元旦の夜、福岡の実家でだらだら酔っぱらっていたらNHK(Eテレの方)で面白い番組をやっていた。「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」という座談会番組。ほほー、こりゃおもろいなーと興奮しながら見たんだけど、何しろ酔っぱらってたので途中で寝てしまった。
そしたら再放送があるんだって。反響が大きかったんだろうね。この週末、8日(日)の午前1時20分から(つまり土曜の夜中遅くってこと)同じくEテレで放送するそうだ。
もうとにかく、これ絶対観た方がいいってば!
12人の論客がいい。「新・週刊フジテレビ批評」でぼくも知った宇野常寛氏、チームラボ(いま変に話題だけど)代表の猪子寿之氏、『若者はなぜ三年で会社を辞めるか』で知られる城繁幸氏などなど。そして司会はBIZスポの堀潤だ!ジョブズが亡くなった時、ぼくに街角インタビューしたあのキャスター!
討論のテーマは多岐に渡っていたけど、うまく構成してあってわかりやすく議論を整理しながら進めている。朝生みたいにプロレスショーみたいな討論じゃない。
番組の中ですごく印象的だったのが、猪子氏が何度も「我々はマイノリティだから・・・」と言ってたことだ。それを見ていたぼくの姉(1957年生まれ)が「あ、そうなの?そういう認識は言われんとわからんねえ。年取ったもんはみんなわからんちゃない?」と言った。
年配層は、若者がマイノリティだという発想がない、と言いたかったようだ。実際、そうなんだろう。若者の人口が少ない、という状況は想像だにしてないだろう。
会社に入った時、男尊女卑というけど、男性でも若者は女性同様肩身が狭く一人前と認められてないんだと知った。男性社会じゃなくてオジサン社会なんだなと受けとめた。男性と女性の違いは、男性は十数年我慢していればオジサンになれて支配する側になれる、という点なのだ。
でも結果的には、ぼくらの世代は”支配する側”には回れなかった。その頃には支配もへったくれもない経済状況になっていたからだ。その上、ぼくらが若い頃のオジサンたちはあいかわらず威張っていてぼくたちはへいこらしてきた。
だからぼくのようなアラフィフ世代でも、”70年以降生まれの方限定です”というこの番組にもかろうじて共感できる。
ずいぶん前に似たようなことを書いたけど、ぼくらの世代、つまり団塊の世代に追随しようとしてそれさえできなかった情けない世代は、ホントの革命は起こせないのではないかと思う。せめてぼくらより若い世代が世の中の仕組みを根本から変えるために暴れるのを、バックアップしてあげることしかできないのではないか。でもそれはそれですごく重要なロールなのだと思う。
なーんて気持ちで、ぼくはもう一回この再放送を見ようと思う。うん、あなたもきっと、観るといいと思うなあ!
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