こないだ食事した30代女子がこう言った。「Twitterにハマるのってなぜか40代の男性の方々に多いと思うんですよ」ふーん、そうなのかなあ。確かに周りの20代、30代の部下たちに聞くと「Twitterすか?いちおうやってますけど、あんまり面白さがわかんないすねー」とクールに言う。
どうしてかなー、と考えてたんだけど、なんとなく思い当たることがある。
40代は元気ないんだ。いや、元気ないヤツが多い。これはもうリアルに、ぼくたち40代には行き詰まり感が漂っていたかもしれないんだ。
40代は辛いのかもしれない。何しろ、どんな業態でもこの先はいままでと同じように続いていかないのがはっきりしてきた。一方、40代は団塊の世代の背中を追いかけてきた。追いかけても追いかけても追いつかなかった。そして団塊の世代は道を走りきってゴールにたどり着いたところだ。でも40代にはまだまだゴールは遠い。なのに、ゴールにたどり着く前に道路そのものがなくなるんだ。まちがいなくなくなる。
そして40代は中間管理職だ。例え社長だったとしても40代の社長だと、雇われ社長が多いだろう。雇われ社長こそ中間管理職の最たるものだ。社長でも、部長でも、とにかく中間管理職に権限はあまりない。でも責任だけはやたらと重い。
ぼくの周りの40代で、倒れちゃったヤツが出てきた。倒れそうなヤツも多い。何かに押しつぶされているのだろう。
16日の記事の中で「ぼくたちはもはや会社員である前に個人なのだ」と書いた。ぼくがそう実感したのは、Twitterを通してだった。みんなでつぶやきあうことで、いろんな人たちとつながることで、”じぶん”がくっきり浮かび上がってきた。その解放感こそ、40代に必要だったのかもしれないね。
決してリアルからTwitterに逃げ込むのではなく、リアルで組織から解き放たれて新しいことに立ち向かう勇気や希望をみんなからもらっているのだ。
そうしてぼくたちはようやく、団塊の世代に追いつかなきゃという呪縛を解いて、新しい道に走り出すことができる。いま走っている道路は、舗装されてはいるけど、ガチガチの交通ルールだらけで走るのがしんどかった。でもこの道路、もういいの。守らなくても。だってもうすぐ壊れちゃうんだし。団塊の世代も、無理して守らなくてもいいよと言ってくれている。だっておれたち、もうゴールに着いちゃったからさ。そう言っている。あれほど大事に守ってきた道路を、あっさり降りてしまっている。だからぼくたちはもう、団塊の世代の視線を気にしなくってもいいんだぜ。
ただ、40代が気をつけないといけないことがある。
無理するのはやめとこうね。のびのびと走ろうね。「そうか!じゃあ新しい道を探すぞつくるぞ!」と張り切りすぎちゃダメ。なーんか走るのが楽しーくなってきちゃった。そんないい加減なかんじで、ちょうどいいと思う。
のーんびりね。楽しみながらね。でも時々キリッとすればね。それでいいんじゃない?
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