今週もあっという間に週末を迎えようとしている。そして何やら、iPadに関する動きが具体的で活発になってきた。みんなただボーッとしているはずもないよね。このところ、ホントに”さあやりますよ!”というニュースが飛び込んできたり、コンテンツアプリが登場したり、とにかく次々に動きがある。
例えば「Shorts Shorts」というアプリ。日本発のVODサービスだ。ショートムービーが全部で8タイトル。これがいまなら800円で購入できる。ホントは1200円だけど発売記念価格らしい。
あるいは「少年サンデー」。これはもちろん、マンガ雑誌のコミック本を販売する書店アプリ。懐かしい「うる星やつら」や最近の「MAJOR」など4タイトルの単行本が一冊450円で読める。マンガはPDFでも全然オッケー。ある意味iPad向きなコンテンツだね。「うる星やつら」は学生時代に全巻揃えてたんだけど、数年前の引越しでついに捨てた。でもこうして電子版で登場するとまた読みたくなるから不思議。
かと思えば「NTTドコモが電子書籍配信に参入」というニュースも入ってきた。ケータイ電話やスマートフォン向け、としか書いてないからiPadは関係ないかもしれない。でもこれで、携帯キャリア3社が電子書籍事業にそろい踏みになったのだそうだ。
一方で、東芝やNECがタブレットPCを年内に出すらしいというニュースもあった。もちろんAndoroid端末で、アプリを使うためのもの。こういう動きもぐいぐい出てくるんだろうね。
かくして、ぼくのiPadにはアプリがズラリズラリと並んでいる。正直言って、どれで何すればいいかわからなくなってきた。
わからなくなってきたのは当然で、いまはまだ、何がどうなるのかわからない時期だ。ただ言えるのは、とにかくはじまったんだな、ということ。これからこのiPadという場所で、どんなコンテンツをどうアプリにしてどう配信しどうプロモーションすればいいのか、みんながよってたかって試行錯誤をはじめるわけ。
ぼくの予想では、2012年までは試行錯誤期間なのだと思う。戦国時代で言えば、戦国時代が応仁の乱ではじまった、ぐらいの時期なんじゃないかな。誰が天下を取るのかさっぱりわかんなくて、でも”もう室町幕府じゃなくっていいみたーい”ということだけは、はっきりしたと。
2012年までというのは、なんとなく三年間、といういい加減な理由もあるのだけど、なんと言っても来年の地デジ化完結、アナログ波停波、があるからね。これは大変なことだよ。まちがいなく、数パーセントは、つまり統計にはっきり現れるぐらいの世帯が、テレビを見なくなる。もう、広告業界ガタガタになる。と思うと、ちょっと恐ろしいね。
テレビにはもうひとつ、少し前に書いたコネクトテレビへのシフトか?という問題もある。放送はいまより比重がぐんと下がるだろう。
リーマンショック以降最大の余震が起こる。しかもこの余震はいまから起こる日が決まっているんだ。奇妙なことだね。そしてこの余震と、iPadの今後、っつうかタブレット端末の今後が大きく関係してくる。
だからぼくたちはとにかくはじまったこの、何て言うの、この大きな動きについていかなきゃいけない。業界中の試行錯誤に参加しないわけにはいかない。その試行錯誤をダイヤモンド社のDreaderの開発のようにめいっぱい面白がりながら、毎日新聞「photo J」チームのようにえいやっと決断して走り出さないといけない。
というところで、このブログの「iPadから見えるコンテンツの未来」のサブタイトルは一旦終了。終了と言ってもiPadについて書くのをやめるんじゃなく、もうちょい視点を変えるか分けるかして再スタートするってことね。iPadについて、はじまったね、と確認したところで節目をつけようというわけ。
さて、明日はビッグサイトに行かなくちゃ。何しに行くの?ってそりゃあなた、わかりきってるじゃござんせんか・・・
関連記事
世の中的には、よく言われてることですが、ゲーム機の新型が出たときは、くそゲーも飛ぶように売れるというのがあります。なぜなら、売り場にそれしかなかったら、それを買わざる得ないので。ただ、世の中のおじさんは、そんなに金もってないし、くそゲーが売れる時期も、基本、3ヶ月から半年なので、決戦は夏休みって感じはしますね。
夏休みね。この夏休みは休めないなあ、こりゃ。
東芝のダイナブックがおっさんにバカ売れしたんですが、40万だったんですけど。バブル時期もあって、おっさんのボーナスで購入したと思うんですが、飛ぶように売れたんですが。結局、自分の家にそんなおっさんが、急にパソコンで何かができることが、生えてくることもなく、ソフトを購入するまでの、追加発生する料金をはらえず、押し入れや部屋の片隅に、でかい電源と共に、放置されるというのがありました。なので、iPad売れた、売れた。とかで、喜んでると、ダイナブック現象どまりになる可能性があります。プラットフォームが、売れるとなんか、そのあと、金をはらい続けてくれるような錯覚に、みな、とらわれがちですけどね。実際は、使い続ける人ばかりでは、ないのです。
higekuma3のお話、70年代末から80年代初頭にあったマイコンブーム思い出しました。あの頃もこれからはマイコンだ、マイコン使いこなせなければ社会から脱落と言われて世のおじさん連中が買った訳ですが使いこなせる人は少なく、結局放置されたそれらを使いこなしたのはその子供だったという(笑)
ダイナブックは、一部奥様が、PC使いになったという噂も聞いたことがあります。たぶん、一部、子供が使ったかもですね。あとは、部下に上げたりね。ただ、おじさんせこい人も多いから、貸さなかったり、上げなかったりして、結局、宝の持ち腐れ捨て、みたいなのが大勢だったと思い。
たぶん、関数電卓とかもですね。時代をさかのぼれば、もっと出てくるかもです。ダイナブックが、資産価値がたぶん、一番高いし、一番、宝の持ち腐れ捨てと思い、ダイナブック現象と、私は呼びますが。