自分で自分の食いぶち稼ごう、ということだ。

これは方向性だけであって、こうすれば食いぶちはある、と誰かが見出せているわけじゃない。でも方向性はそういうことだ。

うーん、途方に暮れるねえ。でもさ、やるしかないんだよ。やるしかない、なんて言うと後ろ向きな感じだけど、やるんだってば!だって、ぼくたちはいまはじめて、自立しようとしてるってことなんだぜ!

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コメント

  1. スパッと明解ですね、賛成です!それに気づく人たち(少し居る)、そして行動する人たち(その中の少し)、そして新しい自立を手にする人たち(さらに少し)……なんだかドキドキしますね。さて、何から始めていけばいいのだろう。

  2. trashbox0827さん、こっそり書き進めてるこのブログにうれしいコメントありがとうです!そうですね、ドキドキします。いよいよ09年度はじまっちゃったし。何から始めるべきか、ぼくも明確な答はありません。そうですねえ・・・目の前のタスクをいかに面白くできるか、ってとこですかね?trashboxさんの新年度をまたコメントしに来てくださいね!

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