プロであるだけでは食えない時代へ〜クリエイティブ維新その8〜

前に紹介した『次世代マーケティングプラットフォーム』の著者・湯川さん(このブログにコメント書いてくれて感激した)が紹介していた別の本があってね。さっそく買って読んでるの。『新世紀メディア論 新聞・雑誌が死ぬ前に』(著・小林弘人)って本なんだけど。タイトルが刺激的だね。

活字のマスメディアが死のうとしちゃってる、ってサブタイトルなわけだけど、大きく捉えれば活字メディアに限らずマスメディアに依拠して生きてきたすべてのクリエイターに共通することが書かれている。

で、うーん、とうなってしまった一文があるんだ。

”「ただそこに身を置いていれば食える」という時代はもう終わりでしょう。”

”そこ”っていうのはまさにね、ぼくたちが生きてきた場所。マスメディア上で展開されるクリエイティブをつくってきた人びとがいる、その場所。クリエイティブのプロたちの場所。

そこに身を置いていれば食える。そんな時代じゃないってわけ。

あれー?いや、いままでだってそうじゃない。そんな甘い世界じゃないよ、もともと。

そうだね、もちろんそうだよ。

でもね、甘いと言えば甘くなかった?

”そこ”に入るのは大変だった。でも意外に何かの拍子に入れちゃったりする場所でもあった。何かむずかしい試験があるわけでもない。何らかの運や偶然で、誰かに引っ張られたりして、入れちゃったりする場所でもあった。倍率は高いけどフツウに就職活動して入れることもあった。

入っちゃったら、意外と、退場させられることも、なかったんじゃない?

なんか、一度、クリエイター、とか、コピーライター、とか、ディレクター、とか、そんな肩書が名刺について、ネクタイ締めなくても上司に怒られなくって、出社時間もアバウトでよかったりして、ただミーティングは延々やって、スタジオとかそういう特別な場所に長々とこもったりして、そんな仕事生活に身を置いたら、食えてきた。

そういう時代が、終わろうとしている、ってことなんだと思う。

これね、考えを拡大していくとクリエイターだけの話でもないんだけどね。でもそこふれるとややこしくなるので、それはまた別の機会に。

プロの座を勝ち取って得られる幸福というか、人生というか、システムというか、ポジションが、もはや安泰じゃないのだね。

だっていまから、ガラガラポンがはじまるからさ。ビッグバンが起こってるからさ。

だから、2009年度はまだじぇんじぇん見えないけど、やっぱりたいへんな事態が起ころうとしてるってことだね。

・・・なんか今回は、言ってることが曖昧だったかなー・・・

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