これはある本の受け売り。
まずね、テレビ広告は高い、という印象がある。確かに、ゴールデンタイムの15秒スポットが数百万円もするんだ。高いって言いたくもなる。
でも、多くの人に一度に何かを伝えるメディアとして、少なくともいまはもっとも費用対効果がある。一人に送り届けるコストが10円なんだって。そう思うと安い。
ネット動画に広告の役割持たせても、一人に送り届けるコストはもっと高い。100円以上するんだってさ。
インターネットの価値は、そんなところにはない。ネット動画は、テレビが持ちえなかった機能を持っている。それは、送り届ける人をセグメントすることができる、ってこと。広告業界は、ネット動画によって初めて、映像を送り届けるセグメントメディアを手にしたんだ。そこから考えはじめないといけない。
新聞と雑誌の違いはなんだろう。大ざっぱに言うと、新聞はマスメディア、雑誌はセグメントメディア。広く世間に何かを送り届けるのが新聞で、ある限られた層に届けるのが雑誌だった。これらは静止画の世界の話。
映像はどうだったか。ずっとマスメディアしかなかった。そこにインターネットが登場し、ブロードバンドが普及して、インターネットという”映像を送り届けるセグメントメディア”が誕生したんだ。
しかもこのメディアは、やりようによっては受け手に”アクション”を引き起こせる。販売店に誘導したり、メールアドレスを収集したりもできる。”刈り取り”まで期待できる映像メディア。それがネット動画の広告価値の可能性なんだ。
広告クリエイターは、そこを考えないといけないの。セグメントされたメディアで、刈り取りまでできる。と、いうことは、広告クリエイティブはどうすればいい?クリエイターは何を考えないといけない?
そこをみんなで考えよう。うーん、そうだ!というアイデアを次々に考えよう。そうやってネット動画の広告価値を発見できれば、クライアントはひょっとしたらテレビ広告のクリエイティブよりも高い価値を認めてくれるかもしれない。そしたら、クリエイターの経済価値が示せるかもしれないんだ。
わかる?
ちなみに、”ある本の受け売り”と書いたけど、その本のタイトルはここには書かない。まあ、探してみてよ。どうしても知りたい人は、ぼくに聞きに来たら教えてあげないでもないよー。
関連記事