みなさんイッキにやる気になってきました!〜VODに未来はあるのか・その2〜

さて2日も更新していない間に世の中はぐんぐん動いていた。前々回、みなさんそもそもやる気あるんすか?!というタイトルでNHKオンデマンドのインターフェイスのダメさ加減を腐すようなことを書いた。そうしたらいきなり今週、みなさんのやる気をもりもり感じさせるニュースが2件も飛び込んできた。

ひとつめは、これ。テレビドガッチで民放各社が有料配信スタート、なんだってさ。へー。テレビドガッチってなんなのさ?って人は自分で調べてちょ。もともと民放各局が出資してできたVODサービスなんだけど、これまでは決して地上波の番組をどしどし出していく気配はなかった。それがどしどし出すらしい。

ふたつめがこれ。テレビ局と電通博報堂がGyaOに出資、ってことらしい。ふーん。GyaOが何かも調べればわかる。USENがはじめた動画サービスで、去年Yahoo!に売られたのよ。もともとフジと日テレは出資していたのだけど、この度テレ朝、TBS、テレ東と電博も出資したと。

なんかみなさんここへ来て、急にVODにやる気をモロに見せはじめています。ほら、世の中動いとる。

これに対して冷ややかに「テレビ局も代理店もしんどくなったから新たな鉱脈探しなのさ、へん」なーんて態度はぼくはとらないよ。もう、うれしくってうれしくって仕方ない。これでやっとVODサービスがまっとうなものになってくる。

アメリカでは日本よりずっとVODサービスが盛んだ。例えば日本だとiTunes Storeで買える映像はミュージックビデオだけだ。でも国籍をアメリカに変えると”Movies”と”TV shows”というカテゴリーも出てきて、最新ドラマや映画が購入できる。(ただしリージョン制限でぼくたちは購入できない)iTunesはひとつの経路にすぎず、他にもVODサービスはいろいろあるそうだ。

アメリカでも最初はVODに懐疑的でDVDの売上に差し障るんじゃないかと危惧していたのを、ある時からえいやっとオープンにした。それによって映像コンテンツ市場は活性化したのだ。そこでポイントだったのが、メジャーな作品なわけ。

日本でもGyaOに限らずVODサービスはずいぶん前から存在していた。でもアメリカほどには活性化できなかった。それはひとえに、メジャーな作品がなかったから。だからエロとマニアックなアニメだらけになり、VODってのはあれでしょ、スケベジジイとオタクのものなんでしょ、というイメージになってしまった。事実そうだったわけだけど、イメージがそうなると余計にそうなるのだね。

ところがそこへ、地上波で放送されていた著名タレントが出演する作品がならぶだけで、一気にサービスのイメージが変わる。なんだか私が見てもいいみたいな気がするサービスに思えてくるんだ。そんなもんだ。

VODにメジャーな作品がならび活性化すると映像コンテンツを巡る状況がぐんと変化する。例えば野村総研は去年12月に発表した予想としてVOD市場は09年度の478億円が14年度には734億円に成長するとしている。これだけでも約1.5倍なわけだけど、メジャー作品の登場でさらに成長するとぼくは予測する。大した根拠もなく言っちゃうと14年度に1000億円ぐらいにはなるんじゃないか。

もしそうだとすると、前に書いたように去年の邦画の興行収入合計は1173億円だったので、映画興行市場と同じくらいになるということだ。そう考えると大きくないかい?もちろんそれに呼応してDVD市場の縮小はつづくだろうからプラスマイナスでどうなるかはもっとよく見ないといけないけど。

ともかく、VODが活性化し、映像コンテンツを視聴する選択肢が増えたり身近になったりすることはおそらくいいことだ。

さてどんないいことかってことを、少しずつ、書いていこう。というわけで今日は酔っぱらってるから、これでおしまいZZZZZ…

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