帰宅して夕刊を読むと”1ドル100円台へ”の見出しが躍っていた。びっくりしてテレビをつけたら、ニュースで”夕方にはついに100円を切った”と報じられていてさらにびっくりした。前にも書いたんだけど村上龍の『半島を出よ』で描かれていた日本の状況を思い出した。経済的にダメになった日本は世界から見放される。だから某国が攻めてきてもアメリカも誰もほったらかしにする。村上龍のシミュレーションは当たりかもしれない。
日本経済の没落は、『半島を出よ』では”ドルが急激に下がる”ところからはじまるのだ。
ドルが下がる。円がしばらく上がる。今度はドルと入れ替わるように円が下がる。
つまり、いままさに起こっているのは、円が強くなっているのではなく、ドルが弱くなっているのだ。そして円高によって(しかもいまは円高なのに海外からの材料費や原油が上がっている)打撃を受けると日本経済が弱くなり円が下がる、ということだ。それって十分起こりうるシナリオだ。
『半島を出よ』では、さらに国債が、そして株価が暴落する。株価はすでに暴落とは言わないがだんだん下がってきている。国債までほんとに暴落したら日本はおしまいだ。
それなのに、国会は日銀総裁を決定できない。永田町の中で物事を考えているからだ。
小さなところで物事を考えていてはいけないのだ。日本が暴落するからだ。会社のことを、会社の中のことばかり気にしながら考えていては、会社が暴落しかねない。日本企業が日本の、つまり島国の論理だけで物事を考えてばかりでは日本経済が暴落するということだ。
社内のAさんの立場やBさんの肩書のことばかり気にしていては、会社全体が暴落するんだ。
そういう島国根性は捨てようよ。そうしないと、あなたも、あなたの会社全体も、不幸になるよ。ほんとなんだぜ。
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