iPadは日本で盛り下がりつつあるのかもしれない件について

今日はセミナーに行ってきたよ。

SoftBank Days 2010 〜iPadが変えるワークスタイル〜というセミナー。

まあ、会社でソフトバンクとのおつきあいがあれば招いてもらえるのだけど。総務に勧められて行ってみたら、面白かったよ。

iPadのビジネスユースについてのセミナーで、最初に孫さんがこってり、ソフトバンクの社員がiPadを使うようになってどれだけ生産性が上がったかを説明してくれた。それに続いて、いろんな企業がiPadを活用した事例が語られた。これはかなり面白かったし、発見もいっぱいあった。ぼくらがお手伝いできそうな領域もたくさんありそうでコーフンしたな。

さてこの催しは、もちろんソフトバンクとしてはビジネスにどしどし使ってもらって需要を高めていこうという狙いなのだろう。

もちろんiPadはお仕事にも多様に使えるツールだね。仕事を楽しくもしてくれたりするだろう。

ただね。

iPadにとって、お仕事での使い方はあくまで”2次的”なことだと思うんだな。仕事”にも”使えます。

アップルがまた発表したね。今回はMac Book Airの新モデル。いままでよりさらに軽い。iPadを持ち歩いてお仕事、よりMac Book Airを使う方が自然だしやっぱり便利だろう。このタイミングでのMac Book Airの新モデル発表は、そういうことなんじゃないか。やっぱり仕事で持ち歩くならMacでしょ?そのために、Airをさらに軽くしたよ。そう言いたいんじゃないだろうか。

本来のiPadは”メディアタブレット”なんだ。これについてはずいぶん前にも”iPad = LIFE STATION”というタイトルで書いたことがある。スティーブ・ジョブズはiPadの発表会見をソファに座って行なった。つまり、そういう自宅でゴロゴロ過ごしながら使う、そういう前提で開発されたわけだ。

だから、ソフトバンクがお仕事お仕事とあまり言うのは少し損なことかもしれないよ、と思ったりもした。

一方、どーもねえ、最近、iPadが盛り下がりつつある気が、しないでもないでもないんだわ。

5月末に喜び勇んでiPadを買った人の中で、おれ最近ほとんどいじってないわ、という人が出てきている、みたいだ。

なぜだろう。

日本語で楽しめるコンテンツが少ない、少なすぎる、ということだとぼくは思う。少ないという意味では、危機的なくらい少ない状況ではないか。メディアタブレットと呼ぶにふさわしいだけのコンテンツが用意されていないのだ。

アメリカでは、タイムやワイアードをはじめ、紙の雑誌がiPadに最適化された形式で提供されている。NetFlixなどのVODサービスも視聴できる。それは、いままでのカウチライフより格段に楽しいだろう。

日本のコンテンツはどうか。ここで散々腐したように、新聞雑誌はPDFそのまんまのものがほとんど。だからiPadらしい読み心地が半減してしまっている。書籍はあくまで部分的だし、リーダーアプリも書店形式もあまりにまちまちでわかりにくい。映像コンテンツは皆無と言っていいほどだ。こんな状態で、iPadで何をどう楽しめと言うのだろう。

出版社などが二の足を踏むのもよくわかるのだ。iPadは日本ではせいぜい20万台程度だろうと言われている。その状態でiPadに最適化した雑誌を出しても、投資額が回収できない可能性が高い。いわゆるニワトリとタマゴで、iPadの普及度が低いからコンテンツ投資ができない。コンテンツが少ないからiPadが普及しない。その悪循環に陥りかけてるのかもしれない。

まあ、GalaxyだGalapagosだと続々出てくるから、まだまだこれからなのだろう。でも、イノベーションに乗りきれないいまの感じが、このままズルズルつづいていきそうでちょっと怖いんだな。

ひょっとしたらこの国は、イノベーションそのものの進め方をすっかり忘れてしまっているのかもしれない。

でもこのイノベーションに乗らないのは相当まずい。テレビも含めて、コンテンツはどんどんアプリに向かっているし、そこには新しい流通とマネタイズの機会が見えはじめている。絶対、手を出しておいた方がいいのだ。

乗り遅れちゃダメだよ。乗らないとどこへも行けない、前へ進めないからね。とにかく、みんなで乗ろうじゃあ、あーりませんか!

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コメント

  1. 人の挑戦を遠くから見てていて、成功しそうだと見るや一斉に飛びつくっていう昔ながらの国民性でしょうか。しかし最近の若者は成功すら求めていない感じもします。

  2. iPadがつんのめるのは、趣味をもたないおじさんです。そんなおじさんは、新橋の立ち飲みやで飲んだくれてるほうが、楽しいんだと思う。これを、Dynabook状態と言います。

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