組織改革の手法について語ることにしてしまった。ということで、昨日のつづき。
改革者が陥りがちなのが、”みんなのための改革”であることを忘れてしまうこと。正しいことを言い続けるのが大事と書いたけど、その”正しさ”とは”みんなのためになる”という確信のはずだ。ところが、その”みんな”にわかってもらえないと、みんなを敵視してしまいがち。おれは正しいことを言っているのに、みんなわかってくれない。あいつらは敵だ!と考えはじめると、何のための改革なのか、本末転倒になってしまう。
ぼくの言ってること、いまのみんなの常識とちがうかもしれないけど、必ずみんなのためになるから。その気持ちでいないといけない。その気持ちを保ち続けて主張すれば、論理を超えて”こいつの言ってること、いまいちわかんないけど、どうやらおれたちのために言っているようだ”と必ず受けとめてもらえる。
結局は、誠意、なんだね。情熱、なんだね。
つまりほんとうに大事なのは、主張の中身や正しさの前に、こころ、なんだ。それを忘れなければ、いますぐじゃなくても、いつか必ずわかってもらえる。わかってもらえなくても、一所懸命やっていれば、きっと理解しようとしてくれる。
”とにかくこいつの言うようにやってみるか”そう思ってもらわないとはじまらない。
そういう理屈を超えた部分がね、いちばん大切だったりするの。
あ、もちろん、ぼくもそんな聖人のような姿勢をやすやすととれるわけじゃないよ。どっちかというと、すぐに短気を起こして”もういいよ!”と感情的になっちゃう。
人間って難しいね。でも、だから面白いんだけど。
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