新年のブログで2月25日のシンポジウムについてお伝えしました。
「2020年代、地域とメディアの未来を考えていきたい」
一応の申し込み締め切りを1月25日としていましたが、その後もお問合せいただいています。
締め切りは目処としてのつもりでしたので、ご興味持っていただけるなら引き続きお申し込みを受け付けます。どうぞ境治宛てにご連絡ください。申込書が手元にある方はどうぞお申し込みください。(ただし申し訳ありませんが、東阪名の局の方にはご遠慮いただいております。)
テレビ局は広告収入から逃げてはいけない
さてこのシンポジウムのテーマは、「地域とテレビの未来」です。ローカル局は活動の場が限定されるメディア。だからこそ、その地域とともに歩んでいかねばならない。ひょっとしたらこれまで、地域に十分に向き合っていなかったのなら、もう一度足元を見つめ直そう。地域に共に生きる皆さんに目を向け、一緒に地域を盛り上げていこう、ということが基本にあります。
ただ、そうやって地域に向き合うことでテレビビジネスがどうなっていくのか。スポットの急減が進む中、地域への取り組みはビジネス面で何をもたらすのか。そこにはまだ誰も答えは見出せていないようです。
私も何かがはっきり見えているわけではありません。ただ一つ、今回のシンポジウムで最重要なテーマはイメージしています。それは、今後もテレビビジネスの中心は広告収入にあることです。なぜならばメディアだからです。
メディアには課金と広告と大きく二つのビジネスモデルがあります。テレビは広告だけでやってきました。今後、可能性としては課金モデルを取り入れることはあるかもしれません。でも一方で今後も広告モデルがテレビ局の屋台骨であることは変わらないと思います。変えてはいけないとも思います。テレビ局はメディアだから、広告中心で運営すべきなのです。
なぜメディアは広告モデルなのか。これについてはまた別の機会に語りたいと思います。
知っておいていただきたいのは、今回のシンポジウムでは広告ビジネスの話を中心に据えるつもりだということです。
スポット急減とさっき書いたのに、矛盾してますね。でも、スポット急減をどんな広告収入で補い新たな成長モデルが作れるかを考えるべきなのです。方向は2つあります。それを示したのが上の図です。テレビCMの単価を上げることと、ネット上で広告収入を新たに得ること。この両方に取り組む必要があるでしょう。
CMの単価を上げることなんてできるのでしょうか。もちろん簡単ではありません。ただ、「考え方」はあります。単価を上げる方向性はこういうことだね、というのはあるのです。シンポジウムで明らかにできると思います。ただ、魔法ではありません。方向性が見えたら、そこに向かって努力せねばなりません。
もう一つは、ネットでの広告収入を得ることですが、シンポジウムでは少しだけその考え方をお伝えすることになると思います。
広告収入にこだわるようですが、もちろん新規ビジネスだって考えたほうがいいでしょう。ただ、広告以外のビジネスも、広告ビジネスがしっかりしていての話です。広告収入は伸びないから諦めて新規ビジネスを、との発想ではうまくいきません。なぜならばテレビはメディアだから。禅問答みたいですが、地上波テレビを長くやってた方なら実は感覚的にわかっていると思います。電波を使って広く見てもらうのがテレビ。そこには広告ビジネス、なのです。
そしてテレビ局が地域で広告ビジネスを軸に踏ん張るからこそ、地域経済も活性化できます。地域とテレビの未来のためには、テレビは広告ビジネスを頑張らないといけないのです。
なかなか抽象的なことばかり書いてますが、なんとなく感じるところがあるなら、ぜひシンポジウムに参加してください。ぜひ!
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現在、私の部署に関係する内容なので参考にさせていただきたく思います。