テレビと映画と広告の融合、ってことかな?〜「ALWAYS 三丁目の夕日」〜

「ALWAYS 三丁目の夕日’64」が週末から公開されたね。ALWAYSシリーズの三作目だ。元ロボットの人間としてはさっそく観なきゃ、ってことで、21日の初日に観たよ。その感想文的な文章はFacebookノートに書き留めたので、それはそれで読んでみて。でもここでは、映画そのものとは別のことを書くよ。

シリーズ作品の公開時の恒例として、前作がテレビ放映される。今回も、日本テレビ金曜ロードショーで二作目の「続・ALWAYS 三丁目の夕日」が放送されたね。

その放送で、へーと思ったことがある。映画とタイアップしたCMが流れたことだ。映画のシーンを切り取って使用し、昭和の良さにうまく重ね合わせてそれぞれの企業のメッセージに昇華させている。なかなかうまいこと言うねえ、というCMがいくつか流れた。

そんなの前もあったでしょ?うん、そうだね。ALWAYSは一作目がヒットしたので二作目ではいくつもの企業がタイアップしていた。これは当時ロボットにいたのでよく覚えている。ALWAYSの場合、テーマが共感しやすいしとにかくヒット作なので、タイアップがつきやすいのだ。ハウス食品のカレーなんてこの映画のコンセプトとぴったしだしね。

ただ、今回のタイアップはちょっと手が込んでいた。とくにマイクロソフトのCMは映画とかなりがっぷり組んでいた感じだ。同社はいま「かぞくがいちばん」というキャンペーンを展開しているから、まさにこの映画のテーマとどんぴしゃり合致する。

金曜ロードショーの中で、映画のシーンを使うだけではなく、山崎貴監督のインタビューをこってり撮ったタイアップCMが流れた。尺も長くて1分ぐらいあったんじゃないかな。昭和の頃の家族の絆がいままた求められていて、それが最新のテクノロジーを駆使する形になっている、というような内容だった。

さて金曜日に放送を見た翌日、ぼくは映画館で三作目を見たわけなんだけど、本編上映前のCMタイムで、またマイクロソフトのCMが今度は映画館で流れた。それはまた別のバージョンで、「1964・2012」というテーマで、2つの時代の家族のつながりの姿をダンカン主演で見せるものだった。なかなかよくできている。

同じ映像はマイクロソフトのキャンペーンサイトでも見ることができるので、ここをクリックしてみてね。

二作目のテレビ放映と三作目の映画館での上映。そこにからめてのマイクロソフトのタイアップCMを見ていくと、ちょっと新しい広告の見せ方になっているなあと思った。両方にからんでいることで、映画全体が大きなブランデッドエンタテイメントになったような受け止め方になるのだ。これは面白いぞ。

もちろんALWAYSはマイクロソフトのために企画されたわけではまったくないのだけど、たまたま「かぞく」をメッセージするという、映画とわかりやすい接点を持っているため、非常に相性がぴったしカンカンになっている。そこでマイクロソフトがたまたますごくトクしたね、ってことなんだけど、見え方としてとにかく面白い。

テレビと映画がひとつながりになって、広告との境目もなんだかもやあーっとして、不思議な受け止め方になった。ALWAYSだから成立したことではあるけれど、コンテンツと広告の関係のひとつのヒントになってる気がするんだ。

コンテンツと内容的に関係あろうがなかろうが、とにかく人がたくさん見に来るから広告をくっつけて見せちゃうんだ、というのが広告のやり方。でもそれより、コンテンツと広告の内容が強くシンクロしてた方が印象に残るんじゃない?境目が曖昧になって広告の側にとってはいいんじゃない?そんな考え方を具体的にプレゼンテーションしてもらったような感覚だ。

この映画と企業メッセージの組み合わせが良くてたまたま成立した・・・うん、そうなんだけど、これはうまいこと積極的に構築もできやしないかな?そんな気もしたんだよね。

・・・うーんと、実際にはどうすればいいのかな?ちょっと考えてみたいところだなあ・・・

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