一週間も更新をサボってしまった。いかんいかん。
何しろ先週は忙しかった。いろんなことはじめてるもんでね。それに夜は飲み会が続いて・・・いやそれだって仕事だからさ・・・(そうでもないかな?)
サボってる間にまた目まぐるしくいろんなニュースが飛び込んでいた。iPadが中国で発売されるわ、アドビがiPad向け制作支援ツールをリリースするわ、加賀ハイテックがタブレット端末発表するわ、GoogleTVの10月発売が決定するわ・・・
それぞれについて書きたいことあるんだけど、どれから書いていいかわからない。そこで!ってんでそれらのニュースとは関係なく、佐々木俊尚さんの『本当に使えるウェブサイトのすごい仕組み』について書くよ。脈絡なさすぎ?
え?それ前に書いたじゃん、って言われそう。うーんでも書きたりてないなと思ってさ。何度も言うけど、自称”第一使徒”だし。
そもそも前の記事を読んでないな、って人は、ここから読んでください。その続きになってるもんでね。
はい、読みましたか?
で、その記事ではこの本の読み方についてステップ4まで書いた。そして今日はステップ5です。
まだあんのかよ、ステップが。そう、あるんです。肝心なことを書いてなかった。この本は使わないと意味がないってことを。
『本当に使えるウェブサイトのすごい仕組み』は、全部で28ものWEBサービス(スパイダーはWEBじゃないか)について書かれている。それらを実際に見てみないと、この本を読んだ意義がないってわけ。
佐々木さんの本では、これまでもすごく実際的にITサービスが紹介されていた。そこは懇切丁寧と言っていいほど。ぼくは『ネットがあれば履歴書はいらない』を読んでそこに書かれているソーシャルサービスにひとつひとつ登録していった。『仕事するのにオフィスはいらない』を読んでは、ふれられているクラウドサービスをどんどん使ってみた。その際に、どう登録してどう使えばいいか、すごく具体的に書いてあるのだ。
『本当に使えるウェブサイトのすごい仕組み』でも、とりあげているサービスについてやはり実際的に書いてある。ぼくは少しずつ使ってみている。
いちばん驚いたのは、Alike.jpだった。これは検索すればすぐ出てくるので見てみるといいと思う。グルメとホテル、リラクゼーション&ビューティ情報が得られるサイトだ。
ぼくは仕事上でレストランを探すことがよくある。その際、食事する店を選ぶのはいつも悩む。当然ながら「ぐるなび」と「食べログ」をよく使う。使うんだけど、毎度毎度途方に暮れる。とくにビジネス相手との会食で、情けない店を選ぶのはまずいわけだ。するとどうしても、悩んだ末に同じ店になってしまう。うーん、もっと選択肢を持ちたいものだがなー、といつも思うんだ。
そこで感じるのは、選択肢をたくさん提示してくれるより、「おれにぴったりの店を教えてくれよ!」ってことだ。
Alike.jpは、それを実現してくれる。どうやってかと言えば、「あんたはだいたいこんな人だろ?」と決めつけるのだ。
最初の登録時に、けっこう細かいことを入力させられる。そこを嫌がっちゃいけない。自分について、できるだけ細かに明らかにしていく。するとまず、じゃああんたはだいたいこんな人だね、と提示してくる。具体的には、Alikeカードというのを提示される。そこに性格とか仕事のやり方とか、書かれている。
カードは20種類。そんな20種類に人間を分類できんのかよ、なんてモンク言ってもしょうがない。まあ血液型や星座よりずっと多いんだからいいんじゃないの?
そんな20種類の分類とか、年齢や業種などから、「あんたが好むのはこんな店だろ」というのを選んでくれる。びっくりしたのは、自分の勤務地のエリアで店の候補を出すと、行ったことある店がけっこう出てきたのだ。ふーん。なんかわかってんじゃん、おれのこと。ということは、他の候補もおれの好みなんだろうな、と思えるわけ。
「おれが○○したい○○を教えてくれる」というのが、これからすごく重要になるのだと思う。お店選びにしろ、音楽や書籍にしろ、もはやたくさんの選択肢を並べるだけじゃ選択できない。だからといって、人気順とか新着順とかを提示されても意味がない。
これまでのWEBは、山ほどの選択肢を、新しい順か、人気順に並べることばかりやっていた。ブログのシステムがその典型だ。このブログだって新しい順番に記事が並べられる。ブログサービスによっては、アクセス数の多かった記事を提示するパーツもあったりはする。でも、「クリエイティブビジネス論」のかれこれ3年以上書いてきた記事の中で、あなたが読むとためになる記事は奥の方に隠れているのかもしれない。
「おれが知りたいニュースを読ませてくれるニュースサイト」「おれが見たい映画を教えてくれるVODサービス」「おれが読むべき本を教えてくれる電子書籍サービス」「うちの家族が今度の連休に行くべき行楽地情報」そんなことを実現してくれることが、これから重要になってくるんじゃないだろうか。そこに少しでも近づけていくようにシステムを進化させないと、いつかそのサービスは見離されてしまうのではないだろうか。
『本当に使えるウェブサイトのすごい仕組み』は、そんな風に、これからインターネットとぼくたちの生活はどう変わるのか、こう変わるのか、ということを考えるのに最適なテキストだ。考えるには、紹介されたサイトを実際に使ってみることだ。これ、意外に、ひとつひとつちゃんと体感していくと時間かかるのよ。読むだけでなく、使ってみる。それがこの本の正しい活用法なんだぜ。
ところでこの本、いちばん最初に「プーペガール」をとりあげている。若い女性向けのアバターサイトで、ビジュアルはもう100%イマ風の女の子ワールド。このサイトを、あの佐々木さんが武骨な顔でふむふむこれはすごい!とか言いながら見ていたかと思うと、うぷぷと笑ってしまった。「登録は簡単です」なんて本文にあったし、ひょっとしてアバターも作ってみたりしたのかなあ?・・・うぷぷぷ
という、一週間ぶりの更新でした。今週はもうちっとは頻度を上げるからねー・・・
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